月 日:2021年11月24日(水)曇り
講座名:シダ類植物の観察
講 師:辻井 謙一先生
場 所:城山台地域会館・光明池緑地
ふだん何気なく見ているシダ植物。まずシダ植物各部位の説明、生育時期、根茎の形などを教わる。聞きなれない難しい用語に戸惑いながらも先生が採集された数種類のシダをルーペで観察し始めると資料を確認しながら熱心に見入っていた。シダ植物は種子植物と同じように葉、茎、根があり葉の細胞には葉緑体があり光合成も行っている。種子植物と違う点は、葉の裏側に「胞子嚢」があり中に胞子が入っている。この胞子によって子孫を増やしている。葉身の形と分岐の仕方、胞子嚢のつき方など、学ぶことはいっぱい。ウラジロ、ベニシダ、ゼンマイ、ワラビなど聴き覚えのある名前がでると身近に感じることが出来た。
午後は、光明池緑地でのシダ植物の観察。細い道を分け入ってシダを見つけては、名前を忘れないように呪文のように繰り返しながら資料とにらめっこ。階段の隅にくっつくようにして育つマツバランは、茎だけで葉も根ももたない。ひっそりと立っているフユノハナワラビは、夏場休眠し秋にワラビのような花穂のような胞子葉が伸びることから名付けられたそうである。お正月飾りに使うウラジロの群生地など沢山の種類のシダ植物を観察。皆さんいったい何種類の名前を覚えたでしょうか。(S.N)