17期生の7月24日講座報告

年月日: 2024年7月24日(水曜日) 曇のち晴れ

講座名: こだわりの草木染め

講 師: 水谷 道子先生 

場 所: 国営飛鳥歴史公園館・高松塚壁画館・高松塚古墳

 1300年前には模様は存在していたが色は一色、今は色華やかな草木染めとなりとても人気のある植物の染色体験講座に参加した。

 講師のバックには染め物のハンカチ。 その色を出してくれる原材料となる植物は、タンニンの渋を引き出すどんぐり、金色は玉ねぎの皮、ピンク色のビワ、落ち着いた黄色のセイタカアワダチソウ栗のイガ、赤みはスモモアカネ、鮮度・湿度によっても色の出具合は違う。 今では輪ゴムを使うがその昔はカラムシの茎の皮を使って巻き付けることで色を付けず白色を出したり形を整えていたそうだ。

 講師より模様の基礎となるハンカチの折り方のレクチャーを受け、ぐつぐつと煮込んだ材料の入った鍋に形を作ったハンカチをつけ込み染色に入った。 折り目にも抽出液を丁寧に掛けることでムラ無く染まることなど教えていただき初めての草木染め体験に、もう少しこうしたら良かった! 染める液の順番を間違えたー!など歓声とともに出来具合を皆で見せ合った。

 午後からは、高松塚古墳に隣接した高松塚壁画館で 壁画模写や副葬品のレプリカを見ながら7~8世紀にタイムスリップ。 被葬者のお骨は二上山凝灰岩でできた石室の木棺から見つかっていて40代から60代の男性だとわかっているが誰なのかとても気になるところではある。 西側の壁には有名な飛鳥美人とされる女子群像。 この女性達の服装からわかるのは左前で、719年には唐と同じように右前の令が出されていることから遣唐使が帰国した704年から719年の間に作られたということ。その根拠となる話に飛鳥の古代ロマンに想いを馳せ古代の歴史にとても興味が湧いた。( A . N )

 

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鮮やかな見本のような草木染めができるかな?

落ち着いた黄色は “栗のイガ”からいただきます

形を整えて ぐつぐつと煮出したお鍋で染色

自分の思い通りにできましたか?【 1班 】

【 2班 】

【 3班 】

高松塚壁画館 古代ロマンに耳を傾けます

飛鳥時代の女性達 鮮やかなお召し物✨

石室の天井図 天上の世界・星宿図が描かれています

直径18m、高さ5mの円墳 【高松塚古墳】

 

 

16期生の7月24日講座報告

年月日:2024年7月24日(水) 雨

講座名:梅花藻の観賞と琵琶湖博物館見学

場所:米原市醒井、草津市滋賀県立琵琶湖博物館、草津市立水生植物公園みずの森

  前日より雨予報となり少しの心配があったが、当日の出発後に伊吹山ドライブウェイが豪雨で終日閉鎖となり、急遽、予定を「伊吹山高山植物観察と梅花藻観賞」から「梅花藻の観賞と琵琶湖博物館の見学」に切り替えた。

 梅花藻観賞では地蔵川の清流の中で揺れるキンポウゲ科の淡水植物の梅花藻を見た。流れの穏やかなところでは花が水面に顔を出しているのを観察し写真を撮ることができた。冷たい水に手を浸し涼感を楽しんだり中山道の宿場町の風情ある街並みをゆっくりと散策した。

  午後は琵琶湖博物館と水性植物園の見学。琵琶湖博物館では古代湖である琵琶湖の地質、生き物の歴史、人の暮らしなど広範囲の展示がされていた。特に淡水生物の水族展示室では昨年の水槽破損事故からクラウドファンディングで支援を受けて再生されたというアクリル水槽で身近なコイ、フナからビワマス、ウグイ、ハス、スゴモロコ、コアユ、ビワヒガイなど豊富な展示を見ることができた。

 最後に水性植物公園みずの森。ハスやスイレンの花が見頃でヒツジグサの名の由来は未の刻に咲くことからきているといわれるが、その名のとおり開花しているのが興味深かった。一方午前中に咲くというハスは花を閉じていた。ハスの花は水面より高く、スイレンは水面近くに咲くという花の時期ならではの見分け方を知った。温室や手入れの行き届いた池に浮かぶパラグアイオニバスや色とりどりの花を楽しむことができた。

 もう一度ゆっくりと来たいという声も聞かれ博物館を訪れて楽しい時間を過ごせて幸いだった。E.H.

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醒ヶ井の佇まい

地蔵川に生息するハリヨ

17期生の7月17日講座報告

年月日: 2024年7月17日(水曜日) 晴れ

講座名: 河口干潟の生物

講 師: 山田 浩二 先生  湯浅 幸子 先生  (貝塚市立自然遊学館)   

場 所: 貝塚市立自然遊学館・二色浜・近木川河口

 潮見表により当日は午前10時11分に最干潮と講師より情報を頂き、貝塚市立自然遊学館で集合。潮位が下がる干潮に合わせて二色の浜へ移動した。 風がそよそよと吹く気持ちのいい梅雨の晴れ間に近木川河口で生きもの採集・観察会を実施。 植物を専門とする湯浅講師より砂浜植物について講義を受け、ホソバハマアカザ(ヒユ科)・ホコガタアカザ(ヒユ科)・ツルナ(ハマミズナ科)・ヨシ(イネ科)・オカヒジキ(ヒユ科)・トゲヂシャ(キク科)・ハマヒルガオ(ヒルガオ科)・ハマゴウ(シソ科)・ヘラオオバコ(オオバコ科)・ヒメクマツヅラ(クマツヅラ科)などの植物が確認できた。 

 潮の引いた浅瀬では岩にしっかりと付着する赤縞の入ったタテジマイソギンチャクを観察。たくさんの触手が出ている姿は目視で確認できたが海水が濁っており撮影できず残念。  近木川の水位の変化により流れ着いたのか海では生きることができない大きなアカミミガメに「満潮を待ってね」と声を掛け、タマキビガイ・食用ではない小さなナマコのヒモイカリナマコ・足も目も顎も確認できるゴカイ・オスだけにハサミの間接部内側に毛の束が生えているケフサイソガニ・同じくオスだけのハサミに毛のふさが内側外側共に同量生えているタカノケフサイソガニミミズハゼ・しっかり姿を見せてくれたユビナガホンヤドカリなどを多種を採取し、山田講師より成育場所・似ているカニの見分け方など細かい説明に講座生も講師が用意して下さったリストと照らし合わせながらの同定に興味を示した。

 午後からは、ヨシ原周辺に生息するカニを沢庵やスルメを餌に手作りの竿で蟹釣り体験。 ハマガニ14匹、クロベンケイガニ1匹、アシハラガニ1匹、とても珍しいユビアカベンケイガニ1匹を講座生が釣りあげ、ユビアカベンケイガニは標本として講師が持ち帰るなど嬉しい出来事もあり、とても暑い中での蟹釣り体験だったが子供のように楽しく熱中した~!と講座生からは声が上がり、近木川河口の生物観察を満喫した一日だった。 (A.N)

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気持ちのいい梅雨の晴れ間となりました

広い空と大きな海 こんなに素敵な大阪湾~

自分たちで採ってきた貝やカニ 知らない事をたくさん学びます

小さな小さな生き物たちとの出会い 名前がわかるとより一層楽しい

初めての蟹釣り体験

今日も一日楽しみましょう~

 

 

 

野鳥部会の7月活動報告

月 日 : 2024年7月17日(水) 晴れ

探鳥地 : 大泉緑地公園(堺市)

参加者 : 17名

観察種数 : 20種(北池を含めると24種)

 朝から梅雨明けも間近かと思わせる強い日差し、蒸し暑さも一入だ。 公園南口にはこの暑さにも拘らず17名が参加。 スタートの大泉池ではハスの花が綺麗に咲きほこっている。 池の中はカワウと時たまに顔を出すカイツブリ、池の上ではコサギが飛び交う。 サギのコロニー島ではコサギが10羽以上、中には親に餌をもらっている幼鳥コサギの姿も、そしてアオサギとゴイサギが1羽ずつ加わる。 小鳥の森、水流エリアでは、緑に覆われた小枝を複数のメジロ、シジュウカラ、スズメが若鳥を混じえて飛び交う。 日差しを避けた森林日陰コースを採り加呂登池へ、道中では複数のコゲラを見るがこれもファミリーで行動しているようだ。 そして親鳥に餌をねだるハシブトガラスの幼鳥も・・。

 残念なことに加呂池は静まりかえっていた。  昨年、オオヨシキリの囀りを聴いたのは6月のこと、7月までは留まってくれないようだ。 池はヒメガマが覆いつくし、水面を覗かせてくれない。 ここを昼食場所として暫く出会いを待ったがカワラヒワ以外の収獲無し。

 最後の頭泉池では、動かないアオサギ、ゴイサギ、カルガモ2羽と、動き回ってなかなか止まってくれないカワセミ2羽を観察。 そこで、暑さが一段と厳しく感じられるようになり、早めの鳥合わせ、解散となった。

 その後、 公園近くの北池にアカガシラサギが飛来してきているとの情報があり、希望者だけが参加。 運よくアカガシラサギを見ることができる。他にもオオタカ、バンとゴイサギ(ホシゴイ)、アマサギ等の珍しいサギを見て、暑さを忘れさせてくれるひと時となりました。(M.K 写真K.T)

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蓮の花(大泉池)

コゲラ

ゴイサギ(頭泉池)

ゴイサギ幼鳥(ホシゴイ)(北池)

アカガシラサギ(北池)

アマサギ(北池)

コサギ&アマサギ(北池)

バンと巣(北池)

16期生の7月17日講座報告 

年月日  2024年7月17日(水)  晴れ

講座名:粘菌観察

講師:川上 新一先生(和歌山県立自然博物館 学芸員)

場所:堺自然ふれあいの森

 今回の主役は「森の魔術師」「森の宝石」または「森の妖精」「癒し系微生物」などのニックネームを持つ粘菌(変形菌)。前週の講座「微小貝」で小さなものから大自然、生命を見るという視点について学んだが、今回はまさに小さな単細胞生物、粘菌について講義を受けた。

 粘菌は植物でも動物でも菌類でもない生き物。近年の研究で、アメーバ細胞を有するグループ「アメーバ動物」に属することがわかっている。植物のように胞子で殖えるが、発芽すれば粘菌アメーバ(10ミクロメートル=1ミリメートルの100分の1)となって自由に形を変えエサ(バクテリア)を求めて動き回る。さらにいくつもの性を持っていて(モジホコリはなんと720もの性を持つものもいるとか)、接合し細胞内核分裂を繰り返してさらに大きな変形体となって動き回る。ときには倒木を覆いつくすくらい世界で一番大きな単細胞生物となる。やがて栄養が少なくなり、乾燥するなど環境が変化すると倒木や朽木、落ち葉、土の表面へと移動し、子実体に変わり、胞子をホコリのように飛ばして子孫を残していく(ゆえに粘菌の名前は~ホコリとつく。)単細胞から何億もの胞子を飛ばしていくのだ。ホコリは軽いので、成層圏までも飛び、世界中へとその生命をつないでいく。聞けば聞くほどに神秘に包まれている。そして、変形体から変化した子実体のなんと小さく美しく、なんと繊細な不思議な姿。

 午前中しっかりと座学し、午後からは、先生に見せていただいた子実体の標本でその大きさを確認したうえでフィールドへ出た。足元のぬかるみや泥も気にせず、どんどん叢や落ち葉をかき分け、朽木や倒木を転がし、しゃがんでルーペで確かめた。蒸し暑さの中、1時間の奮闘でなんと11種も見つけることができた。変形体も見つけることができ、大収穫。

 その後、森の館に戻り、顕微鏡を使ってみんなで同定作業に取り掛かった。短い時間なので?もあるが、正確な同定は後日川上先生が連絡してくださると、楽しい約束をしていただき講座を終えた。それぞれ、スマホの中に「森の宝石」をしっかりとらえることができたでしょうか?  K.T

*今日見つかった粘菌

シロウツボホコリ、ウツボホコリ、マメホコリ、ツノホコリ、フシアミホコリ?、ススホコリのなかま、アミホコリ、モジホコリのなかま、白い変形体、ススホコリ?の変形体、チャコムラサキホコリ?  以上11種

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さあ、変形菌入門講座のはじまり~

粘菌を求めて、ふれあいの森を大調査!

顕微鏡を駆使して同定作業

左上からシロウツボホコリ、ウツボホコリ、マメホコリ、ツノホコリ

左上からフシアミホコリ?、ススホコリのなかま、アミホコリ、モジホコリのなかま

上 白い変形体、
下 ススホコリ?の変形体

上 チャコムラサキホコリ
下 白い変形体の子実体 ソラマメモジホコリ?(翌日、参加者が確認)

昆虫部会の7月活動報告

  • 年月日:2024年 7月 9日 (火) 晴れ
  • 場 所: 「いずみの国の自然館」及び周辺の公園・松尾川(和泉市)
  • 参加人数: 14名
  • 活動内容

  「いずみの国の自然館(和泉市)」でオオムラサキ観察。飼育ハウスには 数百匹のオオムラサキが飛び交い、事務局の三輪さんが成虫オオムラサキの餌(特別の液体)をトレイに入れると目の前でストロー状の口を伸ばし、餌を吸い始めました。オオムラサキは警戒心なく私たちの服にも止まり、ネバーランドの世界でした。観察のポイントを聞き、交尾、産卵、孵化後の幼虫をじっくり観察。服にオオムラサキが止まっていないのを確認後、ハウスを退出。「今、生まれた卵はどうなるのか?」の質問があり、三輪さんからオオムラサキの成長の写真を見ながら、オオムラサキの一生の話。幼虫はエノキの葉のみを食性にし、冬場は自らエノキの根元に下りて落ち葉に付着して越冬、春、またエノキを登り、若葉を食性にし、6月~7月にサナギ、成虫、交尾、産卵で一生を終える。

 飼育ハウスを退出後、近くの公園に移動し、公園内や河原(松尾川)で昆虫採集を行った。河原に入り、石をひっくり返したり、川底を網ですくったりして、ヤゴなどの水生昆虫を採集した。公園内では主にクワガタやカミキリムシなどコウチュウを採集できた。水生昆虫採集は今までにない活動で有意義な時間となった。

採集した昆虫

・オオムラサキ(オス・メス)・ハグロトンボ・ハグロトンボ(ヤゴ)・コヤマトンボ(ヤゴ)ガガンボ(幼虫)・カゲロウ(幼虫)・ノコギリクワガタ(オス・メス)・コクワガタ・カナブン・クマゼミ、・クビアカツヤカミキリ・シラホシハナムグリ・シマアメンボ・アメンボ・カゲロウ・カマキリ・アミガサハゴロモ

目視

・タマムシ・タイワンタケクマバチ・キリギリス・ハラビロトンボ・ゴマダラチョウ・シオカラトンボ・オオシオカラトンボ・ミスジチョウ・キマダラカメムシ

昆虫以外

・ヨシノボリ・カワニナ・ヨシノボリ卵・サワガニ・ガシャモク(植物)

卵産み付けている

オオムラサキ交尾

餌を吸っています

ハグロトンボのヤゴ

コヤマトンボのヤゴ

コクワガタ

ノコギリクワガタの雄と雌

川での採集及び観察

 

17期生の7月10日講座報告

年月日: 2024年7月10日(水) 曇 

講座名: 天体入門

講 師: 那須香大阪天文台 中島 健次 先生

場 所: SAYAKAホール

私達が住む地球。 太陽が東から昇り西へ沈む日常の光景は、地球が自転しているからであると一般常識として知識があり、ギラギラと照りつける真夏の太陽を恨めしくも感じ、寒さの中では恩恵をいただき 低い位置から輝く冬の太陽は眩しく目を細める場面もある。 そんな四季のある日本で暮らすことが当たり前になっているが、天体について講義を受けたことで壮大な宇宙の中のちっぽけな地球で生活している私達ひとりひとりの命の尊さについて考え、全く想像できなかった空間が現実の世界としてあることを知り 心にゆとりを持った日常がおくれるのではと感じることができた。

先人達がロマンある物語を作り、占星術として人の運勢や世界の今後起こりえる課程や 成り行きまでも占った “ 星 ” が、どのようなものなのか知ることで神秘的な宇宙への興味がより深いものとなった。 

太陽は地球から1億5,000万㎞(月の400倍) 太陽の核は1,600万度フレアと呼ばれる爆発現象の起きる彩層では10,000度。 2024年5月に起きた大規模な太陽フレア現象では地球へも大きな影響を与えGPSの誤差の増大、日本でもオーロラの出現など世間を賑わせた。 金環日食の際確認できるコロナは100万度にもなり莫大なエネルギーが存在するが、日本では2035年9月2日に関東方面・長野県・北陸地方で金環日食を見ることができるとの情報をいただいた。

現在の太陽は水素がヘリウムに変換されて核融合反応を起こしているが、太陽にも寿命があり40億年後には太陽系はなくなるというピンと来ない説明にも研究は進んでいるんだと頷き、“ 月 ” が何故、常に同じ面だけしか地球から見えないのか?という問いには、原始地球にぶつかってその破片が集まってできた月は重心を地球側に向いており月の自転が27日、地球を廻る月の公転も27日と同じ楕円軌道の周期で周ることで・・・の説明にわかった気がしてそうだったのか~と納得できた。???

私達が夜空で見ている星の輝きはそれは昔々、過去に放たれたもので、たとえばアンドロメダ銀河は250万光年、250万年前の光が地球に届いている。 

 途方もない数字に驚いている私達に映像を通して講師からのプレゼント。 2024年 宇宙の旅が始まった。 太陽を中心に水星 ⇒ 金星 ⇒ 地球 ⇒ 火星 ⇒ 小惑星体 ⇒ 木星 ⇒ 土星 ⇒ 天王星 ⇒ 海王星 ⇒ 2006年に惑星から外された冥王星団を見た後は、氷の天体星団 ⇒ 私達が住む太陽系から出るとスバルと呼ばれるプレアウス星団 ⇒ 天の川銀河 ⇒ アンドロメダ銀河、私達はアッという間に宇宙の果てまでやってきた。 どこまでも続く壮大な宇宙を制覇して大満足で地球へ無事帰還。 もう、私達も宇宙人のひとりです。( A . N )

 

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講師の周りに集まって 天体望遠鏡について講義を受けます

17期生は知識意欲が豊富! いつも沢山の質問が飛び交います

楽しそうにハサミでチョキチョキ ✄

出来上がったのは、星座早見盤

星の日周運動は1時間に15度ほど 動いているのは天体ではなく地球です

星座早見盤の日時を合わせて、夜空を眺め照らし合わせてみましょう

2024年 宇宙の壮大な旅が始まりました

写真部会の7月活動報告

実施日 : 7月10日(水) 午前10時

行 先 : 大阪狭山コミュニティセンター

参加人員 : 4名

 恒例の屋内勉強会。各人5枚の2L版作品計20枚の中より各人5枚選び互選し上位選出作品  を公開。  全作品につき意見交換しレベルアップをはかった。(H.O)

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ブルーインパルス (S)

無題 (O)

オオヨシキリ トンボの餌(F)

無題 (F)

小樽港ヨットハーバーの朝陽(あさひ)(M)

16期生の7月10日講座報告

年月日  2024年7月10日(水)  曇り

講座名:こんな小さな世界(微小貝)

講師:菅井 啓之先生

場所:ノバティーホール会議室B

 菅井先生に1年目「自然観察の視点」の講義を受けて、今回は2回目。視点を変えて、小さな世界から自然を観る。先生の口癖は「気づくことが大切、気づけばあるが、気づかなければ何もない。」今回は微小貝の観察。さあ、ルーペを準備して、「これから今まで一度も触れたことのない世界に触れてみますよ!」なんと心躍る声掛けか。

 まず、沖永良部島の砂から星砂を見つける。みんな真剣だ。よく見ると星形のもの以外に丸っこいものも。いずれも有孔虫の死骸からできたものだと。さらによく見ると小さな貝も混じっている。

 次に海岸で採取し、ふるいにかけた(微小貝を除いた)中から2枚貝を探す。よく似たものがほとんどで、ミミエガイの茶色の皮がとれたものだとか。2枚貝は種類が少ないことを確認。

 さあ、次はいよいよふるい落とされた微小貝を探す。ルーペを見ながら慎重にピンセットでつまんでは白黒シートの上に並べる。1~2ミリのなんと小さく、なんと種類の多いことか。そしてほぼ巻貝。なぜ?それは巻貝(微小貝)の構造上の特徴にある。8000メートルを潜る探査船ができたおかげで水深3000メートルの海底から多くの微小貝が見つかっているがすべて新種(今まで誰も観察したことがなかったので)。その姿もようやくわかってきたのだが、その貝殻の芸術的ともいえる繊細な彫刻の美しさ。そして強さ。ドラム缶をもつぶす深海の水圧に耐えられるような構造になっているのだ。小さな貝になるほど、その彫刻も複雑になっているとか。こんなにも小さな貝がこんなところでこんなふうに生きていたなんて、まさに「今まで一度も触れたことのない世界に触れてみた。」

 私たちが海岸を歩くとき、その足下の砂浜や磯部に微小貝が眠っているかもしれない。深い海から運ばれて砂に混じっているかもしれない。気づけばあるが、気づかなければ何もない。今回も、菅井先生のお話は深いなあと感じた。

 大阪シニア自然カレッジは自然を学ぶ集まり。ただ自然を知るだけはなく、自然を感じ、考え、行う学びが大切だと言う。微小貝を窓として、その奥に広がりつながる大自然や多くの命、そして自己の生き方を考え深める観方とは何か。それを考えるのがシニアの自然観察の在り方ではないかという先生の言葉は、これからの大きな宿題だなと感じた。いただいた微小貝曼荼羅の資料をじっくり読んでみようと思う。   K.T

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さて、星砂は何個?微小貝もあるよ!

2枚貝を真剣に集めてます。

左:ミミエガイ
右:星砂といろいろな2枚貝

図鑑で確認、ミミエガイとネズミノテ

微小貝を並べるのは一苦労

微小貝の巧みな構造にびっくり!

米粒ほどの微小ウニのマメウニ。口(大穴)と肛門(小穴)がある。

微小貝曼荼羅と菅井先生、オリジナルTシャツが素敵!

17期生の7月3日講座報告

年月日: 2024年7月3日(水) 晴 

講座名: 両生類と爬虫類

講 師:  吉田 貴音 先生

場 所:  堺自然ふれあいの森

「森の学校」をテーマに、人と里山との新しい関わり方を学び、里山文化を継承する場としての公園 堺自然ふれあいの森。 開発などで生き物の生息地が減少し、人が手入れをしなくなったことによる質の低下、外来種による固有種のかく乱。地球温暖化で生じる里山としての変化などの説明の後、本題である両生類と爬虫類の講義を受けた。

両生類とは・・・幼体 ⇒えら呼吸で水の中で生活をする 成体 ⇒ 肺呼吸 身体の表面で呼吸する皮膚呼吸となり陸で生きることができる。主にカエル・イモリ・サンショウウオ

爬虫類とは・・・肺呼吸 海や川など水の中で生活している生き物は息継ぎが必要。主にトカゲ・ヘビ・ヤモリ・カメなど

両生類や爬虫類が苦手な講座生も、ふれあいの森で生活するヌマガエル・ニホンアマガエル・トノサマガエル・ウシガエル・シュレーゲルアオガエル・ニホンアカガエルの特徴を教えていただき、図鑑を通して聞くことのできる鳴き声に 「この声、知ってる!」 など盛り上がり、カエルの指は何本?という質問にも興味津々。 拡大された画像に目をキラキラさせて指を数え 「前4本 後ろ5本」との正解の答えに納得の表情。  また、木に登るカエルぴょんぴょんと土の上を跳ね 木に登らないカエルの指の特徴を示す拡大画像にも「そうだったんだー!」  「へぇーー!」と 相づちを打ちながら、カエルが苦手だった事を忘れているようで笑顔になられていた。 

そして、この日、講座生1番の盛り上がりを見せたのはオタマジャクシにはくちばしがあり歯がある!というリアルな現実の画像。オタマジャクシがどのカエルの子供なのかを知るためには歯の並びを見なければいけない!と全く知らなかった事の説明を受け歓声も上がった。

午後は、虫取り網を持ってふれあいの森で採取しながらの観察会。 間近で見るカエルやカナヘビ、毒蛇のニホンマムシに、怖いながらも見てしまう! カエルも採ったし、今回もとても楽しかった!と蒸し暑く汗が滝のように流れる野外での観察会だったが、皆元気に次週の講座を楽しみに帰宅した。( A . N )

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森の中の教室で講義を受けます

アオダイショウの抜け殻で 尻尾の確認

先生、ご機嫌の笑顔  手にしているのは、 毒蛇・ニホンマムシ

「ほら!アソコにオタマジャクシ!!」

下から覗いてみたり、写真を撮ったり~ 両生類と爬虫類、お友達になれましたか? (^^)/

里山保全部会の7月活動報告

 月   日   :  7月5日(金)

  場   所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

  参加人数 :  14名

   活動内容

 本日は真夏。活動現場の奥の谷は緑に囲まれた山里ですが暑い。今月も参加者は 14名。里山保全部会の結束力は大です。

山組は今月もまたまた、山の小木や木の枝の伐採作業と厳しい傾斜地生えた笹や下草刈り。汗まみれになりながら、もくもくと頑張ってます。

畑組は今月も先ずは1ヶ月で伸びた雑草刈り、1年間で最大の伸びのようです。続いて大きく伸びた里芋も肥料やりと土被せ。かわいい実を付けたかほちや底に藁葺き。先月植えた黒豆、赤じそ等の世話畝づくり肥料やりと今月も大活躍。

今回は残念ながら収穫物のお土産はありませんでした。

山組は真夏の太陽に負けず今日も頑張るぞ!

傾斜キビシイ山の下草刈り

畑組は前月より生えた雑草刈りから作業開始

里芋は先月に比べグーンと大きくなりました

可愛く実を付けたカボチャに藁敷き。グーンと大きくなーれ!

植物部会の7月活動報告

月 日 : 7月3日(水)

行 先 : 六甲高山植物園

参加者 : 24名

 梅雨の晴れ間、晴れれば暑さが心配だ。 六甲ケーブル下駅には24名が集まり、ケーブルや植物園が団体扱いになる15名をクリア。 ケーブルカーは満開のアジサイ花が続くレ-ル道を山上へ。 そして上の暑さはそれほどでもなくむしろ快適。 植物園西入口では、今日のガイドをしてくれる女性職員が待っていてくれた。 

 本植物園はちょうど91年前に牧野富太郎の指導を受けて開園。 世界の高山植物や寒冷地植物、六甲自生植物、山野草など薬1,500種を野生に近い状態で栽培しているという。

 ガイドは入口付近に置かれた鉢植えのアリマウマノスズクサから始まった。 ジャコウハゲハの食草であるこの植物の和名は牧野富太郎がつけたとのこと、ユニークな色と形の花が咲いている。 サラサドウダンは花が終り実をつけていたが、垂れ下がった柄が最後の所で上に曲がる変わった実の付き方をしているとの説明に「確かに」。 そして植物を次々に紹介していく。 園内の通路に沿ってはノハナショウブ、カキラン、オカトラノオ、シライトソウやギボウシ、ホタルブクロ、キキョウ、ヤツシロソウ(キキョウ科)、ヒメユリ、クガイソウ、シモツケソウなどの今盛りの花と、花が終わったもの、 これから咲くものなどが入り混じって植えられている。 群生のキレンゲショウマレンゲショウマは蕾をつけ始めており、オニユリ、ヤマトリカブト、カワミドリ(シソ科)は葉だけで花はまだ先のこと。 池ではコウホネやスイレンの花が咲く。 昭和天皇に献上されたというエンコウソウの花を見たいと思ったが花はもうシーズンを終えていた。

 高山植物ではイブキジャコウ、シロバナイブキジャコウソウ、ニッコウキスゲの群生、バイケイソウ、タカネナデシコ、シナノナデシコ、コマクサ、シコタンハコベ、エゾルリソウ、チシマフウロ、エゾノツガザクラ、ヤマブキショウマ、ヒメシャジンなど全国各地、各高山の花が咲いていた。

 世界の植物では、アルプスの花エーデルワイスや北アメリカ原産の葉が筒状になった食虫植物サラセニアに一同、俄然興味が集中。

 アジサイ園に入ると花は丁度見頃の真っ盛り、多くがヤマアジサイで、その変種や改良種が植えられている。中でもここ六甲山で発見されたというシチダンカや牧野富太郎が命名したヒメアジサイ、他にマイコアジサイ、エゾアジサイ、キヨスミサワアジサイと他では余り見られないものも・・・

 気になった植物名の一つが、園内の彼方此方で咲いているハンカイソウ、大型のキクの仲間で、どこからでもよく目立つ。ハンカイとは??? 早速検索・・「劉邦に仕えた武将の名前。豪壮に直立する姿からその名が」とあった。植物学者は歴史の知識も必要ですね。  もう一つが、クガイソウのように穂先が垂れ下がって赤紫色の花、葉がワレモコウに似ている・・・名札も無く名前が??? 一緒にいたIさんの検索でトウウチソウ(バラ科、唐打草)と解る。 しかしその花こそがその日探していたカライトソウ(唐糸草)の別名であったと後で知りました。(M.K)

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度も上がります。

アリマウマノスズクサの花

ハンカイソウ

ヤマブキショウマ

カライトソウ(トウウチソウ)

ヤツシロソウ

コマクサ

ヒメアジサイ

シチダンカ

サラセニア

ニッコウキスゲ

エーデルワイス

手前はシロバナイブキジャコウソウ

 

山歩き部会の6月活動報告

実施日:6月26日(水) 

天候:曇り行き先:旗尾岳

コース:天見駅~旗尾岳~鉄塔鞍部~才ノ神谷林道~千早口駅

参加者:20名

 梅雨の合間の曇り空のもと、河内長野の天見富士と呼ばれる旗尾岳に登った。高野線天見駅を10時20分に出発。静かな山道を進み、急坂を登りつめると1時間で山頂(548m)に到着。眺望はないが、ここで早い目の昼食を摂った。

その後は、府庁山に向かってアップダウンを繰り返して縦走し、1時間余りで鉄塔鞍部に到着。展望が良く、ゆっくり休憩後に下山を開始した。約10分で林道に出たあと、才ノ神谷に沿って下り、塞ノ神を経由して1時間余りで千早口駅に到着した。(14時20分着)

旗尾岳登頂後の縦走は急な下り・上りが続く骨のあるコースであったが、全員健脚で頑張ったので、予定より早くゴールできた。心配した雨にも会わず、4時間の登山を楽しむことができた。(TT)

6月例会A班

6月例会B班

旗尾岳山頂で早めの昼食です。

いのちの営み探検部会の6月活動報告

テーマ:粘菌を観察しよう

開催日:2024年 6月17日

場所:烏帽子形公園(河内長野市)

参加人数:14

 始まるまでの待機時間に、まず一週間前に錦織公園で採取した変形体を観察してもらった。まさにアメーバか?移動の様子はすぐには観察できないが、午後の確認ではかすかに移動が見られた。

 粘菌観察を当カレッジで初めて取り組んだのがいのちの営み探検部会であったとか。それ以来、講座でも和歌山県立自然博物館の川上新一先生に講師をお願いしている。私も15期生で粘菌の沼にすっかりはまってしまって1年あまり。ようやく一人でも見つけられるようになったばかり、なかなか簡単には姿を見せてくれない。さて今日は?と心配したが、私事で延期してもらったお蔭や粘菌仲間との下見、前日の雨、何よりも会員の熱心な観察のお蔭で大収穫だった。

 午前中は、粘菌について簡単な説明をして私たち粘菌仲間で呼ぶところの粘菌平と粘菌谷を観察。赤いウツボホコリ、白いツノホコリ、灰色のシロウツボホコリ、黄色のアオモジホコリらしきもの、淡いえんじ色?のムラサキホコリと不明の黄色の粘菌一種を見つけた。ムラサキホコリは前々日の下見ではほとんど姿を見せなかったのが、一気にあちこちに発生。見つけるたびに歓声が上がった。皆、それぞれにスマホに可愛い粘菌の姿を収めることができた。

 午後からは、念のために持参した主に烏帽子形公園で採取した粘菌の標本をもとにルーペや顕微鏡(粘菌仲間が持って来てくれた)で子実体の姿の美しさ、不思議を観察して解散となった。雨後の暑くもなく寒くもなく、そして適度な湿度のなか粘菌観察としては最良の日だった。  KT(写真協力KA)

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります

錦織公園で採取した変形体

ウツボホコリ

ツノホコリ

シロウツボホコリ

アオモジホコリらしきもの

ムラサキホコリ

不明の粘菌

16期生の6月19日講座報告

年月日:2024年6月19日(水) 晴れ

講座名:浜辺の植物観察

講師:今井周治先生

場所:せんなん里海公園

 前日の大雨が嘘のような明るい6月の空の下。美しく管理されたせんなん里海公園で植物観察を行った。日差しが強く汗をかいたが日陰に入ると風が心地よかった。

 淡輪駅から公園に向かう道中から観察は始まりゴツゴツした海食崖、人口砂浜、塩性湿地、河口湿地という異なった環境の植生を見ることができた。

 海食崖ではウバメガシ、トベラのようなしっかりした感触で光沢のある葉を持つものやネムノキ、アカメガシワ、スイカズラがみられた。クロマツは触れた瞬間痛いと声を上げるほど鋭かった。シダ類のオニヤマソテツやヒトツバなどが下方で見られ明るい草むらではナルトサワギキョウやヒルザキツキミソウ、スイカズラ、テリハノイバラの花が咲いていた。

 砂浜ではハマダイコンの種、ツルナ、ヘラオオバコ、ハマヒルガオ、オカヒジキそしてママコノシリヌグイという恐ろしい名前の植物がみられた。肉厚の葉を持ち根は細くても深く砂の中に伸びている様子が観察できた。

 塩性湿地では潮の満ち引きによって海水の影響を受けても耐えられる植物がみられた。特にホソバノハマアカザが海水をかぶると赤くなる事を知った。オカヒジキが砂浜に這うように広がっている様子が興味深かった。海岸は石組みで整備されフェンスで囲まれたところではコウボウムギ、コマツヨイグサが広がりフェンスの近くではネナシカズラという不思議な植物に注目した。

 河口湿地では、雨の後で湿地の様子がよくわかり東大阪とここにしかない絶滅危惧II類のヒトモトススキを見ることができた。

 箱作自然海岸。崖と砂浜がすぐ近くで見られ、ホルトノキ、サンゴジュのような厚い葉を持つ木やヨシの群生、巨大なハマウドが生えた崖、砂浜にはオカヒジキが生えていた。一方手入れがされていない海岸部分では植生は変わらないが沢山のゴミが打ち寄せられていた。自然を守るためには人の手が入ることが必要だとよくわかった。

 海岸を歩きながら沢山の植物を観察し、環境に適合した強く多様な植物を見ながら光沢のある葉やトゲの多い茎、肉厚の葉、逆にイネ科やカヤツリグサ科の細く硬い葉を持つ植物が見られる理由を考える機会になった。E.H.

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

マップ作り部会の6月活動報告

月 日 : 2024年6月21日(金) 天候 雨のち晴れ

場 所 : 堺ふれあいの森(堺市)

参加者 : 8名

 昨夜からの大雨で、気象台は梅雨入りを発表。その雨も今朝の9時頃には止んで、青空が見え始める。 しかし、園内は山からの大量の雨水が流れ落ち水浸し状態だ。 参加者はそれでも8名。 5名は長靴を履いて、3名はいつものトレッキングシューズで、いざ出発。 先ずはA地区へ、ここで「今日は無理」とNさん撤退。

(A地区) シロツメクサやムラサキツメクサに混じってネジバナ、カタバミ、アレチギシギシ、ユウゲショウ、ニワゼキショウ、オオイヌフグリ、ブタナ、コハコベ、ヒメジョオンの花が点々と咲いている。下は水浸しだが、水と光をもらって草花はとにかく元気だ。 乾いた場所ではマツヨイグサが彼方此方に(ここではメマツヨイグサとの違いを確認)、そしてヨウシュヤマゴボウの大株にびっくり。 畑の脇ではイヌガラシ、ハキダメギクの花を見つけ、他にも、キツネノボタン、グンバイナズナ、アメリカフウロ、チチコグサ、チチコグサモドキ、オオバコ、ムラサキカタバミ、クスダマツメクサの花やヘビイチゴ、ヤブジラミの実を確認。 樹木としてはアカメガシワの花が咲き始めていた。

(B地区) 森への入口付近の樹木は、ネズミモチは花が終りがけで、リョウブは蕾、コジキイチゴは橙の実をウスノキは赤い角実を付けていて皆で試食。「コジキイチゴは思ったよりいけるが大味」との感想でした。  ヤマハゼ、ウメモドキ、ネジキ、タカノツメ、イヌツゲ、ヒサカキは小さな実をつけ始め、クチナシ、トウネズミモチ、ナンテンは今が花盛り。 草本ではムラサキニガナやオカトラノオの花が彼方此方に、 山道ではヤマトウバナが咲き始めました。 コモウセンゴケは赤い小さな花をいっぱい付けていましたが写真で上手く撮れたかな!

(C地区)草本のオカトラノオはここでは咲き始め、ドクダミは盛りを過ぎたか、ハナミョウガ、ササユリは実をつけ始めていた。 木本ではムラサキシキブの花が咲き始め、ヒメコウゾの実は橙に熟し、イヌビワに実がつき始めた。

雨あがりの足場は最悪でしたが、それでも日が差せば植物は元気に、そしてこの時期にアジサイ系統の花をここで見かけないのは少し寂しい気も・・・。(M.K 写真K.I) 

*写真はクリックする毎に拡大され、解像度も上がります。

ハキダメギク

マツヨイグサ

アカメガシワ

オカトラノオ

ウスノキ

コジキイチゴ

コモウセンゴケ

ムラサキシキブ

野鳥部会の6月活動報告

月 日 : 2024年6月19日 (水) 晴れ

行 先 : 平成榛原こどものもり公園

参加人数 : 15名

観察種数 : 23種

 好天気に恵まれる、暑さはそれほどでもなさそうだ。 3年続けてのヤマセミ観察を目的とするこの場所、さて3度目の正直となるか、リーダーのIさんが昨日の下見で「出ましたよ」の一言に、一同期待を膨らませて榛原駅前をスタート。  先ずは駅近くの民家軒先に育雛中のツバメ、コシアカツバメを観察。 空では多くのツバメが飛び交うが、その速さに両者の見分けがつきにくい。 目的の「こどものもり公園」までは2.5キロの距離、宇陀川を下流に沿って歩く。 川は昨夜の雨でかなり増水している。 川の中ではハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイの3種のセキレイが同時に出現。 墨坂神社前の川に架かる歩道橋の回りではイワツバメが数羽、桁下に巣があるようだ。 空ではトビが数羽が舞い上がっては、何度もハシブトガラスの攻撃に合い逃げ回わる。 道中、ホオジロ、シジュウカラ、イソヒヨドリの姿やウグイスの声を聴きながら到着。 

 ヤマセミ観察ポイントは数人のカメラマンが出現を待ち構えていたが、今朝から成果がないとのこと、 我々も暫く観察を続けるがカワウ、アオサギ以外は何も見当たらない。 ポイント近くで昼食をとり、更に待つ。 どこからかホトトギスやクロツグミの鳴き声が・・・他にもカワセミやカワラヒワを確認。

 今回は「帰りはバスで」とのことで、観察をあきらめバス時間に合わせ早めの帰途へ・・・、そしてバス停近くの最後のポイントで「出ましたヤマセミ、止まりました松の木に」、でも見たのは後ろの6人だけ、全員に知らせる間に姿を消されてしまい、誠に残念! 写真はどうにか撮れたようですが・・・ やっと!の安堵と少しばかり満足感あっての帰途となりました。 (M.K 、写真K.S 、K.I 、Y.S)

*写真はクリックする毎に拡大され、解像度も上がります。

コシアカツバメと巣

トビとカラスのバトゥル

飛ぶアオサギ

カワウ

ヤマセミ

ツバメの給餌

ヤマセミ

カワセミ

17期生の6月19日講座報告

年月日: 2024年6月19日(水) 曇 

講座名:  信太の森の自然観察

講 師:  信太の森FANクラブ理事長 自然環境市民大学講師  田丸 八郎 先生

場 所:   信太の森ふるさと館  惣ヶ池湿地

 信太山丘陵の保全活動をされている講師より、信太山のなりたち、歴史・文化、自然環境について講義を受け、陸上自衛隊の演習場として使われてきたからこそ生き残った絶滅危惧種の植物などの自然保護運動に取組んでいることを聞き、ウグイスのさえずりを聞きながら惣ヶ池湿地を観察した。

 惣ヶ池湿地には、繁殖力が旺盛なハンゲショウキショウブなど、また、公園にはオオキンゲイギクなどの特定外来植物や、信太山丘陵にしか居ないとされていた外来種の蛾・ムラクモカレハは堺方面にも増えてきたとの情報も話され、目にするその数に驚いた。

 国内希少野生動植物種のシリブカガシサギソウトキソウコモウセンゴケカスミサンショウウオなどの調査・保護・増殖活動の様子を教えていただきながらの講義は、普段は、個人的に入ることのない湿地帯を歩く事で自然環境を学習する私達には、大変有意義な時間となった。  ( A . N )

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります

信太山丘陵の歴史と文化・移り変わる信太の森の自然・保全運動について講義を受けます

青々とした自然豊かなフィールドで、ウグイスの鳴き声を聞きながら~

湿地にしかいない動植物が生息生育する貴重な自然環境

希少な植物との出会いに、講義生の目も 👀キラキラ ✨✨✨

初夏の風を感じながら気持ちの良い散策

数人ずつ、小さな小さな国内希少種植物を丁寧に教えていただきます

惣ヶ池湿地にて! 講座生皆の素敵な活き活きとした笑顔 😊

 

吟行部会の6月活動報告

日時 :令和 6 年 6 月 15 日(土)

行先 :浜寺公園(バラ園、惜松碑)、大鳥大社

句会会場:日本料理「竜起」

参加人数:17 名

兼題 :ゆすらうめ 代田 蝙蝠(こうもり) 葭簀(よしず)

 浜寺公園のバラ園では、池の睡蓮や、時折吹く風、小川を流れる水の音に、ほんの少し暑さを忘れつつ散策することができました。また、噴水プールではしゃぐ子どもたちの声を聞きながら、惜松碑に刻まれた万葉仮名を鑑賞し、公園の松林の歴史を学びました。その後バスで大鳥大社へと移動し、参拝の後、旧熊野街道である鳳商店街を通り抜け、句会会場へと向かいました。(S.A)

〈会員代表句〉
薄昏て代田おのおの月一つ       白流子
古の海の思い出葭簀張り        尚文
葭簀張り祖母がコツクリ昼寝する    ゆう一
天地や田の字つらなり代田なる     たけみつ
田植え待つ田の多きこと能登岬     洋々志
亡夫と往く産土の地のゆすらうめ    まさこ
億万の光生ましめ代田風        ゆき雄
菓子紐の一人あやとりゆすらうめ    みえこ
生物の気合が入る代田かな       豊年
貴船には屋根にも葭簀涼を食う     河笑流
葭簀張り命澄みゆく老いてこそ     流以
お稽古の今朝の席入り葭障子      都史子
鬼遊び鬼も子も摘むゆすらうめ     ふじ乃
雨ごとに嵩む紫陽花まだみどり     楠子
水鏡あすは総出の代田かな       万未知
代田より流るる風と大合唱       佐都
なんとなく一日が過ぎ葭簀巻く     行行子

〈当日句〉
特選 「グレイス」の名札残して薔薇の散る  みえこ
    いにしへの高師の浜の松落葉       楠子

*写真はクリック毎に拡大し、解像度も上がります。

17期生の6月12日講座報告

年月日: 2024年6月12日(水)晴

講座名: アウトドアの安全

講 師: 平木 祐治先生

場 所: 堺市立栂文化会館

 心臓しんとうとは、心臓の真上に受けた衝撃が引き金となり、心室が不規則に細かく震える不整脈「心室細動」が起きること。 全身に血液を送り出す心臓のポンプ機能が失われ突然死につながる。 致命率は、1分ごとに10%づつ下がる!など、私達がその場でできる救急救命・応急処置について講義を受けた。

 119番通報から救急車到着までの間に行う胸骨圧迫心臓マッサージの正確な場所、方法、リズム( 100回~120回/分 🎼 もしもしカメよ ♬を 歌いながら圧迫するとリズムが同じになる ) 人形を使って体験し、AED使用時の注意点など、AED使用方法普及員として活動されている講師より教えていただくことで救命措置の大切さを実感することができた。

 南海トラフ巨大地震の発生に対する切迫性が高まっていると気象庁が発表し、川の氾濫や自然災害での危険など、いつ自分や身内に起るかもしれない不安の中で、どのように対処すればいいのか、災害時の心得として自分の身を守る為に行うことが何なのか?など考えさせられる講義となった。( A . N )

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります

災害時の心得などについて習得

三角巾を使って応急手当

左腕を怪我した時の肩つり方法

前腕に怪我をした場合の止血方法

頭部損傷時の三角巾の巻き方

AED装着ジミー君

胸骨圧迫心臓マッサージ体験

休憩時間も自主練に励みます

昆虫部会の6月活動報告

年月日 :2024年 6月 11日 (水) 

場 所 :長野公園(河内長野市)

参加人数: 16名

活動内容:

 当日は30度と真夏日の予報でした。間違いなく暑い日でした。河内長野駅から公園までの道中汗をかきながら坂道を上る。道中コミスジ、モンシロチョウなど早々と観察。 公園内の「回廊風展望休憩所」を集合場所とし、荷物を置き捕虫網を持って暑い中みんな思い思いの場所で採取。集合場所の目の前の木の枝先にはオオシオカラトンボが。早速みんなで観察。 その後次々と採取した昆虫を集合場所に皆が持ち寄る。 先ず驚いたのはWさんが採取したオオスズメバチ。それも飛びっ切り大きい5㎝程の女王バチ。戻ってきたみんなも驚く。 その後も昆虫の写真を撮り、皆で手分けして同定作業。

 一段落した後昼食をとることに。休憩所は風が吹き抜け汗をかいた後の身体に心地よくゆっくりと休憩。昼食後は、会員さん持参の竹に巣を作ったタイワンクマバチの観察。竹を割ると1匹のクマバチが飛び出し、よく見ると自分たちで細かく作った仕切りの中に幼虫が1匹ずつ。花の蜜を中心に作った餌も入っており数人が味見を。甘酸っぱい餌でこの経験は中々出来ない。割った竹に幼虫、餌を戻し、会員の一人に持って帰ってもらい観察を続けてもらうことに。

暑い中の部会で少し早めに切り上げましたが、充実した一日となりました。

以下が今回採取及び目視できた昆虫です。

キリギリス(子)・オオスズメバチ(女王バチ)・コミスジ・モンシロチョウ・ヨコズナサシガメ・ヒロオビトンボエダシャク・ヤマトシリアゲホンミスジ・カノコガ・オオスカシバ・クロオオアリ・スジグロシロチョウ・ムラサキシジミ(オス)・オオシオカラトンボ・シオヤアブ・ベニシジミ・シロヘリハラビロヘリカメムシ・ハラビロヘリカメムシ・ハゴロモ(幼虫)・タイワンクマバチ・タイワンクマバチ(幼虫)・カマキリ(子)・ヤマトシジミ・シャクトリムシ・ヒメホソカメムシ・ツバメシジミ・ホソクロツヤヒラタコメツキ・ショウリョウバッタ(子)・マドガ・ナミテントウ・セスジナガカメムシ・

目視➔アオスジアゲハ・セイヨウミツバチ・ウラギンシジミ  赤字は写真を添付しています。

以上目視も含め34種   暑い中にもかかわらず確認することができました。 (K・T)

ホンミスジ 翅の裏に星のような黒点と表の白線が細かくぶんりされている

オオスカシバ ホウジャクとの違い、いずれもスズメガ科。蜜を吸うときスカシバは前足で花を捉えているが、ホウジャクはホバリングしながら長いストローを差し込んで蜜を吸う

ヤマトシリアゲ 夏型と秋型で色が違う。肉食性。腹端がサソリの尻尾のように曲がっているのがオス。メスに餌をプレゼントするらしい。

ハゴロモ(幼虫) 数ミリととても小さく動きも速い。これはアオバハゴロモ?(小さいので写真拡大してください。)

ウォーキング部会の6月活動報告

実施日 : 2024年6月13日(木)  晴れ 気温32℃

行き先 : 天野街道コース

参加者 : 29名

 集合場所の金剛駅前から狭山池の横を通り、陶器山・天野街道から終点の金剛寺まで12キロを歩きました。 天野街道沿いは果物作りが盛んで、葡萄・桃などが栽培されていました。 また田植え作業をしている人がいたり、既に早苗が植わっている田圃など長閑な風景が広がっていました。 青賀原神社で休憩した後は、奈良時代に行基が開創し、弘法大師が密教の修行をしたと伝えられる天野山金剛寺までアスファルトの道路をひたすら歩きました。 (暑かった、、、。)

 河内長野方面行きのバスは定時に到着・光明池方面行は暫くお寺の階段で休憩してからバス停に向かいました。 今年一番の暑さの中を本当にお疲れさまでした。(M.F)

*写真はクリック毎に拡大し、解像度も上がります。

写真部会の6月活動報告

月 日 : 令和6年6月12日

行 先 : 光明池大橋周辺

参加者 : 4名

 今回は最高気温31度と真夏日の中の撮影会でした。長距離の歩行は避けて 光明池駅からバスに乗り光明台まで移動。オオヨシキリの鳴き声を聞きながら出発です。日差しの中 光明池大橋へ、さすがに橋の上では風が気持ちよく感じられました。その後森林浴を楽しみつつ散策。落羽松の並木道はどの季節でも味わいのある風景でした。もとの大橋に出てバスで駅まで戻り昼食して歓談後解散でした。(M.S)

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里山保全部会の6月活動報告

年月日  : 2024年 6月 7日 (金)  

場  所  : 富田林市彼方(奥の谷)

参加人数: 14名

活動内容:

いよいよ初夏。すでに各地で夏日の報告。今月も参加者は14名。本年度は出席率高く、里山部会の活動は大変順調です。

山組はまたまた、山の伐採作業で残した木や枯れて落ちた木の枝を回収する作業。志いっぱいのボランティア精神で、厳しい山の傾斜に負けず頑張っています。

畑組は先ずは1ヶ月で伸びた雑草刈り、続いて畝作り肥料やりと今月も大活躍。今月は黒豆、赤じそを植え付け、じゃがいもを収穫しました。今回も収穫したじゃがいもをお土産に。やさい類が高いご時世、里山部会ありがたいですよ。 

山組今日もがんばるぞー

山から苦労して下ろした大木

山から下した木をチッパーでチップにして、畑に肥料として入れます

腰を落として畑の世話。美味しい野菜を食べれるのもこの努力ですよ。

先月植えた里芋。でっかくなりますが、1ヶ月ではこんなに可愛いです。

本日収穫したじゃがいもを分けてお土産に。

マップ作り部会の5月活動報告

日 時 : 2024年5月31日(金)

場 所 : 堺自然ふれあいの森

参加人数 : 8名

 薄紫色の花に包まれているのを見て気づく事の多いセンダン(栴檀・センダン科)だが、ふれあいの森にも大きな樹があった。「栴檀は双葉より芳し」と言われるがこれは白檀のこと。集合場所前からセンダンの花を眺めた後、原っぱの観察を省いて森の館わきから里みちに入る。今は色々な樹々が小さな花を付けている。赤紫色の黄色い葯が目立つ花で葉がビロードのような手触りはヤブムラサキ(藪紫・シソ科)、よく似ているが葉がガサガサしているのはムラサキシキブ(紫式部・シソ科)。淡いピンク色の花のウメモドキ(梅擬・モチノキ科)。イヌツゲ(犬柘植・モチノキ科)も濃い緑の葉に真白い花が映えて美しい(櫛や将棋の駒などの材料になるツゲはツゲ科)。壺型の白い花を下げているネジキ(螺旋木・ツツジ科)。他に白い花を付けているのはソヨゴ(冬青・モチノキ科)やネズミモチ(鼠黐・モクセイ科)。ナンテン(南天・メギ科ナンテン属:一属一種)も見かける。コジキイチゴ(乞食苺・バラ科:青い茎に刺や赤い毛が密生している)の2.5㎝ほどの白い花は殆ど落ち薄緑色の楕円形の実になっていた。所々でピンク色のモチツツジ(黐躑躅)の花を見る。可愛らしいナツハゼ(夏櫨・ツツジ科)は殆どがつやのある紅い丸い実になっていた。鹿の子模様の樹皮が目立つリョウブ(令法・リョウブ科)は長い花序を出していてもうすぐ咲き始めそうだ。その名の由来は律令時代に凶作時の食用になるものとして育て蓄えることを法で決められたためとか、人との深い繋がりを感じる。また少ないが香りの高い蜂蜜が採れるそうだ。4月の部会で蕾だったタカノツメ(鷹の爪・ウコギ科)は早、小さな実になってしまっていた。至る所で見られたカマツカやクロバイの花はもう無い。

 草本ではササユリが里みちを少し入った所に多数咲いていて皆しばし見とれる。甘い香りにも包まれ丁度良いときに来られたと嬉しくなる。さらに東のおじいさんの木(シリブカガシ)を過ぎて進むと松の育成地があり、ここでコモウセンゴケを観察する事ができる。4月より花序が伸び濃ピンク色の蕾を沢山付けているのに驚く。先端のうなだれているものがあったが巻散花序とかさそり尾状花序といわれるもので巻いていたものがほどけていくのだとか。咲いている花が最も高い位置にくるとあり、午前中に咲いて午後には閉じる。

 見はらし広場で昼食にしたが今日が初めての方はここからの眺めを楽しまれていた。午後は谷みちを下り第二豊田川みちへ向かう。谷沿いでは青紫色の花のオカタツナミソウを見る。下るにつれハナミョウガ(花茗荷ショウガ科)が次々に現れ沢山の花序を立てていて見応えがあった。これから花が赤い丸い実になっていく変化を見られたらと思う。確かめていないが花軸や葉裏には細毛が密生しているらしい。4月に見られた粘菌は今回は見付けられなかった。花後のショウジョウバカマ(猩猩袴)は大きくなって堂々とした風情になっている。

 川沿いの道ではエゴノキ(エゴノキ科)の花は終わっていたが、ウツギやガマズミ(莢迷・レンブクソウ科)が綺麗に咲いていた。ヒメコウゾ(姫楮・クワ科)は細い花びらがとれて丸い実になっている。ノイバラ(野茨・バラ科)は白い花をびっしり付けていて見事であった。

 雨が心配されたが降られることはなく終える事ができほっとする。 次回6月の部会は6月21日金曜日です。宜しくお願いします。                                 (Y・M)

センダン

ガマズミ

ハナミョウガ

ハナミョウガ

イヌツゲ

ウメモドキ

ササユリ

コモウセンゴケ

アウトドア部会の5月活動報告

実施日: 2024年5月31日 雨のち曇

場  所 :  滋賀・びわ湖バレイ

参加者: 22名

活動内容:

 朝から雨模様の中、滋賀県のびわ湖バレイでの【ジップライン】体験に出発。JR京都から湖西線に入っても雨は止みそうもなく、志賀駅に到着しても目指すびわ湖バレイは雲の中でまったく見えません。先が思いやられそうで気持ちは少々萎えてしまいそう。標高1100mに位置するびわ湖テラスまで120人乗りの大型ゴンドラのロープウェイで一気に到着。琵琶湖は圧倒的なスケールの雲海でまったく見えないがこれはこれでなかなか良いもんです。強者女子は蓬莱山まで雨の中を登って来られた方も・・・ 昼食後ジップライン体験が始まります。年齢制限はありませんが、体重制限は30㎏以下は軽すぎてダメとの事(アアよかった) 滑車付きのハーネス、ヘルメット、手袋をスタッフさんにしっかり付けてもらうと緊張してきましたね。皆さんの気持ちが乗ったか、雨は止んでくれていました。

コースは6コース 最初のコースはドキドキでしたが皆さん気合いで何とか滑り降りました景色など見る余裕は全くなかったでしょうか。3回ほどこなすと少し余裕が出てきた人もいましたが、筆者は余裕なしです。

さらにコース毎に手放し、回転など趣向が取り入れられて、面白みが出て来て、段々にハマっていく気持ちで、最後のコースは晴れていたら琵琶湖に向かって飛び出すようにセットされているらしいが、今回は全くガスの中で、ハーネスを後ろにつけて隣の人と手をつないでの飛行になった。

楽しい一日を過ごせて、リピターになりそうです、お疲れ様。 (S,H)

120人乗りのゴンドラで頂上へ

琵琶湖は雲海の下

ハーネスと滑車

まだ余裕がありますね

装備装着しました

打見山頂上

注意事項を聞き緊張が・・・

緊張も気合でスタート

手放しも出来た

着地が難しいが上手い!?

スタート地点が高くなります

なかなかいいフォーム

皆さん余裕で笑顔が出てきました

霧の中を最後の滑り

きょうはお疲れ様 楽しい1日でした

17期生の6月5日講座報告

年月日  2024年6月5日(水曜日) 晴れ

講座名: 淡水魚入門

講 師: 小川 力也 先生 (科学教室力塾 塾長)  桶土井 直人 先生    

場 所: 木根館 (河内長野市林業総合センター) ・ 石川 

 

 木のぬくもりを感じる 木根館(きんこんかん)での座学は、淡水魚の不思議な生態をクイズ形式で教えていただき 河川環境の研究・保全にご尽力され《科学教室・力塾》を主宰される小川 力也 先生の教え子でYouTubeなどSNSで多くのチャンネル登録者数を持ち 少年の水族館 Outdoor Aquarium というタイトルで観察ケースの中に魚の生息環境まで再現した様子を動画配信して大人気の 桶土井 直人先生から直接 観察の様子や動画を見せていただくことで、午後からのフィールドでの観察がより一層 楽しみになった。

石川では、マリンシューズや長靴に履き替え、たも網を持って川へ降り観察することができたが、ヨシノボリの卵はタイミングが悪かったのか見つからず残念だった。 

〈採集し同定した種類〉  オイカワ、ヨシノボリ、ツチガエル、カワムツ、メダカ、カダヤシ、ハヤ、カジカガエル、アメンボ、カワトンボのヤゴ ( A . N )

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります

 

投網(とあみ) 実践をまじえて 丁寧に説明してくださいます

 (Outdoor Aquarium)動画撮影しながらの講義に皆、興味津々

カジカガエルのカップル

岩陰を探すオオシマドジョウ & ヨシノボリ (Outdoor Aquarium)

メダカ ♀

 

植物部会の6月活動報告

月 日 : 2024年6月5日(水) 天候 晴れ

行 先 : 森野旧薬園(奈良県宇陀市)

参加者 : 21名

 4月、5月は降雨中止となり、今年度初めての部会。初夏の日差しが眩しい。上天気に「今日は大丈夫ですね」が挨拶代わりに。 そして榛原駅前から奈良交通バスに乗り換えて約20分、「大宇陀」バス停で降り徒歩5分足らずの風情ある宇陀松山の街並みの中に森野旧薬園はある。 昨年NHKでテレビ放映され、見た顔の管理人Hさんが今日のガイドとして我々を迎えてくれた。 

 Hさんは昭和7年生まれとの自己紹介に、今でもこの薬草園を管理しているという矍鑠たる元気さに我々シニア部員はまず圧倒される。 Hさんのガイドは我々全員が入園するかしないかのうちに、入口通路の脇に植えられたナツツバキやムラサキの説明が始まる。「知っていることは全て話したい」と思えるほどの饒舌で、声も大きい。 先ずは屋敷奥にある吉野葛の晒し工場跡へ、そこで森野家と葛の関わり、そして本薬草園の歴史を聞く。 開設されたのは江戸中期とのこと、今では国の文化財史跡に指定され、昭和天皇が訪れたこともあるという。

 次の屋敷の中庭となる小薬草園には、ウイキョウ、カザグルマ、オケラなどが植えられていた。 薬草園は屋敷の裏山に広がり登り口はドクダミとユキノシタの白い花が満艦飾。 九折の狭い登り石階段では、幕府から下付されたというニンジンボク、サンシュユ、樹齢300年のハナノキ、両沿いに植えられたアマチャの花、実を付けたセリバオウレンやもうその姿を隠した自生のカタクリ等の説明があり、なかなか前に進まない。 暫らく登り、ようやく開けた場所へ、ここからが薬草園の始まりだ。 入口付近の畑では回りをカメムシ除けの網に覆われたトウキの花が咲いていた。 そしてオオハンゲ(カラスビシャクの大型タイプ)と背丈が数メートルとなるヨロイグサの説明を受ける。

 園内は幾つもの区画に分けられ、薬草や薬用としての樹木が所狭しと植えられていた。鑑賞用の植物を含めると約250種になると聞く。それらが一畝ごとに纏まって植えられ、全てに名札が立っている。 薬用樹木としては、アメリカキササゲ、テンダイウヤク、セイヨウバクチノキ、ホオノキ、ニッケイ、ナツメ、ナンキンハゼなど、そして花が咲いていたのはマタタビとカンボク。この時期、花を付けている薬草は以外と少なくヘンルーダ、カラクサケマン、アカヤジオウとあまり聞いたことないハーブ系の野草であった。 それをカバーするかのよう所々に、園芸種のジキタリスやキョウカノコの花が彩を添えていたが、ジキタリスは立派な薬草とのこと。 これらの植物は今でも多くが薬用として使われているとのことです。 Hさんの先導案内でその後を一列縦隊で園内を隈なく回り、充分に園内の植物を堪能しましたが、少しばかり疲れたようで予定より早めの帰途となりました。 (M.K)

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アマチャの花

アカヤジオウの花

カンボクの花

園内を一列縦隊で

ヘンルーダの花

ホルトソウの実

テンダイウヤクの実

カラクサケマンの花

マタタビの花

ヨロイグサ、成長すれば何とこの高さまで

トウキの花

トウキの前で

16期生の6月5日~6日講座報告

年月日 2024年 6月5日(水)~6日(木)  晴

講座名:芦生の森一泊研修

講師: 福本繁、加藤潤子ガイド

場所: 芦生研究林 トロッコ道・上谷コース

 京都の北東部にある「芦生の森」は環状線の内側の2倍近い広さを持ち、京都大学の研究林として100年近く手つかずの天然林が残っている。生き物の種類が豊富で大都会に近い低山地としては非常に珍しい森林だ。2年目講座生がこの時期に訪れるフィールドで初めての宿泊講座だ。特別に許可されたガイドトレッキングでしか歩けないコースを歩いた。

JR園部駅に集合。マイクロバスで山道を行き、きれいなロッジ風の「芦生山の家」に着いた。途中の「美山かやぶきの里」で休憩、午後2時過ぎには山の家に到着した。その後、全員で昭和の前半に活躍したという森林軌道の朽ちた「トロッコ道」を2時間ほど散策した。山の家の奥さんから軽く「ヒルがいますよ」とやさしく注意を受けたが、本当に多かった。河原に降りたり、線路わきの植物を観察したり、途中にはオオバアサガラ・イワガラミ・コアジサイなどが盛んに咲いていた。

 翌日は8時からトレッキングに出発した。途中の下谷の大カツラを観察。株立ちのカツラの大木であるがヤマザクラやコシアブラなどたくさんの樹木が着生している。近くに寄ると圧倒されるが、周りではオオルリやミソサザイが盛んに美声で鳴いており別世界に入り込んだような感じがした。

 上谷・杉尾峠コースは芦生の森のメインコース、出発点の長治谷作業所からトレッキングが始まった。途中20回以上も流れを渡渉、「このコースは長靴が必須ですよ」との山の家の助言に従ってよかった。ミソサザイやオオルリやアカショウビンなどの小鳥の鳴き声やドラミングに癒されながら渓流わきの道を歩いた。

 苔むした岩や倒木、絡み合った木、倒木の上に生えた幼い木、クマに樹皮をはがされた木や冬眠穴となった大きな洞、盛んに落ちているトチの花、ツルアジサイやサワフタギが咲いている様やモリアオガエルが木の枝に産み付けた卵塊などを見つけて喜び、サワフタギの虫こぶやシカの顎の骨に驚かされた。

 しかし、湿地や池の縮小や消滅、山の斜面や渓流わきの野原はシカの食害によりシダやバイケイソウなどがわずかに生えているだけだった。一部ではシカ除け網が設置され植生回復への努力が見られた。

 行程4kmほどではあるが、杉尾峠をめざして歩け歩け、流れは細くなり由良川の源頭に近づく。やがて源頭に到着、そこは湿地状だった。さらに源頭の沢を上り詰め杉尾峠に着いた。タンナサワフタギが咲く山頂からは若狭湾や丹後半島が遠くにかすんで見えた。峠を下るとマイクロバスが待っていてくれた、みんなよく頑張った。

 暖温帯から冷温帯の植生が見られ多種多様な動植物が生息している「芦生の森」は濃密で、自然に関心があれば一度は訪ねてみる場所だと強く思った。また、夕食や懇親会時には話が弾み楽しい一夜となった。何を聞いても答えてくれ、スケジュールどおり案内していただいた二人のガイドさんに感謝します。(H.I)

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かやぶきの里

朽ちたレールや鉄橋を渡りトロッコ道を歩く

トチノキ平の大カツラ、ヒコバエが育つ萌芽更新で株立ちの大木に。ヤマザクラなどが着生、幹の周りで環境DNAなど様々な観測をしていた。

朽ちて倒れたトチの大木にコシアブラやタラが育つ。

ガイドさんから聞いた説明、覚えてるかな?

クマ剥ぎ、ホントに新鮮。ガイドさんもクマのように舐めて味見をしていた、あまりおいしくないとのこと。

遠くの斜面の大木の大きな洞が、クマの冬眠穴らしい。

モリアオガエルの卵塊。枝に産み付けられた卵塊の下に水たまり。ここにアカハライモリが待ち構えている、生きるのも厳しいね。

倒木の下で発見した、シカの下あごの骨。周りにはほかのものはなかった。

芦生の森の花。時計周りに右から、ミヤマカタバミのタネ、コナスビ、コアジサイ、トケンラン、落ちたトチの花びら、トチの花

歩け歩け、渡渉し由良川の源頭から杉尾峠をめざす。

シカ除けの網が張られ保護されたエリア、以前の植生が回復している。遅れて根までなくなると回復は無理。

トチノキに絡みついたツルアジサイ。アジサイの幹は20㎝ほどあった、木を枯らすことはない。

芦生の森の不思議。時計回りに右上から、コケの上に生えるヒメコガサ、サワフタギの虫こぶ、クダホコリ、残りは?

終点杉尾峠から、かすんでいたが若狭湾や丹後半島が見えた。日本海だよ。

ガイドのお二人と山の家玄関前で記念撮影。

17期生の5月29日講座報告

年月日  2024年 5月29日(水曜日) 曇のち晴れ

講座名: 哺乳類入門

講 師: 赤木 智香子先生(ラプター・フォレスト代表)

場 所: ノバティホール・長野公園

「自然の中のつながり」から「生物多様性」について考え、哺乳類の生態系を学習する講義を受けた。

 生物多様性国家戦略は10年に一度見直しされているが、4つの危機として  開発・乱獲によるもの ② 都市部への人口流出、高齢化で手入れができないことによる自然の質の低下・荒廃 ⇒ アーバンワイルドライフ (都市型野生動物)  が増えていること。近年はクマなどによる深刻な人的被害も増加している  外来種 (アライグマ・バラ科の樹木を食い荒らすクビアカツヤカミキリなど)・化学物質・ペットとして飼われていた生き物の脱走、飼育放棄など人間により持ち込まれた危機  温暖化などの気候変動がもたらす危機が生物多様性を脅かしている、など。  

危機的状況を知ることで、生物多様性を基板とした水・空気・土壌・エネルギーなどの生態系から恩恵を受け、互いに助け合い支え合っている地域特有のつながりが長い年月をかけてできあがっていることなどを学習した。

午後から午前中に座学で解説していただいた動物の気持ちになって自然をよく見ることでわかるフィールドサイン (動物の生活痕跡、足跡、食痕、糞など) 探しのために長野公園での野外活動。しかし、前日の強い雨で洗い流されたのか ⁉ 中々、痕跡に出会うことはできなかったが、清々しい雨上がりの新緑の中、キビタキメジロウグイスの鳴き声が響く気持ちのいい散策となった。( A . N )

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キビタキやメジロ、ウグイスたちの鳴き声に癒やされ 木々の新緑がまぶしい散策になりました