年月日:2023年6月7日(水)晴れ
講座名:昆虫入門
講 師:鈴木 真裕先生 (大阪公立大学大学院)
場 所:堺自然ふれあいの森
座学では①昆虫とは?②昆虫の多様性③堺の昆虫の内容で学んだ。昆虫の種類は100万もあり動物植物その他全部の中で6割くらいを占めるという。昆虫の進化の過程や目(もく)による分類、昆虫の多様性と環境による影響について説明を受けた。例えば里山の雑木林、草地、畑、田んぼ、ため池でそれぞれ生息する昆虫が異なり環境が維持される事によって多様性が守られる。絶滅が危惧される昆虫は増加の傾向にあるが原因は4つの危機①開発乱獲②人間活動の縮小③外来種④気候変動だ。人が手入れすることにより維持されてきた里山が無くなることで生態系が大きく変化するという。2023年6月にはアメリカザリガニとミシッシピアカミミガメが条件付特定外来種となり捕獲、飼育は良いが逃がす事、頒布、販売購入はできなくなった。目(もく)当てクイズでは楽しみながら目(もく)の特徴を学んだ。また、堺市のレッドリストの表にある写真を見て名前を記入する作業も有り、20種ほどの虫の名前を探すのに全員集中して取り組んでいた。
午後は野外に出て森から草地へと順に移動し昆虫を森と草地に分けて採集した。森の中ではなかなか見つけられなかったが段々調子が出てきて捕虫網を操って採集できるようになった。明るい草地では一層活発にチョウ、トンボ、バッタ、コウチュウを採集し生き生きと楽しそうだった。講義室に戻って同定作業では班毎に別れて講師に準備していただいた鉢ヶ峯の昆虫のカラーの資料を参考に森の昆虫、草地の昆虫を調べた。全部同定しないうちに時間切れになったのはとても残念そうだった。(E.H )