14期生の5月25日補講講座報告

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月 日:2022年5月25日(水)晴れ

講座名:コケの観察

講 師:木村 全邦先生

場 所:橿原公苑

 初夏を思わせるような陽気。今日は、日ごろからよく目にするコケの観察。コケ植物は日本に約1700種、世界に約2万種見つかっている。コケ植物とは①光合成をおこなう②根がない③維管束がない(維管束とは植物の血管のようなもの)④花を咲かせない⑤オスとメスがあるとのこと。また、植物学では蘚類(スギゴケのなかま)、苔類(ゼニゴケのなかま)、ツノゴケ類の3つのグループことを言う。グループごとに胞子体の形が違うとのこと。今日のキーワードは【胞子体】覚えておこう!

 午後からルーペを片手にコケの観察。水と光と空気のきれいな場所がコケにとっていい環境である。エゾスナゴケに水をかけルーペで見ると肉眼で見るのとは全く違い、葉が広がって星のような形になりとても美しい。樹木に生育しているサヤゴケ、フルノコゴケなどを木にはりつくようにしてルーペで確認する。これらの樹木に生育するコケが木を枯らすわけではないと聞き安心。龍安寺の石庭に築山として使われているコバノチョウチンゴケ、光沢があるヒロハツヤゴケなど次々と観察。ルーペで観察、写真撮影、そして講師の説明を聞きメモを取る忙しさ。皆さんコケの美しさに魅了されテキパキ動きが軽やか。最後にツノ状に立ち上がる胞子体を持つニワツノゴケ、鳳凰の羽のような形から名付けられたというホウオウゴケを観察。コケの幻想的な美しさを知ることができ、また世界が広がった。(N.S)

それぞれやる事がいっぱい

星に見えます!エゾスナゴケ

ルーペを通して撮影 ニワツノゴケ

ヒメタチゴケ