16期生の2月19日講座報告

年月日:2025年2月19日(水) 曇り 雪

講座名:亀の瀬地すべり歴史資料室と柏原市立歴史資料館

1. 場所:亀の瀬地すべり歴史資料室  講師:ボランティアガイド

2. 場所:柏原市立歴史資料館   講師:安村館長

午前は、亀の瀬地すべりインフラツーリズムのボランティアガイドによる「亀の瀬地すべり歴史資料室」「1号排水トンネル」「旧大阪鉄道亀瀬隧道(亀瀬隧道遺構)」の説明で見学した。

大阪府と奈良県の府県境に位置する亀の瀬地すべり。昭和6年に発生した地すべりでは大和川がせき止められ、鉄道のトンネルも圧壊した。地すべり対策はほとんどが地下構造物で、山の中には地すべりを止めるために、たくさんの杭や排水トンネルなどがあり、地上からは見ることができない。亀瀬資料室では地すべり被害状況やメカニズムなどを模型やパネルで詳しく説明を受け、その後排水トンネルなどの対策施設を見学した。昭和7年に潰れずに残った鉄道トンネル「旧大阪鉄道亀瀬隧道」では、当時の建築技術と災害の歴史を今に伝えている。イギリス積みの煉瓦壁、蒸気機関車の黒いすす跡の残る天井、崩落面など遺構がライトアップされていた。そしてトンネル内に映し出されるプロジェクションマッピング を楽しんだ。ガイドの提案で大和川に姿を見せていた亀石の説明も受ける事ができた。

午後は、柏原市立歴史資料館に移動した。

大和川付け替えに関する講座を受け、付け替えに至るまでの、洪水の被害に苦しんだ人々の粘り強い嘆願や、反対運動、幕府の思惑など興味深い歴史を学んだ。

常設展では、柏原市内の遺跡から出土した考古資料の展示による旧石器時代中世の資料、古文書絵図による近世の資料、農耕具 ぶどう酒作りの民具の展示。古墳時代から奈良時代にかけての展示を見学した。

最後に雪がちらつく中、古墳の見学。先に横穴よりも100年ほど古い高井田山古墳の石室を見学した。次に、6世紀中頃から7世紀前半に造られた高井田横穴古墳では、古墳の内部で凝灰岩の岩盤を鍬や手斧で洞窟のように掘り複数の遺体を埋葬していたと説明を受けた。手掘りでは掘り手の個性が現れ右利き左利き、几帳面かどうかなど想像できるとの話でいっそう興味を持てた。

盛り沢山の内容であったが、すべてが関連していて楽しく心に残る講座になった。E.H.

 

アウトドアクラブ部会の2月活動報告

施日 : 2025年2月3日~4日

場  所 :  兵庫県美方郡香美町  尼崎市立 美方高原自然の家 「とちのき村」

行事名 : 冬のアクティビティ体験

参加人数 : 18名 

活動内容

 1泊での冬のアクティビティ体験です。 2,3日前から現地は雨模様との事でお天気を心配しながら三国ヶ丘からバスで出発した。車中は期待しリラックスしながら「道の駅よう但馬蔵」で昼食、現地からの情報では雪が60cm積もっているとの事ですが、道中は全然雪がありません、山道に入った所からはやっぱりチェーンが必要だ、雪道を登り現地に到着時には雪となり期待が高まってきた。とちのき村館長さんにオリエンテーションを受けて、スノーシュー初心者、2回目の人も準備がなかなかです、戸惑いながらも早速に準備運動をしてスタートした。リーダーに続き一列でゆっくり進むのですが慣れるまでなかなか難しい、皆さん始めはなかなか手間取ったりしてたが、暫くするとおしゃべりする余裕も出てきました。途中コーヒータイム後、新雪の中、雪の中に仰向けになって地面の冷たさと空を見上る気持のよさを継験もし、深い雪の中ラッセルで しんどい目をしながら気持ちよい、楽しいスノーシュー体験が出来ました。夕食で盛り上がった後は屋外でキャンドルに照らされた【かまくら】を経験、その後各々が作った紙製のスカイランタンを夜空に飛ばしました、雪が舞う中幻想的なムードを少しだけ感じたことにしときましょう。その後親睦会で盛り上がりました。

 翌朝は残念ながら雲海は見れませんでしたが昨晩で10cmの積雪があったようです、朝食後は早速に【雪合戦】の準備、先ずグランドに降り積もった雪を踏み固めてコート作り、横一列になって大変でしたね。雪の玉作りがまた大変新雪でなかなか固まってくれませんが何とか90個作った。さあ国際ルールの雪合戦が始まり、2チームで競い合いましたが、もう皆さんやる気いっぱいで真剣になり、これはハマりますね、次は新雪の中【そりすべり】で童心に帰ってとはこのことだった。怪我無く終えて、楽しい企画をして頂いた、とちのき村の館長さん、スタッフさんに感謝です。お疲れ様でした。(S.H)

*写真はクリックする毎に拡大し解像度が上がります。

助け合ってスノーシューを着ける

新雪の中ゆっくりとウォーキング

とちの木を見ながらラッセル

雪上寝ころび 初めての体験

1列でハイキングも気持ちいい

風が強くてもうまく飛んでくれました

やる気満々真剣な雪合戦

子供の気持ちになって【そりすべり】

充実した2日間

お疲れ様でした。

アウトドアクラブ部会の12月活動報告

実施日 : 2024年 12月 16日(木) 快晴

場 所 :  すし半深井店

参加人数 : 22名

活動内容

  きょうは今年の総会を行いました。今年度の現在までの活動報告と残りの計画、来年度の活動計画を報告と審議をした。(S.H)

アウトドアクラブ部会の10月活動報告

実施日 : 2024年10月18日(金) 曇り

場 所 :  亀岡・保津川

参加人数 : 21名

活動内容 :

 お天気を心配しましたが、幸いくもりの天気でそんなに寒くなかったが、JRが遅れて皆ばらばらの状態で京都駅に着き、嵯峨野線に乗り換えてなんとか馬堀駅までたどり着いた。 イベント会社で着替えは、水着の上にウレタンウエットスーツ、ジャケット、風除けナイロンジャケット、ヘルメットで完全な安全装備です。危険予防の説明後、各自パドルを持って徒歩で保津川へ向かった。道中アウトバウンドの人たちの目を気にしつつ早速に着いた。幸い風も無く、3隻のゴムボートに分かれて出発し、約5キロ、2時間半のコースにある約20か所の激流に向かった。皆さん興味充分で最初の激流に突入にはワイワイキャアキャでしたが最後は余裕も出てきて、水しぶきで頭からずぶ濡れとなっても全く動じない、行程の半分を過ぎたところのゆるやかな所で川へ飛び込み泳げない人も、ラッコさん状態で浮かんだり泳いだり。途中では川下りの観光船とエールを交換しながら余裕も出てきたところで3メートルぐらいの岩場へ上がり、ほとんどの方が経験したことがないため決死の覚悟飛び込み、いい経験でした。帰り道は濡れた状態でそのままJRに一駅間乗るのも面白い体験です。その後の昼食はバイキングで盛り上がり、怪我無く、満足の1日でした。(S.H)

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完全防備で出発

激流に突入

緊張でこわばってます

ワアワア、キャキャー

余裕がでてきた

気合で飛び込み

プカプカ浮かんで気持ちいいー

17期生の2月12日講座報告

月 日 : 2025年2月12日

講座名 : 植物園の役割

講 師 : 森 由紀子先生

場 所 : 花の文化園

植物園は「研究、保全、教育のために、履歴データをともなう生きた植物コレクションを保持する機関」とされ、このために絶滅、環境悪化の防止改善、多様性持続可能性への意識向上を使命としていると学びました。 昨今は、気候に影響され木の体内時計が狂い、異常気象が普通になって、適応する、しないで植物の世界も変わってきているのが深刻になってきていると聞きました。 そして今日は、落葉樹に葉がついていない時期なので、3種類の常緑樹の葉で探索チャートを使い、葉の付き方・形を見比べることで樹木の探索ができることを体験しました。

 午後からは、梅がまだ蕾も固く開花していませんでしたが、牧野富太郎がこよなく愛したバイカオウレンや、スノードロップ、フクジュソウが健気に咲いて、可愛くて思わずスマホのシャッターを切っていました。 華やかな花は少ないですが、変わった形のコーストバンクシア、昨年堺市都市緑化センターで見た数十年に一度しか咲かないアオノリュウゼツラン(枯れていましたが)も見ることができました。 温室(節電のため暖かくない)では、着生植物ビカクシダやサボテン、食虫植物など低温にも負けずに花を咲かせたり、頑張って生長したりしているのを見ると適応しているのだなと感じました。

 体験者7名の方たちも講座生と一緒に朝から参加され、生憎の天気でしたが、園内見学で珍しい植物や春の準備をする植物の花の芽などの観察を楽しんでいました。春になれば、地中の細菌から栄養をもらうことで育つキンラン・ギンラン島の珍しい花も見られると聞いて、改めて来園する楽しみができました。(M.N、K.K)

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葉の形態の資料で植物の名前を探す

全員が熱心に取り組んでいる

野外見学

牧野博士の好きなバイカオウレンお有ったよ

福寿草

温室見学

奇想天外変な名前

ゴクラクチョウ極楽のイメ-ジ?

樹木に生える不思議なピカクシダ

野鳥部会の2月活動報告

日 時  : 2025年 2月19日  曇りのち雪

探鳥地  : 錦織公園

参加者  : 15名

観察種数  : 28種

 前日とは打って変わって寒波がやって来て 寒い一日でした。下見では公園の池にカモ類が少ないとのことで、公園外の細谷池からスタートしました。メジロやモズを観察しながら池の奥ではオシドリが寒そうに 泳いでいます。公園に入るとメジロの群れが 空中の虫をめがけてフライングキャッチを繰り返す珍しい様子が観察できました。赤穂池ではキンクロハジロの雌1羽に雄が10羽も群がっていました。カップル争いは過酷なようです。

 梅の里ではルリビタキ、ジョウビタキと今回のお目当てのトラツグミを観察。ドレミの橋を渡り河内の里に行く途中もシロハラ、アオジ、トラツグミ、ジョウビタキなどが姿を見せてくれました。河内の里で昼食後出発してすぐ 少し遠かったですが 待望のルリビタキの綺麗な雄の成長が出てくれました。じゅんさい池からやんちゃの里に向かう頃から雪が強めに降り始め 鳥の姿も見えにくくなって 早々にパークセンターに向かい 鳥合わせして解散しました。観察種は例年に比べ少なめでしたが公園のあちこちでトラツグミを見ることが出来てそれなりに楽しめた探鳥会でした。しかし寒かったです。

 トラツグミは全長30cmで24cmのツグミよりも大型です。日本では留鳥又は漂鳥として生息します。黒褐色の斑模様を持ち、夜の森でヒー・ヒョーと不気味な声で鳴きます。そのため鵺(ぬえ)と呼ばれ気味悪がられることもありました。一度スマホで検索して聴いて見てください。「トラ」で始まる名前の野鳥はトラツグミとトラフズクです。いつかトラフズクにも会えるといいですね。(M.S   写真 M.S &  Y.S)

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ルリビタキ

モズ

トラツグミ

カワウ

雪の中のヒドリガモ

雪の探鳥会

 

 

吟行部会の2月活動報告

月  日 : 令和7年2月15日(土曜)

行  先 : 堺伝匠館から妙国寺

句会会場 : 堺市総合福祉会館6階第4会議室

参加人員 : 16名(投句 1名)

兼  題 ; 鶯餅、雨水、囀、薔薇の芽 

  先日来の寒気が少し緩み青空の下、バスで堺の伝統産業、匠の技術を伝える(伝承する)堺伝統産業会館「堺伝匠館(さかいでんしょうかん)」を訪れ 刃物の展示、仕様の説明や堺の地場産品の即売場りを回り、そこから徒歩で妙国寺へ ボランティアガイドの熱心な説明、案内を頂き各自当日句を胸に秘め 妙国寺を後にし駅前で昼食、後の句会場所に移動しました。(M.T)                    

会員代表句

*リハビリの妻薔薇の芽に語りおり       白流子

*寒明けや雨しとしとと硝子窓         尚 文        

*雨水流れ大地のゆるみて草生す        たけみつ

*そろそろと農具揃える雨水かな        洋々志

*囀りや古墳の杜の円舞曲           まさこ

*囀や仁徳の杜膨らませ            ゆき雄

*音もなく大地膨らむ雨水かな         みえこ

*山解けて田んぼ潤ふ雨水かな         豊 年

*いばらの芽ほどける日待つ香り待つ      可笑流

*厚き手の小さき黒文字うぐいす餅       流 以

*鶯餅どこから食べむどこ抓まむ         都史子

*薔薇の芽の色に誘はれ旅支度         ふじ乃

*遠き日や父の土産の鶯餅           楠 子

*お水取り終わるまではと母が言い       万未知

*点々と雑草青々雨水かな           佐 都

*薔薇の芽や洋館の門閉じたまま        行々子

*鶯餅懐紙にのりて時ゆるり          さんご 

2月当日句

特選

*妙国寺泣きの蘇鉄も春めくや         万未知

入選

*春怒涛蘇鉄は見たり有為転変         楠 子

17期生の2月5日講座報告

月 日 : 2025年2月5日

講座名 : 環境対策施設見学

講 師 : 施設担当者

場 所 : 舞洲スラッジセンター・舞洲工場

この冬一番の寒くて風の強い日。湾岸線からよく見えるユニークなかわいいデザインの建物の舞洲スラッジセンター(下水汚泥処理施設)と舞洲工場(ごみ焼却施設)を2つの班に分かれて見学しました。  この建物は、どちらもオーストリアのフリーデンスライヒ・フルデントヴァッサー氏が“自然との共生”をテーマにデザインされたもので、曲線が多く(自然には直線はないとの事から)色鮮やかなおもちゃのようで環境施設には見えません。  

 その舞洲スラッジセンターでは、役割として①町を浸水から守る(地中内の大きな空間)②河川の環境維持という(汚染した水を処理して流す)ことを学び、私たちは汚水に高分子ポリマーを入れて、水と汚泥ケーキに分離する実験を楽しみました。最近、埼玉で下水管破裂の大きな陥没事故があり関心が深くたくさんの質問が出ていました。施設内を見学してから、屋上に上がりシンボルの煙突が間近に見えて周囲の海や橋、隣の焼却工場も美しく見られ感激しました。

 舞洲工場でも建物の外観やフンデルトヴァッサー氏の作品を丁寧に説明され、施設内の見学では大型クレーンでごみの攪拌と炉への投入の様子を見て、またそのクレーンの実寸のツメの大きさにも驚いてしまいました。工場内の見学を終え、周辺の緑化状況の説明と共に強風にもめげず笑顔で記念撮影。

 どちらの施設の職員の方も、ごみ処理や下水処理の技術が高く、いろいろな有効利用を考え、仕事に誇りをもっておられるのを感じました。私たちも日々の生活ごみや下水の出し方を見直し工夫していきたいと思いました。(M.N、K.K)

*以下の写真はクリックする毎に拡大し解像度が上がります。

スラッジセンター外観

スラッジセンター屋上から焼却工場を写す

ゴミ焼却炉へ投入

F.フンデルトウ゛ァイツァー作品説明

焼却工場

スラッジセンタ-内で水処理の実験

16期生の2月12日講座報告

年月日 2025年 2月12日(水)  曇り一時雨
講座名:世界の植物と野鳥観察
場所: 咲くやこの花館・鶴見緑地

午前中は野鳥観察、午後からは咲くやこの花館で植物の観察を行った。
今回の野鳥観察場所は鶴見緑地。これまで何回か野鳥観察を経験してきたが、鶴見緑地の見どころはなんといっても野鳥を間近に観察できること。餌付けされ人慣れした野鳥の姿は少し悲哀を感じてしまうが、手に触れそうなところから野鳥の羽の美しさや嘴の形、普段水の下に隠れてなかなか見ることのできない水かきなどもじっくり観察できる。今回は講師はなしで、班で協力して観察同定、さらにHP用に野鳥の写真を撮ってコラージュにまとめる。という作業をお願いした。
午後からは、咲くやこの花館での班行動。熱帯から乾燥地帯、高山、極地圏までの、地球上の様々な気候帯に生育する植物を栽培展示している日本で最大の温室だということで、見どころも満載。ここでも班ごとにエリアを決めて植物観察とお気に入りの花をコラージュしてもらった。いただいた写真を拝見して、いろいろな角度、観点からとらえることでより豊かな観察ができるのだなあと感じた。素晴らしい作品に感謝。
今回は講師もガイドもいなかったが、受講生同士が意見を出し合ったり、教えあったり。班の交流もより深まったのでは…これからも写真提供、よろしくお願いします。(K.T)

(1班)水辺に集まる様々な野鳥たち、なんとも密な…

右上から時計回りに、鳥の集団、オナガガモ、オオバン、ユリカモメ

(2班)右から、ヒドリガモ、ホシハジロ、アオサギ

上から、オナガガモ、ヒドリガモ、オオバン、キンクロハジロ

(3班)右上から、オナガガモ、ヒドリガモ、オオバン、ホシハジロ、キンクロハジロ、ユリカモメ

(1班)熱帯雨林植物室 右上から、キヤニモモ、デンドロビウム・ギンギアナム、ビカクシダ、オオベニコーガン、コブロオーキット、パフィオペディルム・ウェヌスツム

オーキットいろいろ

(2班)熱帯花木室 果物いろいろ

左上から、カエンボク、トックリキワタ、キヤニモモ、パボニアクレドヒリィ、ヒビスクスインスラリス

(3班)乾燥地植物室・高山植物室
上マミラリア、2段目左からナルキッス、スノードロップ、チシマウスユキソウ 3段目ヒノデマル、バイカオウレン、エーデルワイス

、バナナをみんなで観察、どうやって実が大きくなるのか?花は?葉の様子は?

可愛い~

16期生の2月5日講座報告

年月日  2025年 2月5日(水)  曇り一時雪

講座名:竹の間伐と炭焼体験

講師: 炭焼班 柴山朗生ほか

場所: 富田林の自然を守る会 奥の谷

今年一番の寒気が予想され時折雪が降る中、富田林の奥の谷にある竹林の竹伐採作業と伐採した竹を使った竹炭作りを体験した。

焚火を囲んだ青天井の教室で、なぜ竹の伐採と竹炭作りをするか、その目的と炭焼きの知識を教わることから始まった。竹は成長や根はりの速さからまたたく間に里山中に広がる。竹を伐採するのだが、伐採だけでは竹の処分に困ることになる。奥の谷では竹の細い先端はチッパーで粉砕し、下の太い幹部分をドラム缶燃焼で竹炭を作っている。粉砕したチップはマルチや発酵や土壌改良剤として再利用し、その幹は竹炭にして脱臭剤・吸湿材・燃料として利用する。竹が光合成で体内に取り込んだ二酸化炭素を炭やチップの形に変えることで、土の中などに二酸化炭素を閉じ込める役割を果たしていると学んだ。

また、竹炭は燃焼時間が短いが火付きが早い。BBQなどにも利用することを勧められた。市販のBBQ用の炭はマングローブから作られており、竹炭を使うことで自然環境保護の一助になると教わった。

作業は竹の伐採と運搬、切断と竹割、節落としをして竹片を作った。ドラム缶製炉に竹片の節側を下にして隙間ができないように装填してゆく。蓋をして土を上からかぶせる。そして火付けだ、炉の焚口の前で、うちわで風を送りながら、紙と杉枝と細かい木片を順に燃やしてゆくと炎が大きくなっていった。

昼からは時折雪が激しく舞い奥の谷一面が真っ白になった。講座生は小さな雪だるまを作ったり、出来上がっていた竹炭を頂いたり、童心に戻って一日楽しく学んだ。(H.I)

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

炭焼きの枇杷庵前、炭の入った袋を持って集合写真

焚火を前に座学、寒かったのでうれしかった。

間伐し運搬、竹切に竹割、節落としに装填、結構しんどかった。

ドラム缶炉の前で炭焼きの説明を聞く。

幼かったころを思い出し、苦労しながらも炎があがった。

充填された炉の中、特別に茶碗も焼く。茶碗は真っ黒に出来上がる。

奥の谷は自然あふれる。ジョウビタキ・コモチシダ・雪景色にかわいい雪だるま。

 

 

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