年月日:2021年11月10日(水) 曇りのち晴れ
講座名:奈良公園の巨樹観察その②
講 師:グリーンあすなら代表甲斐野幸一先生とスタッフ2名
場 所:春日奥山北部遊歩道
2年ぶりの奈良の巨樹観察講座で南部遊歩道・滝坂の道を予定していたが、荒れていて危険とのことで北部に変更した。当日朝まで雨が降っていて、心配しましたが幸い止んでくれました。春日大社本殿前に樹齢700~800年のナギの木に感嘆の声と一言主神社での一言御参りからスタートした。水谷神社横のイブキ(ビャクシン)の巨木に圧倒され、フジが巻き付いても頑張ってるケヤキを見ながら遊歩道に入っていった。ブツブツ木肌のカラスサンショの自分の身を守る術と触ったらとても痛い感触を実感し、えぐい意味から来た磨りつぶして魚釣りに使うエゴノキの丸い実、傷口を守るモミのヤニはモミの涙と言い、セメダインの匂いがしました。ここ春日山原始林は世界自然遺産ではなく、文化遺産に登録されているのは何故か?それはこの森は東大寺、興福寺、春日大社の修験の山であり、人の手が入っていた為、との事。(なる程・・)
この原始林を構成する木で目立つのはナギであり、鹿が食べないし、日陰でも成長可能だ、何よりもここでは神木とされているからだ。しばらく進むと倒木が目立ってきた。台風の風で倒れたモミはめずらしく樹胴が朽ちてない樹齢250年、ツクバネガシはカシノナガキクイムシの害を受けた倒木が多く見られた。巨樹を見つけて2年前に習った測り方を思い出し根元から1.3mの高さの幹回りを測定 3.38mのモミの木だった。それから樹齢1300年、幹周10mのスギのサンプル用紙での木の大きさを実感させてもらった。遅い昼食後は強風の中、若草山山頂から奈良盆地の雄大な景色に、いにしえの想いを馳せました。下りは春日山原始林を横から構成している樹木を観察、最後は。シデの羽形の種子と飛ばす季節を待っているお話で締め、1日甲斐野ブシに浸った日でした。(S.H)