月 日 : 2025年 9月17日(水) 晴
講座名 : 気象と天気
講 師 : 實本 正樹 先生 (気象予報士)
場 所 : SAYAKAホール (大阪狭山市)
昨年に引き続き本講座を高校・大学の地学・物理の先生で気象予報士の實本先生にお願いした。大気の中の水蒸気の状態変化、太陽からもたらされる無償のエネルギーの地球規模での収支、それらにより地球規模で大気の循環が発生し、気象変動を引き起こすことを学んだ。講義は難しく質問も多くあったが、講座の最後の世界気象機構で定めている「十種雲形」の説明で、講義が身近に感じた。
午後は暑い屋外で観察会を行った。ハンディな計測器で気温は34~35℃、風力は0.4~3m/秒であった。青空に浮かぶ雲は雨をもたらさない(好天)積雲と知った。また、「虹をつくろう」実験では霧吹きで霧を出し、霧を多く集めると虹を見ることができ、大納得。
部屋に戻り、気象現象に関する実験を行った。最初に「霧発生」の実験。ペットボトルにフィズキーパーという栓を付け、空気を目いっぱい詰め込み、栓を開放するとボトル内が真っ白に。これが霧(雲)ができる原理。次に「浮沈子」の実験。ペットボトルの中に浮かんだ「魚型のしょうゆ入れ」が沈んだり、また浮かび上がったり。手品のような実験に大興奮。最後は、「二酸化炭素の溶解」の実験。温水・常温水・冷水を半分ほど入れたペットボトルに炭酸ガスを充填し、ペットボトルを振ると3つのペットボトルの変形に大きな差が出来た。変形が大きいほど炭酸ガスが水に吸収されている。温水は炭酸ガスの吸収が少ない、これが地球温暖化の1つの要因とのこと。これらの実験はすべて百均とホームセンターで手に入るもので出来るのがすごい。
講義は難しかったが、実験はおもしろく、充実した講座でした。 (M.A.)

講座風景

実験③ 左より、温水・常温水・冷水 変形が大きい程、ガスが水に吸収されている

実験①ペットボトルの中に霧(雲)が出来ました

雲は好天「積雲」
ハンディ計測器で35℃ 今日も猛暑日
虹が出来ました わかるかな

実験② ペットボトルの中に魚型しょうゆ入れが浮かんでいます
アラ!不思議 ペットボトルを握ると魚が沈みます