17期生の6月18日講座報告

月 日:6月18日(水)晴れ

講座名:シダ類の植物観察

講 師:辻井 謙一先生

場 所:ファインプラザ大阪 光明池緑地

 今日はシダ植物について、種子を作らず、胞子で増え、水分を送る維管束があり、コケのように小さいものから、大木のようなものまでサイズや形が様々で無性生殖と有性生殖(胞子体世代)を繰り返していることを学びました。  また、ワラビやゼンマイのように食用、ウラジロのように飾り物、マツバランのような観賞用や薬用などに活用されていることを知りました。  そして見分け方を丁寧にレクチャーしてもらい、先生が前もって採集した4種のシダの同定に挑戦。5つのグループに分かれ、シダを手に持って表や裏をじっくり見つめ、ルーペでのぞいて、資料を参考にして熱心に意見を交わしていました。苦戦しながらも賑やかに次の4種の同定作業を終え昼食に。

 午後からは、光明池緑地での観察会。6月ですが真夏の暑さで休憩・給水には気を付けながら緑地を歩きました。幸い森に入るとほとんど木陰で暑さは緩み、ワラビ、コシアブラ、ホラシノブなどを見つけながら歩きました。なかなか区別はつきにくいですが、葉の裏の胞子嚢は特徴的なものも多く、葉の形が特徴的なマツバラン、ヤブソテツ、コノイシカグマなども見ることができ、30種以上のシダを観察できました。

 普段さほど気にも留めないシダ類ですが、身近に多くのシダがあり、特徴のある形の葉やその裏側には特徴的な胞子嚢があることを学ぶことができました。(Y/M:M/N)

シダの名称と特徴

移動と観察会

シダ観察

シダ観察

シダの名前当てクイズ

18期生6月18日の講座報告

月 日 : 2025年 6月18日(水)  晴

講座名 : 両生類と爬虫類

講   師 : 緒方 光明 先生 (堺自然ふれあいの森 教育スタッフ)

場   所 : 堺自然ふれあいの森(堺市南区)

今回は最高気温36℃の猛暑日となりました。汗をかきながら2回目となる「堺自然ふれあいの森」に集合しました。講師の緒方先生から、涼しい教室でふれあいの森の概要をの説明を受け、涼しい時に屋外へ出ました。足のある人間には、足のないヘビは気持ち悪い、足の多いムカデも気持ち悪い、とユーモアのある講義が始まりました。建物の日陰では、ヘビは変温動物のため体が熱くなると日陰で過ごし、冷えると日なたで過ごす、森のシリブカガシの木の下では、ドングリを食べにアカネズミが来るとそれを食べるためにヘビが来るなど生態の説明を学びました。そこから水田に行き、生き物を探しました。草の上にトカゲ(多分ニホントカゲ)がいたり、水田の中にオタマジャクシを見つけたり、飛び跳ねるカエルを捕まえたりしました。

水槽に入れたカエルを前に、これはヌマガエル、この近辺の水田のカエルはほとんどこれとのこと。大きい方がメス、小さい方がオス、オスはメスに抱きつき排卵を促し、それに精子を掛けて子孫を残すなどの説明を受けました。

 午後からの講義はクーラーが壊れるというハプニングが起こり、急遽椅子をもって一階のピロティに移動。これが功を奏し、涼しい風が吹く屋外講義となりました。この近辺で見られる両生類、爬虫類の種類、その生態の特徴をクイズ形式で学びました。講義中、二ホンマムシの子供(標本)、ヒバカリの子供(実物)を見せられ、恐る恐る観察しました。そして、1.5m大のアオダイショウの登場。緒方先生に首を捕まえられ腕に巻き付いた姿で登場しました。体をなでながら歓声が上がりました。

「相手を知ると怖くなくなる」との先生の言葉を聞いて、講座を終えました。

*ヒバカリ:名前の由来は、このヘビに咬まれると毒のため「その日ばかりの命」であるから来ているが、実は無毒である。

*アオダイショウ:毒を持っていないが、咬まれたら傷口を消毒するなどの適切な処置が必要です。      (M.A.)

カエルを追いかける。捕りました。

捕らえたカエルを見ながら日陰での講義

ヒバカリの子供

アオダイショウ。よく見るとかわいいでしょ!

ヌマガエル。右のカエルには白い「背中線」がある(珍しい)

左は午前の屋内での講義。右は午後のピロティでの講義。風が吹き抜け、自然の中で動物達とのふれあいができた。

吟行部会の6月活動報告

月 日 : 6月21日(土曜日)

行 先 : 河内長野の隠れキリシタン遺跡「鳴滝のマリア像」・ 渡口農園・河合寺アジサイ園

句会場 : OTOCafe HENOHENO

参加人数 : 17名

兼 題 : 「五月闇」・「父の日」・「蛍」・「枇杷」

急な暑さに身体も心もうまく適応できない中の吟行でした。行先として当初予定していた長野公園はカットして、「鳴滝のマリア像」へ。烏帽子形城にキリシタン大名の時代があったことは知られていても、市内に隠れキリシタン遺跡があることは案外知られていない。メンバーから春先にTVで紹介された「黄金橋近くの首なしマリア像」の案内を依頼されてコースに入れた。用水路にかかる鉄柵に足をかけて渡り、崖にひっそり佇む「鳴滝のマリア像」を見た。胸で手を合わせロザリオをかけていらっしゃるという。散在する隠れキリシタン遺跡の一つだそうだ。

 その後メンバーの渡口さんの農園にお邪魔し、栽培されている夏野菜を見せてもらい、インゲンなど朝取り野菜をお土産として頂戴した。近くでベトナムの方の作られている空心菜やベトナム野菜も見せてもらった。

 河合寺アジサイ園では、谷をわたる涼風とブルー系を中心にちょうど見頃の紫陽花を堪能した。 句会はその向かいの古民家カフェHENOHENOでゆっくり昼食をとった後開催した。

会員代表句

 五月闇池面を走る雨の音    白流子

 川沿いの蛍の住処今何処       尚文

 山の墓地更地に返し五月闇     たけみつ

 五月闇谷間(あい)の靄迫り上がる   まさこ

 ミスターのあの日の笑顔風薫る ゆき雄

 五月闇髪おさまらず爪を切る  みえこ

 父の日のネクタイ締めて立ち飲屋 豊年

 江戸切子酒を供えし父の日に  河笑流

 鍛冶老いて打つ音澄みゆく朝涼し 流以

 虹飛ばす高速船の波しぶき   都史子

 煙出しを開けど厨の五月闇   ふじ乃

 五月闇淡き潮の香漂へり     楠子

 父の日を期待半ばに待つ身かな 万未知

 地蔵尊大樹の枇杷につつまれて  佐都

    少しだけ悪事たくらむ五月闇  行行子

 遠き日の蛍の記憶親と共    さんご

 父の日やそこ味あると炙り鱈   宗孝

当日句

 特選 雨降らぬ夏至の光や花を射つ   みえこ

 入選 梅雨晴に蒼を尽くして空心菜  ゆき雄

 入選 七変化谷間に咲きし花絨毯  たけみつ

                          文責 U・T

野鳥部会の6月活動報告

月 日 : 2025年6月18日

探鳥地 : 錦織公園

参加人数 : 15名

観察種数 : 20種類

 まだ6月というのに34℃の真夏天気予報。 その所為か今日は参加者も少なめだ。 集合地点のパークセンターではベランダの手摺にイソヒヨドリの雛が止まって動かない。近くの親鳥がバッタみたいな餌を咥えながら「此方へ来なさい」とばかり鳴き叫んでいるが、反対に雛は私たちの方へ寄ってくるばかり。 そんな親子のイソヒヨドリから始まった観察会。 この暑さで「鳥は余り期待しないように」と釘を刺されてからの出発でした。  最初の赤穂池ではカワウ一羽が池から首を出したのみ、遠くにウグイスの囀りが聴こえる。 梅の里では、上空にツバメとコシアカツバメを確認し、石楠花の谷でようやくホトトギスの鳴き声を聴く、そして「上の池」の中にアオサギを見る。 その後の尾根道ではしばらく何も鳴かず、影も見えずただただ汗が滴り落ちるのみ、それでも道中に出現する昆虫や珍しいキノコに暑さが紛れる。 やんちゃの広場近くになって、ようやくメジロ・コゲラ・シジュウカラなどの小鳥の混群を見つけ、上空遠くオオタカを観察。 広場では小鳥の混群に交ってキビタキを見た人も。 河内の里ではササユリやオカトラノオの花を見て昼食タイムとなった。

 午後は咲き始めのハンゲショウと今花盛りのツチアケビのコース取りとなり、赤穂池のカワセミ、コゲラの巣穴づくり、エナガの群れなどを見て、早めの「鳥合わせ」となった。 とにかく予想以上の暑さで皆様グッタリ、大変お疲れさまでした。(M.K写真K.T)

イソヒヨドリの親

イソヒヨドリの雛

コゲラの巣穴づくり

コゲラの巣穴づくり

シジュウカラ

外編のアオバズク

 

いのちの営み探検部会の6月活動報告

テーマ : 粘菌を観察しよう

実施日 : 2025年 6月16日(月)  晴

観察場所 : 烏帽子形公園(河内長野市)

参加人数 : 15名

今年は粘菌の出現が少なく、前日の下見もかろうじて4種確認。当日はどうなるかと心配されたが、1時間半ほどの間に子実体10種と落ち葉の中に変形体も確認することができた。やはり観察会は楽しい。集団の力の大きさを実感。

 初めに、6月8日に奈良で行われた粘菌観察会に参加して学んできた粘菌の探し方を参加者に伝授するところから。「倒木・朽木・落ち葉など、粘菌のエサとなるバクテリアが居そうな場所を見つける。特に今の季節は落ち葉につく粘菌が多いとのことで、まず粘菌の這痕(葉脈とは違う黒い筋など)のついた落ち葉を見つけ、その周辺をほじほじ棒でほじほじ、微小のつぶつぶに注目しながらひたすら探す。」ということで、いざフィールドへ。落ち葉につく粘菌はなかなか見つけられなかったが、倒木や朽木の上などに次々と子実体になった粘菌を発見することができた。

 昼食後、以前烏帽子形公園で見つけた粘菌の標本を見ながら、本日見つけた粘菌を確認して解散した。 (K・T)

*本日確認できた粘菌(倒木・朽木の上)

・ウツボホコリ・シロウツボホコリ・ホソエノヌカホコリ・ツノホコリ・エダナシツノホコリ・ナミウチツノホコリ・ムラサキホコリの仲間・ツツサカズキホコリ・マメホコリ・コマメホコリ・落ち葉の中の変形体

*解散後、さらに5種発見(落ち葉やササの上)

・クネリカタホコリ・ハイイロフクロホコリ・ガマグチフクロホコリ・ジクホコリ・モジホコリの仲間?

 ( 写真  Y・H  K・T)

18期生6月11日の講座報告

月  日 : 2025年  6月 11日 (水)  雨

講座名 : 水田のちから

講   師 : 松下 美郎 先生

場   所 : ノバティホール・惣代の棚田 (河内長野市)

 梅雨に入り今日は一日雨模様だ。 午前の座学では「稲作管理の実態と環境クイズ」の資料を頂き、一問ずつ答えながら説明を受けた。 一問目の「大阪府の稲の作付面積は?」から七問目の「惣代の棚田の水田沿いに居る外来生物は何種類か?」などの7問だ。 三択で選ぶのだが、普段考えたこともない質問や答えの数字に、戸惑でもっていたのは私だけなのかな? 難しい! でも、先生の丁寧な解説を聞いていると興味が湧いてくる。 お米が私達に届くまでの作業工程を聞くと、想像以上の時間と手間の多さに驚き、稲作の大変さを知ることが出来た。世間ではコメ不足での価格高騰、備蓄米の放出などのニュースが多い所為か、「水田のちから」講座の関心度は高かったようで、熱心に書き留める方が多く見られた。

午後は美加の台駅に移動して惣代の棚田に向かう。 雨が降る中での観察になるので、レインウエアーや合羽を着、傘を差して歩いた。 棚田に続く道沿いの林は、最近は間伐がされていないようで荒れているように見える。 棚田の見学時に、地元の農家の方に田んぼの実情についての話を聞けた。側の棚田の中にも荒廃農地らしき場所もあり、高齢化・労働力不足などで棚田を守っていく事の難しさを感じとれた。 今年は田植えが遅いようで、水の入った田んぼは少なかったが、最高地点の棚田は田植えが終わっていた。良い景色だ! 雨も小止みになり、ゆっくり眺めて ホッ! お疲れ様でした。        (Y . S)

講座風景

間伐がされていない林

棚田が減って休耕地が増えています。

棚田の側での説明。此処の田植えは来週かな?

最上地点の棚田です

ウォーキング部会の6月活動報告

日 時 : 6月12日(木) 曇り

行 先 : 淀川・大川(河川公園散策)

参加人数 : 25名

歩く距離 : 約10㎞

 京阪守口市駅に10時集合、 天候は梅雨の間の曇りです。 最初の史跡「文禄堤」は、豊臣秀吉が作った京街道の一部だそうです。 淀川沿いを「河原散策路と堤防散策路」の2グループに分かれてウォキング。 散策路は、日差しも弱く心地良い風が吹いて、快適に歩けました。 途中の「わんど」には釣り人が大勢楽しんでいました。

「城北公園」で、小休止 「毛馬の閘門」経由「桜宮公園」にて昼食。 午後 大川沿いの遊歩道を歩き「桜宮大橋」から、造幣局前の河川道を行き、天満橋へ、天満橋には2:30分に到着して解散 (M.U)

大川河川公園

淀川大堰

淀川わんど

17期生の6月4~5日講座報告

月 日 : 2025年6月4日(水)、5日(木)

講座名 : 「芦生の森」一泊研修

講 師 : 芦生の森ガイド

芦生の森は、京都北部の由良川源流域に位置する約4200haの関西屈指の天然林です。日本海型と太平洋型の気候を有し、暖温帯と冷温帯の移行帯に位置するため、植物や動物、昆虫などの種類が多く、学術上貴重な種も多数見られます。現在は京都大学の芦生研究林として、研究や教育目的で管理されており、通常は入れない上谷・杉尾峠コースをガイドさんの案内の基、渡渉を含めたトレッキングと由良川源流到着に挑戦します。

 電車を乗り継ぎ園部駅集合、それからは芦生の山の家のスタッフさんの運転でまずは美山かやぶきの里へ到着。白川郷に引けを取らない多くの合掌造の建物がありました。地域を散策した後、芦生山の家に到着。資料館である「斧蛇館」で研究林の概要や保護について学んだ後、「アカショウビン」の声を聞きながらトロッコ道の散策も楽しみました。夕食後、懇親会のゲームで盛り上がり1日目は終了。

 翌日、朝食後長靴に履き替えて出発しました。途中、大カツラに立ち寄り、樹高34m太さ3.4mの巨木に圧倒され、木の上にはヤマザクラやコシアブラなどたくさんの樹木が着生しており荘厳とさえ感じました。 引き続きバスで長地谷作業所に向かいトレッキングの開始です。ギンリョウソウ、ミズなどを見ながら歩くと渡渉が始まりました。せせらぎの音を聞きながら、20回以上の沢渡りを繰り返し歩くと、いろんな植物・動物の痕跡が観察できました。苔むした岩や倒木とその上に咲く幼木、アカハライモリ、サワグルミ、熊ハギにあった立木、落ちているトチの実、ツルアジサイに絡まれた巨木や綺麗に咲くヤブデマリ、高い木の上のモリアオガエルの卵塊、変な形につながっているサルナシ、ホウの花、エアプランツのようなハナゴケ、ブナ、トチノキの巨木など次から次に興味深い自然を見て、ガイドさんの説明を聞き、驚き、楽しみました。

 自然の雄大さは十分感じられましたが、シカの食害による植物の減少や防護ネットを見ると自然を維持する大変さも感じました。さらに谷に子鹿の死骸を見かけ、動物たちも生きることに必死なことを感じました。 食後、少しずつ狭く、急な道になると、そこには地味ながら水が湧き出る由良川源流がありました。福井県に一瞬通り過ぎ、迎えのバスに到着、山の家に移動しました。 貴重な自然に触れる経験ができ、さらには食事・宿泊・丁寧な内容のガイドと大変お世話になり、山の家の皆さんありがとうございました。(Y/M・M/N)

かやぶきの里

渡渉しながら植物観測

森の中の植物

森の植物や生物

森の中の植物や動物の跡

17期生の5月28日講座報告

月 日:2025年5月28日

講座名:ウミウシの観察

講 師:田中 広樹先生

場 所:和歌山市 城ケ崎海岸

今日は、加太の海岸までやってきて、ウミウシの観察です。ウミウシのイメージは海のナメクジのような…?しかし、全く違って綺麗でかわいい生き物でした。  駅から、2㎞ほど歩いて目的地の城ヶ崎海岸に着きました。非常に凹凸した段丘のような感じですが、横倒しの地層のうち、やわらかい層が浸食されて洗濯板上になったとのことです。目の前に広がる海についての説明から始まりました。大阪湾は二つの出入り口(明石海峡と紀伊水道)があり他にはあまりない湾であり、その特殊な環境のため多くの生物がいるとのことです。ウミウシは雌雄同体で貝類に属しますが、美味しくない体を作って外敵から身を守り、貝殻を捨て、動きがゆっくりでも現在まで生き延びている生物。模様の綺麗なウミウシも多数います。

早速海岸に降りて、足元に気を付けながら、赤クラゲ以外危険な生物が居ないので、干潟の石をひっくり返し、丹念にウミウシを探します。最初は、どのような物かが分からず苦戦していましたが、まずはオカダウミウシを見つけ、交尾をしている大きなアメフラシを見つけました。そしてウミウシ探しに夢中になりましたが、あっという間にお昼の時間になりました。

 昼食後、再び磯へ行き何度も何度も石をひっくり返して探し続け、10種類見つけることができました。青いアオウミウシやオレンジ色のキヌハダウミウシ・イソウミウシは綺麗でかわいいものでした。その他に、タコやヒトデ、赤クラゲなども見ることができ、好天の干潟で童心にかえって楽しい観察会となりました。

海岸

ウミウシ探し

ウミウシ探し

アメフラシ

見つけたウミウシたち

ウミウシノート1

ウミウシノート2

 

 

里山保全部会6月6日の活動報告


実施日: 2025年6月6日(金) 快晴

場 所: 奥ノ谷(富田林市)

参加人数: 16名

活動内容

奥ノ谷の田んぼも田植えが終わり、あっちこっちでトンボたちが飛び交っていました。のどかな風景です。参加者16名、熱中症対策や虫刺され対策を話し合い、早速、山チームと畑チームに分かれて、活動開始。

《山チーム》 

炭焼き小屋辺りの急斜面には朽ちた木が散乱し、林床が笹や草で覆い茂っていました。今回はこの斜面の朽ちた木々の除去や笹刈りをして明るい林床に変えていきます。作業内容を確認して、それぞれの場所で活動開始です。急斜面で足場も不安定ですが、下から上へと作業は進んでいきました。午後も上の場所を刈り取り、朽ちた木や笹をチップ作業場まで運びました。とても明るく広々した林床に生まれ変わり、汗流れる顔が笑顔になります。よく見ると、エビネの仲間でしょうか?ラン科の山野草が人知れず育っていました。

《畑チーム》 

5月の活動日は雨天中止となりましたが、別日に臨時で玉ねぎの収穫をしました。畑には野草たちが茂り、まずは早速、難敵の除草作業が開始。冬場に種芋付けしたジャガイモが大きくなり、薄ピンク色の花もきれいに咲き始めています。来月には収穫できそうです。里芋の葉も広がり、晩秋の収穫期には沢山の里芋が出来ているでしょう。5月種蒔きした枝豆も芽を出し、冷たい飲み物を思い浮かべながら、収穫が楽しみです。「野菜は話しかけてやると元気に育つよ。」わいわい話しながら、どんどん作業が進んでいきました。荒地を耕し、もう一つ畝を作りました。さて何を育てるか、楽しみも広がります。

*奥ノ谷では今、ササユリが見頃です。ランチタイムに皆さんでササユリ観賞に出かけました。暑さを忘れ、味わい、心を楽しませてくれるひと時となりました。

*山チームも畑チームも青空の下で今日も心地よい汗を流し、日焼けした笑顔で本日の作業も終わりました。次回は7月4日(金)です。

山チームの活動、左上から時計回りに作業前・斜面の除草・笹の除去・完成!きれいになった

畑チームの活動、除草、畝作り・田植えが終わった水田の側での作業風景です。

山チームメンバー

林床で見つけたユリ科の山野草

奥ノ谷ササユリ

18期生6月4日の講座報告

年月日:2025年6月4日(水) 曇りのち晴れ

  講座名:金剛山の植物観察

  講 師:土井 雄一先生 (ブナ愛樹クラブ代表)

  場 所:金剛山旧ロープウェイ周辺 (赤阪千早村)

 今日は大阪府と奈良県にまたがる金剛山(1,125m)での植物観察です。土井先生からの資料を手にまずはバス停周辺の花やツボミや実を付けた木々の観察からスタート。「クマシデの果穂」夏までは緑色をしているが秋に熟すと茶色になる。「クリのムシコブ」クリタマバチの幼虫が芽に寄生してムシコブを作る。「アブラチャンの実」油分が豊富で生木でもよく燃える。「ヤマグワの実」山桑の果実は最初は白っぽく次第に赤や紫、そして黒へと熟していく。「ガマズミの実」初めは渋みと酸味が強いが冬が近づくと甘くなる。「ウワバミソウ」アクやクセが無く様々な料理に使える山菜です。「フタバアオイ」家紋の葵紋のモデル。葉はハート形。「コウライテンナンショウ」別名マムシグサ。幼株はすべて雄株で大きく成長したものが雌株になる。などなど資料の観察種一覧74種のうち60種ほど観察が出来ました。

数多くの植物の解説をして頂き記憶容量がオーバー気味となりました。でもタゴガエルの鳴き声や小さな体のミソサザイの大きな鳴き声、それに渓流の水音を聞きながら、木漏れ日のさす林道を歩き、とてもリフレッシュした一日となりました。(T・O)

左上から時計回りにヤマグワの実・クリのムシコブ・クマシデの果穂・アブラチャンの実

左上から時計回りにガマズミの実・コウライテンナンショウ・ウワバミソウ・フタバアオイ

林道で森林浴と観察です

ヒノキの林の中に大きなトチノキが1本

植物部会の6月活動報告

月 日 : 2025年6月4日 晴れ

行き先 : 春日大社 萬葉植物園 (奈良市)

参加者 : 29名

 「萬葉集には約180種の万葉名で詠まれた植物が登場し、現代の植物名とは異なるものも多く、多数の植物説があるものが含まれていますので、園内には約300種が万葉植物とされ植栽、育成されています。植物園とありますので、花が見られると思って入ってくる外国の観光客の方もいらっしゃいますが、フジの花が終わった今頃は花が少なく・・・」と園内に入る門の前から本植物園の管理を任されている春日大社職員のKさんの説明から植物解説は始まった。 万葉集の中で詠われる全ての植物が順次園内集回路の両側に植えられ、植物毎に万葉植物名、現代植物名、植物名を詠んだ万葉歌とその数、植物の解説板がその前に立っている。 園内に入っても、Kさんの饒舌な解説は留まる所を知らない。70種を超える植物を次から次へと休むことなく説明していく。 聞き入る我々も、時にはユーモアを混じえた解説ぶりについつい引き込まれ喉の渇きを忘れるほど、あっという間に予定の1時間半を過ぎていました。 最後はつい最近一般公開された園内の「神庭」と呼ばれる石庭を案内され、午前の部を終了。 部員の皆さんも、疲れも忘れ充分満足したとの声でした。

 午後は奈良博物館へ行く人たちと離れて、春日大社の境内林と奈良公園の巨樹巡り。 大社の南に位置する幹回り5mの巨樹のイチイガシの近くでようやく昼食。 食後はスギの巨樹とナギ林を見ながら飛火野へ、 林下は鹿の食べないイワヒメワラビやナチシダ、アセビが所々に生えているだけで、ずうっと先まで見通せる。 飛火野ではここ春日山原生林で多く生えているイヌガシと野原に孤立するクスノキの巨樹を遠目に見ながら浅茅ヶ原を抜け奈良博物館の南へ、幹から竹が突き出しているムクロジの巨木、花が終わったばかりでまだ花柄を残している刺だらけのサイカチの古木とその隣のアキニレを観察。木の周りは柵で囲まれ、その下では鹿が地面から一面に生えている若草を残して周りの僅かな草を採餌している。鹿の食べない草とは何? イラクサ? ここを最後に本日の部会はお開きとなった。

とにかく公園内やバス、電車は外国人を多く含む観光客と修学旅行生で人、人、人の波。 いつもの部会より数倍疲れたように思います。

解説して頂いた植物の中で印象に残ったものをあげますと・・・ 

  • むらさき  (現代植物名 ムラサキ) 丁度、開花の季節、枝先に小さな紫ではなく白い花が数輪咲いていました。 ムラサキは絶滅危惧種で、紫根は紫の染料となり、ほとんどが栽培されていますが育てるのが大変難しいようです。 また薬草としても紫根から抽出されるシコンエキスはボナギノール等の薬品名でも知られています。 さらに付け加えるならば 紫根は土中にあるうちは紫でなく、土から離れてはじめて紫色となるそうです。 萬葉歌には「茜さす紫野(むらさきの)行き 標野(しめの)行き 野守(のもり)は見ずや 君が袖振る」額田王、 の他9首。 
  • さきくさ 漢字では三枝と書き、現在では音変化してさえぐさ、さいぐさと読んでいる。 字から茎から三つの枝が出ている草木を指すが、具体的には諸説あり解っていないようです。ミツマタが最有力で他にはフクジュソウや沈丁花の名も挙がっている。 萬葉歌は「春されば まづ三枝(さきくさ)の 幸(さき)くあらば 後(のち)にも逢はむ な恋ひそ我妹(わぎも)」 柿本人麻呂歌集の中の歌で  さきくさは幸の枕詞で使われており、植物の同定しにくいことが解ります。
  • おもひぐさ  現代植物名はナンバンギセル、歌からも尾花(ススキ)に寄生する植物のナンバンキセルが頭に浮かびます。 頭を垂れて物思いにふける姿とか、 萬葉歌は「道の辺(へ)の尾花(をばな)が下の 思ひ草 今さらさらに 何をか思はむ」 作者は不明でこの1首のみ。
  • かたかご  現代植物名はカタクリ、 カタクリはかたかごの変化したもの、 現在でも和歌俳句の世界では、かたかごという名前でよく詠われていますが、 萬葉歌では「もののふの、八十(やそ)娘子(をとめ)らが、汲み乱(まが)ふ、寺井(てらゐ)の上の、堅香子(かたかご)の花 」 大伴家持の歌1首のみ。古代では余り知られていなかった花のようで、他の花という説も。

そして、いとおかしなお話(解説)も加えますと・・・。

  • 園内の一角に柿本人麿呂が祀られていましたが、万葉集に一番多くの歌を残した歌人、歌聖としてではなく、火難除けとしての火伏せ神様信仰として「火気の元、火止まる」だそうで・・・。
  • 万両、千両、百両、十両を庭に植えているならば、一両のアリドオシを忘れずに植えてください。だって万両、千両が「有りどおし」とならなければ・・・。
  • 大きなだいだいの実がついていましたがその実は昨年のもの、橙は一つの株に2~3年代の果実がつき、冬は橙色に夏は緑色と変化を繰り返すので中国名は「回青橙」、そして日本では代々と栄えると縁起物として正月の鏡餅の上に、ですからミカンでは代用になりません・・・。(M.K)

植物園の前にて

植物園内を一望一望

むらさきの植物の前で

ムラサキ(むらさき)の花

臥竜のイチイガシ

かたかご(カタクリ)の前の解説立札

新しく公開された石庭(神庭)

幹から竹の突き出たムクロジ

刺だらけのサイカチ

鹿も食べない残されたイラクサ

山歩き部会の5月活動報告

実施日:5月28日(水) 天候:晴時々曇

行き先:竜王山

コース:JR柳本駅~トレイルセンター~山頂~崇神天皇陵~トレイルセンター(解散)

参加者:25名

 山の辺の道に登山口がある竜王山(586m)に登った。

JR柳本駅に集合後、天理トレイルセンターに向かい、自己紹介、コース説明を実施。

上りは「長岳寺コース」で、長い階段を経て、約2時間で山頂(南城跡)に到着。

山頂からの眺望は素晴らしく、奈良盆地の大和三山、金剛葛城の山々、大阪湾などがよく見えた。

山頂広場で昼食後、「崇神コース」で山林に沿った道を下り、崇神天皇陵を経て、山頂から1時間40分でトレイルセンターに到着し、解散した。

山頂の山城跡や下山途中に竜王山古墳群の一部を見ることができ、歴史を感じる登山であった。(TT)

A班集合写真

B班集合写真

竜王山1

竜王山2

竜王山2

18期生の5月28日の講座報告

月 日 : 2025年  5月 28日(水)  晴

講座名 : 河口・干潟の生物

講   師 : 山田 浩二 先生 (貝塚市立自然遊学館)

場   所 : 近木川河口、前浜 (貝塚市)

今回は南海本線「二色浜駅」に集合、講師の山田先生と合流し、旧紀州街道を通り近木川(コギガワ)に到着。先生の案内でフェンスの横をすり抜け、堤防をよじ登り、恐る恐る斜面をすべり降り、川面近くで集合。まるで冒険ごっこのようなスタート。日陰で先生からカニ釣り要領の説明を受け、釣り道具を準備して、意外にも水のないヨシ原に向います。  ヨシ原のカニの巣穴の前にエサを置くとカニが出てきてハサミでエサを掴みます。このタイミングでゆっくりエサを巣穴から離しカニが完全に出てきたら、糸を引き上げます。やった~!釣れた~!の声。わ~!逃げられた~!の声。大歓声で釣り上げたカニは20数匹。  先生の説明が始まり、甲羅の模様で「これはハマガニ」「これはアシハラガニ」、裏返して細長いふんどしはオス、幅広ふんどしはメスなど。その後カニは川に戻されました。

 午後は干潮の前浜で干潟の生物探し。約1時間、砂を掘ったり、石をはがしたり、網で掬ったりで、たくさん集まりました。ケフサイソガ二。イソガ二、多様な模様のヒライソガニ、たてに歩くマメコブシガニ、食べられるモクズガニ。貝類ではアサリ、大きなアカニシ、マツバガイなど。魚ではミミズハゼなど。怪しげなヒモイカリナマコ、アメフラシ(ウミウシ)、大きなヤドカリのコブヨコバサミなど。先生の説明を楽しく聞きました。

 この日は暑からず寒からず。昼食は高速道路の日陰で気持ちの良い海風に吹かれ、リフレッシュできた講座となりました。

カニ釣り カニの探そう探そう

巣穴から出てきたカニ。釣れるかな?

河口のカニ釣りの成果です

干潟を探索。何がいるかな?

A:アカニシ・アサリ B:マメコブシガニC:ヒモイカリナマコD:タテジマイソギンチャクE:アメフラシF:コブヨコバサミ