18期生の10月8日講座報告

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月 日 : 2025年10月 8日(水) 曇り

講座名 : 人と自然公園のつながり

講   師 : 武田敏文先生、石山・吉田・西田ガイド(日本パークレンジャー協会)

場   所 : むろいけ園地 (四条畷市)

 今回は四條畷市の山間部にある『むろいけ園地』に行った。四条畷駅からバスで坂道を行き園地に着くと、4人の講師(ガイド)の出迎えを受けた。園内観察の説明、ストレッチを行い、3グループに分かれて園内観察ウォークを開始した。

ヌスビトハギとアレチヌスビトハギの違い、ミズヒキの花は赤い花弁2枚・白い花弁2枚で出来ているなどの説明に聞きながら観察し、湿生花薗に来た。ここは『むろいけ園地』のメインの観察場所とのことで、ミゾソバ(ウシノヒタイ)、ツリフネソウ、ミズトラノオ、キセルアザミなど湿地に育つ草花の紹介があった。サクラタデの可憐な花も観察できた。ヒヨドリバナの観察中にアサギマダラという蝶が飛んできて、見ることができたグループでは歓声が上がった。また、ツリフネソウの実を触るとばね仕掛けで飛ばすと聞き、しばしこの遊びに興じた。

湿地帯を抜けると山道に入った。ここではアケボノシュスランの群生地に案内された。群生しているのは非常に珍しいとのことで、公園でも大事に保護している様子が伺えた。途中でヤマナメクジという奇妙な生物に出会った。モミジの並木を通り『森の工作館』(事務所棟)に戻った。

昼食後、『工作館』で「人と自然公園のつながり」の講座を聴いた。大阪平野を取り囲む山の金剛生駒紀泉国定公園の中にこの公園があること。大阪府の府政100周年を期に1967~1978年に自然保護のため8カ所の公園がつくられたこと。自然公園の役割は災害防止・水源確保・気候の緩和、人が楽しみ・学び・癒される場所、生物多様性保全などの説明もあった。最後に自然公園の問題になっていることとして、観光客の増加、ごみ問題、開発圧力、外来種の侵入の説明があった。暑さの残る日に遠方まで出かけた講座であったが、有意義な一日であった。(M.A)

上:湿性花園での観察 左:講師陣との顔合わせ 右:森の工作館での講義風景

上:ツリフネソウ 左:ミゾソバ 右:キセルアザミ

上:サクラタデ 左:ヌスビトハギ 右:アケボノシュスラン

ヤマナメクジ 左が頭 体長は約15㎝

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