アウトドア部会の7月活動報告

実施日: 2024年 7月18日(木) 晴

場  所 :  大阪市中央区 東横堀川~中之島

参加者: 26名

活動内容:

 今日の部会は題して「水上さんぽ=いかだdeクルーズ体験」午前午後の2組に分かれて予定した。 さてどうなりますやら、大阪のど真ん中 堺筋本町駅で集合徒歩5分の大阪商工会議所近くの東横堀川にかかる本町橋のたもとのベース本町橋に到着。さっそく日本シティサップ協会のインストラクターさんに今日のコース、注意事項、清掃活動、内容の説明を受けて、ライフジャケットを着けて早速出発した。今日のコースは東横堀川~今橋閘門~土佐堀川~中之島~堂島川~大川~八軒屋浜~天満橋~東横堀川。我々の乗り込んだ筏(いかだ)は港の桟橋にも使われるような丈夫なものとの事、4人組と5人組でインストラクターさんの案内で歩く程度のスピードでゆっくりと川の上流へ頭上は高速道路になり暑い日差しが当たらず風もあり快適、大手橋、平野橋、高麗橋そして今橋の閘門で水位調整の閘門の開閉を初めて見せてくれた。この調整をしないと下流のグリコの道頓堀川の水際テラスが水没するらしい これは興味深かったですね。

葭屋橋(よしやばし)で土佐堀川に入り目の前には中之島だがこんなに地面が低いとは・・・川から見る視点で感じが違います。川の下流に中之島公会堂、図書館、大阪市庁舎遠くにフェスティバルタワーなどがきれいに見えています。中の島を横ぎられる事を初めて知った方もおられましたその「バラぞの橋」をくぐって堂島川へバラの季節だったらと思いつつ、難波橋(なにわばし=ライオン橋)まで下り、東洋陶磁美術館付近で折り返し中の島を右手に見つつ上流へ向かいます。 天神橋をくぐり中の島の先端の剣先噴水を見てから各自のパドルを使って自力で上流へ漕ぎ出した、川は大川になり観光船、土砂運搬船に桜ノ宮の先きの砂糖会社のサトウキビ船までいろんな船が行き来してることも知った。天満橋の八軒屋浜船着場から下りながら今回のイベントの一つ「ゴミ拾いボランティア活動」 をささやかながら行いましたらカルガモさんが微笑んで見てくれてました。淀川からのゴミも水草等もけっこうありました。東横堀川に戻り高麗橋では橋の上からの人と大阪人らしいやりとりでワイワイにぎやかでした。流れの落ち着いた所で最後はパドル競争を3隻で行って帰着しお昼のお弁当で解散しました。視点の違った景色と珍しい体験の一日でした。暑い中皆さんバテずにほんとお疲れ様でした。(hiro)

インストラクターの注意をしっかり聞きました

ゆっくりとスタート、リラックスしてます

余裕で行ってきま~す

閘門の開閉で水位調整している

中之島を右手に土佐堀川を下り大阪市庁舎方向

バラぞの橋をくぐって堂島川へ

なにわ橋の下からの眺め

ゴミ取りボランティア活動

カルガモさんも のんびりと

パドルでの競争

手漕ぎ よーいスタート

ラストスパート

お疲れ様

お疲れ様その2

吟行部会の7月活動報告

月 日 : 令和6年7月20日(土曜日)

場 所 : 石仏寺、加賀田神社を歩く

集合場所: 南海美加の台駅改札口 10時

昼 食 : 流しそうめん(チクリンの小屋)

参加人数: 12名(投句 1名)

兼 題 : 水盤、魂祭、法師蝉、麦酒

 梅雨明けを目前の猛暑日、 南海・美加の台駅から国道を渡り坂道を上り石仏寺(いしぼとけでら)へ、空海が彫ったとされる素朴な石仏を拝観して「チクリンの小屋」へ徒歩で向かう。「チクリンの小屋」で休憩をして 加賀田神社へ向かう予定が暑さでダウン!休憩後 急遽予定変更 早目の昼食、「チクリンの小屋」亭主 井上光司氏と仲間たち手作りの流し竹で、流しそうめんを楽しんで(ご馳走様)昼食後は涼しい部屋での句会となりました。 (MT)                      

7月 会員代表句

鳴き尽くし亡き骸軽き法師蝉        白流子

憂い事麦酒で流す今宵かな         尚文

魂祭母のしぐさを真似る子ら        たけみつ

押入れの奥に水盤母の影          洋々志

炎昼や女子大生のへそピアス        ゆき雄

水盤の丸きが宇宙めだかかな        みえこ

魂祭供え上手の母は亡き          豊年

水盤の涸れたる隅に種一つ         流以

神の瀑入りて蛭に血吸はれけり       都史子

法師蝉尼寺けふは観音講          ふじ乃

義父送る精霊舟や過疎の村         楠子

水盤を前に思案の鋏かな          万未知

二時間に一本のバス法師蝉         行行子

当日句 特選

峰雲や古道名残の煙出し          ゆき雄

本尊は円らか石や夏深し          流以

17期生の7月24日講座報告

年月日: 2024年7月24日(水曜日) 曇のち晴れ

講座名: こだわりの草木染め

講 師: 水谷 道子先生 

場 所: 国営飛鳥歴史公園館・高松塚壁画館・高松塚古墳

 1300年前には模様は存在していたが色は一色、今は色華やかな草木染めとなりとても人気のある植物の染色体験講座に参加した。

 講師のバックには染め物のハンカチ。 その色を出してくれる原材料となる植物は、タンニンの渋を引き出すどんぐり、金色は玉ねぎの皮、ピンク色のビワ、落ち着いた黄色のセイタカアワダチソウ栗のイガ、赤みはスモモアカネ、鮮度・湿度によっても色の出具合は違う。 今では輪ゴムを使うがその昔はカラムシの茎の皮を使って巻き付けることで色を付けず白色を出したり形を整えていたそうだ。

 講師より模様の基礎となるハンカチの折り方のレクチャーを受け、ぐつぐつと煮込んだ材料の入った鍋に形を作ったハンカチをつけ込み染色に入った。 折り目にも抽出液を丁寧に掛けることでムラ無く染まることなど教えていただき初めての草木染め体験に、もう少しこうしたら良かった! 染める液の順番を間違えたー!など歓声とともに出来具合を皆で見せ合った。

 午後からは、高松塚古墳に隣接した高松塚壁画館で 壁画模写や副葬品のレプリカを見ながら7~8世紀にタイムスリップ。 被葬者のお骨は二上山凝灰岩でできた石室の木棺から見つかっていて40代から60代の男性だとわかっているが誰なのかとても気になるところではある。 西側の壁には有名な飛鳥美人とされる女子群像。 この女性達の服装からわかるのは左前で、719年には唐と同じように右前の令が出されていることから遣唐使が帰国した704年から719年の間に作られたということ。その根拠となる話に飛鳥の古代ロマンに想いを馳せ古代の歴史にとても興味が湧いた。( A . N )

 

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鮮やかな見本のような草木染めができるかな?

落ち着いた黄色は “栗のイガ”からいただきます

形を整えて ぐつぐつと煮出したお鍋で染色

自分の思い通りにできましたか?【 1班 】

【 2班 】

【 3班 】

高松塚壁画館 古代ロマンに耳を傾けます

飛鳥時代の女性達 鮮やかなお召し物✨

石室の天井図 天上の世界・星宿図が描かれています

直径18m、高さ5mの円墳 【高松塚古墳】

 

 

16期生の7月24日講座報告

年月日:2024年7月24日(水) 雨

講座名:梅花藻の観賞と琵琶湖博物館見学

場所:米原市醒井、草津市滋賀県立琵琶湖博物館、草津市立水生植物公園みずの森

  前日より雨予報となり少しの心配があったが、当日の出発後に伊吹山ドライブウェイが豪雨で終日閉鎖となり、急遽、予定を「伊吹山高山植物観察と梅花藻観賞」から「梅花藻の観賞と琵琶湖博物館の見学」に切り替えた。

 梅花藻観賞では地蔵川の清流の中で揺れるキンポウゲ科の淡水植物の梅花藻を見た。流れの穏やかなところでは花が水面に顔を出しているのを観察し写真を撮ることができた。冷たい水に手を浸し涼感を楽しんだり中山道の宿場町の風情ある街並みをゆっくりと散策した。

  午後は琵琶湖博物館と水性植物園の見学。琵琶湖博物館では古代湖である琵琶湖の地質、生き物の歴史、人の暮らしなど広範囲の展示がされていた。特に淡水生物の水族展示室では昨年の水槽破損事故からクラウドファンディングで支援を受けて再生されたというアクリル水槽で身近なコイ、フナからビワマス、ウグイ、ハス、スゴモロコ、コアユ、ビワヒガイなど豊富な展示を見ることができた。

 最後に水性植物公園みずの森。ハスやスイレンの花が見頃でヒツジグサの名の由来は未の刻に咲くことからきているといわれるが、その名のとおり開花しているのが興味深かった。一方午前中に咲くというハスは花を閉じていた。ハスの花は水面より高く、スイレンは水面近くに咲くという花の時期ならではの見分け方を知った。温室や手入れの行き届いた池に浮かぶパラグアイオニバスや色とりどりの花を楽しむことができた。

 もう一度ゆっくりと来たいという声も聞かれ博物館を訪れて楽しい時間を過ごせて幸いだった。E.H.

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醒ヶ井の佇まい

地蔵川に生息するハリヨ

17期生の7月17日講座報告

年月日: 2024年7月17日(水曜日) 晴れ

講座名: 河口干潟の生物

講 師: 山田 浩二 先生  湯浅 幸子 先生  (貝塚市立自然遊学館)   

場 所: 貝塚市立自然遊学館・二色浜・近木川河口

 潮見表により当日は午前10時11分に最干潮と講師より情報を頂き、貝塚市立自然遊学館で集合。潮位が下がる干潮に合わせて二色の浜へ移動した。 風がそよそよと吹く気持ちのいい梅雨の晴れ間に近木川河口で生きもの採集・観察会を実施。 植物を専門とする湯浅講師より砂浜植物について講義を受け、ホソバハマアカザ(ヒユ科)・ホコガタアカザ(ヒユ科)・ツルナ(ハマミズナ科)・ヨシ(イネ科)・オカヒジキ(ヒユ科)・トゲヂシャ(キク科)・ハマヒルガオ(ヒルガオ科)・ハマゴウ(シソ科)・ヘラオオバコ(オオバコ科)・ヒメクマツヅラ(クマツヅラ科)などの植物が確認できた。 

 潮の引いた浅瀬では岩にしっかりと付着する赤縞の入ったタテジマイソギンチャクを観察。たくさんの触手が出ている姿は目視で確認できたが海水が濁っており撮影できず残念。  近木川の水位の変化により流れ着いたのか海では生きることができない大きなアカミミガメに「満潮を待ってね」と声を掛け、タマキビガイ・食用ではない小さなナマコのヒモイカリナマコ・足も目も顎も確認できるゴカイ・オスだけにハサミの間接部内側に毛の束が生えているケフサイソガニ・同じくオスだけのハサミに毛のふさが内側外側共に同量生えているタカノケフサイソガニミミズハゼ・しっかり姿を見せてくれたユビナガホンヤドカリなどを多種を採取し、山田講師より成育場所・似ているカニの見分け方など細かい説明に講座生も講師が用意して下さったリストと照らし合わせながらの同定に興味を示した。

 午後からは、ヨシ原周辺に生息するカニを沢庵やスルメを餌に手作りの竿で蟹釣り体験。 ハマガニ14匹、クロベンケイガニ1匹、アシハラガニ1匹、とても珍しいユビアカベンケイガニ1匹を講座生が釣りあげ、ユビアカベンケイガニは標本として講師が持ち帰るなど嬉しい出来事もあり、とても暑い中での蟹釣り体験だったが子供のように楽しく熱中した~!と講座生からは声が上がり、近木川河口の生物観察を満喫した一日だった。 (A.N)

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気持ちのいい梅雨の晴れ間となりました

広い空と大きな海 こんなに素敵な大阪湾~

自分たちで採ってきた貝やカニ 知らない事をたくさん学びます

小さな小さな生き物たちとの出会い 名前がわかるとより一層楽しい

初めての蟹釣り体験

今日も一日楽しみましょう~

 

 

 

野鳥部会の7月活動報告

月 日 : 2024年7月17日(水) 晴れ

探鳥地 : 大泉緑地公園(堺市)

参加者 : 17名

観察種数 : 20種(北池を含めると24種)

 朝から梅雨明けも間近かと思わせる強い日差し、蒸し暑さも一入だ。 公園南口にはこの暑さにも拘らず17名が参加。 スタートの大泉池ではハスの花が綺麗に咲きほこっている。 池の中はカワウと時たまに顔を出すカイツブリ、池の上ではコサギが飛び交う。 サギのコロニー島ではコサギが10羽以上、中には親に餌をもらっている幼鳥コサギの姿も、そしてアオサギとゴイサギが1羽ずつ加わる。 小鳥の森、水流エリアでは、緑に覆われた小枝を複数のメジロ、シジュウカラ、スズメが若鳥を混じえて飛び交う。 日差しを避けた森林日陰コースを採り加呂登池へ、道中では複数のコゲラを見るがこれもファミリーで行動しているようだ。 そして親鳥に餌をねだるハシブトガラスの幼鳥も・・。

 残念なことに加呂池は静まりかえっていた。  昨年、オオヨシキリの囀りを聴いたのは6月のこと、7月までは留まってくれないようだ。 池はヒメガマが覆いつくし、水面を覗かせてくれない。 ここを昼食場所として暫く出会いを待ったがカワラヒワ以外の収獲無し。

 最後の頭泉池では、動かないアオサギ、ゴイサギ、カルガモ2羽と、動き回ってなかなか止まってくれないカワセミ2羽を観察。 そこで、暑さが一段と厳しく感じられるようになり、早めの鳥合わせ、解散となった。

 その後、 公園近くの北池にアカガシラサギが飛来してきているとの情報があり、希望者だけが参加。 運よくアカガシラサギを見ることができる。他にもオオタカ、バンとゴイサギ(ホシゴイ)、アマサギ等の珍しいサギを見て、暑さを忘れさせてくれるひと時となりました。(M.K 写真K.T)

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蓮の花(大泉池)

コゲラ

ゴイサギ(頭泉池)

ゴイサギ幼鳥(ホシゴイ)(北池)

アカガシラサギ(北池)

アマサギ(北池)

コサギ&アマサギ(北池)

バンと巣(北池)

16期生の7月17日講座報告 

年月日  2024年7月17日(水)  晴れ

講座名:粘菌観察

講師:川上 新一先生(和歌山県立自然博物館 学芸員)

場所:堺自然ふれあいの森

 今回の主役は「森の魔術師」「森の宝石」または「森の妖精」「癒し系微生物」などのニックネームを持つ粘菌(変形菌)。前週の講座「微小貝」で小さなものから大自然、生命を見るという視点について学んだが、今回はまさに小さな単細胞生物、粘菌について講義を受けた。

 粘菌は植物でも動物でも菌類でもない生き物。近年の研究で、アメーバ細胞を有するグループ「アメーバ動物」に属することがわかっている。植物のように胞子で殖えるが、発芽すれば粘菌アメーバ(10ミクロメートル=1ミリメートルの100分の1)となって自由に形を変えエサ(バクテリア)を求めて動き回る。さらにいくつもの性を持っていて(モジホコリはなんと720もの性を持つものもいるとか)、接合し細胞内核分裂を繰り返してさらに大きな変形体となって動き回る。ときには倒木を覆いつくすくらい世界で一番大きな単細胞生物となる。やがて栄養が少なくなり、乾燥するなど環境が変化すると倒木や朽木、落ち葉、土の表面へと移動し、子実体に変わり、胞子をホコリのように飛ばして子孫を残していく(ゆえに粘菌の名前は~ホコリとつく。)単細胞から何億もの胞子を飛ばしていくのだ。ホコリは軽いので、成層圏までも飛び、世界中へとその生命をつないでいく。聞けば聞くほどに神秘に包まれている。そして、変形体から変化した子実体のなんと小さく美しく、なんと繊細な不思議な姿。

 午前中しっかりと座学し、午後からは、先生に見せていただいた子実体の標本でその大きさを確認したうえでフィールドへ出た。足元のぬかるみや泥も気にせず、どんどん叢や落ち葉をかき分け、朽木や倒木を転がし、しゃがんでルーペで確かめた。蒸し暑さの中、1時間の奮闘でなんと11種も見つけることができた。変形体も見つけることができ、大収穫。

 その後、森の館に戻り、顕微鏡を使ってみんなで同定作業に取り掛かった。短い時間なので?もあるが、正確な同定は後日川上先生が連絡してくださると、楽しい約束をしていただき講座を終えた。それぞれ、スマホの中に「森の宝石」をしっかりとらえることができたでしょうか?  K.T

*今日見つかった粘菌

シロウツボホコリ、ウツボホコリ、マメホコリ、ツノホコリ、フシアミホコリ?、ススホコリのなかま、アミホコリ、モジホコリのなかま、白い変形体、ススホコリ?の変形体、チャコムラサキホコリ?  以上11種

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

さあ、変形菌入門講座のはじまり~

粘菌を求めて、ふれあいの森を大調査!

顕微鏡を駆使して同定作業

左上からシロウツボホコリ、ウツボホコリ、マメホコリ、ツノホコリ

左上からフシアミホコリ?、ススホコリのなかま、アミホコリ、モジホコリのなかま

上 白い変形体、
下 ススホコリ?の変形体

上 チャコムラサキホコリ
下 白い変形体の子実体 ソラマメモジホコリ?(翌日、参加者が確認)

昆虫部会の7月活動報告

  • 年月日:2024年 7月 9日 (火) 晴れ
  • 場 所: 「いずみの国の自然館」及び周辺の公園・松尾川(和泉市)
  • 参加人数: 14名
  • 活動内容

  「いずみの国の自然館(和泉市)」でオオムラサキ観察。飼育ハウスには 数百匹のオオムラサキが飛び交い、事務局の三輪さんが成虫オオムラサキの餌(特別の液体)をトレイに入れると目の前でストロー状の口を伸ばし、餌を吸い始めました。オオムラサキは警戒心なく私たちの服にも止まり、ネバーランドの世界でした。観察のポイントを聞き、交尾、産卵、孵化後の幼虫をじっくり観察。服にオオムラサキが止まっていないのを確認後、ハウスを退出。「今、生まれた卵はどうなるのか?」の質問があり、三輪さんからオオムラサキの成長の写真を見ながら、オオムラサキの一生の話。幼虫はエノキの葉のみを食性にし、冬場は自らエノキの根元に下りて落ち葉に付着して越冬、春、またエノキを登り、若葉を食性にし、6月~7月にサナギ、成虫、交尾、産卵で一生を終える。

 飼育ハウスを退出後、近くの公園に移動し、公園内や河原(松尾川)で昆虫採集を行った。河原に入り、石をひっくり返したり、川底を網ですくったりして、ヤゴなどの水生昆虫を採集した。公園内では主にクワガタやカミキリムシなどコウチュウを採集できた。水生昆虫採集は今までにない活動で有意義な時間となった。

採集した昆虫

・オオムラサキ(オス・メス)・ハグロトンボ・ハグロトンボ(ヤゴ)・コヤマトンボ(ヤゴ)ガガンボ(幼虫)・カゲロウ(幼虫)・ノコギリクワガタ(オス・メス)・コクワガタ・カナブン・クマゼミ、・クビアカツヤカミキリ・シラホシハナムグリ・シマアメンボ・アメンボ・カゲロウ・カマキリ・アミガサハゴロモ

目視

・タマムシ・タイワンタケクマバチ・キリギリス・ハラビロトンボ・ゴマダラチョウ・シオカラトンボ・オオシオカラトンボ・ミスジチョウ・キマダラカメムシ

昆虫以外

・ヨシノボリ・カワニナ・ヨシノボリ卵・サワガニ・ガシャモク(植物)

卵産み付けている

オオムラサキ交尾

餌を吸っています

ハグロトンボのヤゴ

コヤマトンボのヤゴ

コクワガタ

ノコギリクワガタの雄と雌

川での採集及び観察

 

17期生の7月10日講座報告

年月日: 2024年7月10日(水) 曇 

講座名: 天体入門

講 師: 那須香大阪天文台 中島 健次 先生

場 所: SAYAKAホール

私達が住む地球。 太陽が東から昇り西へ沈む日常の光景は、地球が自転しているからであると一般常識として知識があり、ギラギラと照りつける真夏の太陽を恨めしくも感じ、寒さの中では恩恵をいただき 低い位置から輝く冬の太陽は眩しく目を細める場面もある。 そんな四季のある日本で暮らすことが当たり前になっているが、天体について講義を受けたことで壮大な宇宙の中のちっぽけな地球で生活している私達ひとりひとりの命の尊さについて考え、全く想像できなかった空間が現実の世界としてあることを知り 心にゆとりを持った日常がおくれるのではと感じることができた。

先人達がロマンある物語を作り、占星術として人の運勢や世界の今後起こりえる課程や 成り行きまでも占った “ 星 ” が、どのようなものなのか知ることで神秘的な宇宙への興味がより深いものとなった。 

太陽は地球から1億5,000万㎞(月の400倍) 太陽の核は1,600万度フレアと呼ばれる爆発現象の起きる彩層では10,000度。 2024年5月に起きた大規模な太陽フレア現象では地球へも大きな影響を与えGPSの誤差の増大、日本でもオーロラの出現など世間を賑わせた。 金環日食の際確認できるコロナは100万度にもなり莫大なエネルギーが存在するが、日本では2035年9月2日に関東方面・長野県・北陸地方で金環日食を見ることができるとの情報をいただいた。

現在の太陽は水素がヘリウムに変換されて核融合反応を起こしているが、太陽にも寿命があり40億年後には太陽系はなくなるというピンと来ない説明にも研究は進んでいるんだと頷き、“ 月 ” が何故、常に同じ面だけしか地球から見えないのか?という問いには、原始地球にぶつかってその破片が集まってできた月は重心を地球側に向いており月の自転が27日、地球を廻る月の公転も27日と同じ楕円軌道の周期で周ることで・・・の説明にわかった気がしてそうだったのか~と納得できた。???

私達が夜空で見ている星の輝きはそれは昔々、過去に放たれたもので、たとえばアンドロメダ銀河は250万光年、250万年前の光が地球に届いている。 

 途方もない数字に驚いている私達に映像を通して講師からのプレゼント。 2024年 宇宙の旅が始まった。 太陽を中心に水星 ⇒ 金星 ⇒ 地球 ⇒ 火星 ⇒ 小惑星体 ⇒ 木星 ⇒ 土星 ⇒ 天王星 ⇒ 海王星 ⇒ 2006年に惑星から外された冥王星団を見た後は、氷の天体星団 ⇒ 私達が住む太陽系から出るとスバルと呼ばれるプレアウス星団 ⇒ 天の川銀河 ⇒ アンドロメダ銀河、私達はアッという間に宇宙の果てまでやってきた。 どこまでも続く壮大な宇宙を制覇して大満足で地球へ無事帰還。 もう、私達も宇宙人のひとりです。( A . N )

 

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講師の周りに集まって 天体望遠鏡について講義を受けます

17期生は知識意欲が豊富! いつも沢山の質問が飛び交います

楽しそうにハサミでチョキチョキ ✄

出来上がったのは、星座早見盤

星の日周運動は1時間に15度ほど 動いているのは天体ではなく地球です

星座早見盤の日時を合わせて、夜空を眺め照らし合わせてみましょう

2024年 宇宙の壮大な旅が始まりました

写真部会の7月活動報告

実施日 : 7月10日(水) 午前10時

行 先 : 大阪狭山コミュニティセンター

参加人員 : 4名

 恒例の屋内勉強会。各人5枚の2L版作品計20枚の中より各人5枚選び互選し上位選出作品  を公開。  全作品につき意見交換しレベルアップをはかった。(H.O)

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ブルーインパルス (S)

無題 (O)

オオヨシキリ トンボの餌(F)

無題 (F)

小樽港ヨットハーバーの朝陽(あさひ)(M)

16期生の7月10日講座報告

年月日  2024年7月10日(水)  曇り

講座名:こんな小さな世界(微小貝)

講師:菅井 啓之先生

場所:ノバティーホール会議室B

 菅井先生に1年目「自然観察の視点」の講義を受けて、今回は2回目。視点を変えて、小さな世界から自然を観る。先生の口癖は「気づくことが大切、気づけばあるが、気づかなければ何もない。」今回は微小貝の観察。さあ、ルーペを準備して、「これから今まで一度も触れたことのない世界に触れてみますよ!」なんと心躍る声掛けか。

 まず、沖永良部島の砂から星砂を見つける。みんな真剣だ。よく見ると星形のもの以外に丸っこいものも。いずれも有孔虫の死骸からできたものだと。さらによく見ると小さな貝も混じっている。

 次に海岸で採取し、ふるいにかけた(微小貝を除いた)中から2枚貝を探す。よく似たものがほとんどで、ミミエガイの茶色の皮がとれたものだとか。2枚貝は種類が少ないことを確認。

 さあ、次はいよいよふるい落とされた微小貝を探す。ルーペを見ながら慎重にピンセットでつまんでは白黒シートの上に並べる。1~2ミリのなんと小さく、なんと種類の多いことか。そしてほぼ巻貝。なぜ?それは巻貝(微小貝)の構造上の特徴にある。8000メートルを潜る探査船ができたおかげで水深3000メートルの海底から多くの微小貝が見つかっているがすべて新種(今まで誰も観察したことがなかったので)。その姿もようやくわかってきたのだが、その貝殻の芸術的ともいえる繊細な彫刻の美しさ。そして強さ。ドラム缶をもつぶす深海の水圧に耐えられるような構造になっているのだ。小さな貝になるほど、その彫刻も複雑になっているとか。こんなにも小さな貝がこんなところでこんなふうに生きていたなんて、まさに「今まで一度も触れたことのない世界に触れてみた。」

 私たちが海岸を歩くとき、その足下の砂浜や磯部に微小貝が眠っているかもしれない。深い海から運ばれて砂に混じっているかもしれない。気づけばあるが、気づかなければ何もない。今回も、菅井先生のお話は深いなあと感じた。

 大阪シニア自然カレッジは自然を学ぶ集まり。ただ自然を知るだけはなく、自然を感じ、考え、行う学びが大切だと言う。微小貝を窓として、その奥に広がりつながる大自然や多くの命、そして自己の生き方を考え深める観方とは何か。それを考えるのがシニアの自然観察の在り方ではないかという先生の言葉は、これからの大きな宿題だなと感じた。いただいた微小貝曼荼羅の資料をじっくり読んでみようと思う。   K.T

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さて、星砂は何個?微小貝もあるよ!

2枚貝を真剣に集めてます。

左:ミミエガイ
右:星砂といろいろな2枚貝

図鑑で確認、ミミエガイとネズミノテ

微小貝を並べるのは一苦労

微小貝の巧みな構造にびっくり!

米粒ほどの微小ウニのマメウニ。口(大穴)と肛門(小穴)がある。

微小貝曼荼羅と菅井先生、オリジナルTシャツが素敵!

17期生の7月3日講座報告

年月日: 2024年7月3日(水) 晴 

講座名: 両生類と爬虫類

講 師:  吉田 貴音 先生

場 所:  堺自然ふれあいの森

「森の学校」をテーマに、人と里山との新しい関わり方を学び、里山文化を継承する場としての公園 堺自然ふれあいの森。 開発などで生き物の生息地が減少し、人が手入れをしなくなったことによる質の低下、外来種による固有種のかく乱。地球温暖化で生じる里山としての変化などの説明の後、本題である両生類と爬虫類の講義を受けた。

両生類とは・・・幼体 ⇒えら呼吸で水の中で生活をする 成体 ⇒ 肺呼吸 身体の表面で呼吸する皮膚呼吸となり陸で生きることができる。主にカエル・イモリ・サンショウウオ

爬虫類とは・・・肺呼吸 海や川など水の中で生活している生き物は息継ぎが必要。主にトカゲ・ヘビ・ヤモリ・カメなど

両生類や爬虫類が苦手な講座生も、ふれあいの森で生活するヌマガエル・ニホンアマガエル・トノサマガエル・ウシガエル・シュレーゲルアオガエル・ニホンアカガエルの特徴を教えていただき、図鑑を通して聞くことのできる鳴き声に 「この声、知ってる!」 など盛り上がり、カエルの指は何本?という質問にも興味津々。 拡大された画像に目をキラキラさせて指を数え 「前4本 後ろ5本」との正解の答えに納得の表情。  また、木に登るカエルぴょんぴょんと土の上を跳ね 木に登らないカエルの指の特徴を示す拡大画像にも「そうだったんだー!」  「へぇーー!」と 相づちを打ちながら、カエルが苦手だった事を忘れているようで笑顔になられていた。 

そして、この日、講座生1番の盛り上がりを見せたのはオタマジャクシにはくちばしがあり歯がある!というリアルな現実の画像。オタマジャクシがどのカエルの子供なのかを知るためには歯の並びを見なければいけない!と全く知らなかった事の説明を受け歓声も上がった。

午後は、虫取り網を持ってふれあいの森で採取しながらの観察会。 間近で見るカエルやカナヘビ、毒蛇のニホンマムシに、怖いながらも見てしまう! カエルも採ったし、今回もとても楽しかった!と蒸し暑く汗が滝のように流れる野外での観察会だったが、皆元気に次週の講座を楽しみに帰宅した。( A . N )

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森の中の教室で講義を受けます

アオダイショウの抜け殻で 尻尾の確認

先生、ご機嫌の笑顔  手にしているのは、 毒蛇・ニホンマムシ

「ほら!アソコにオタマジャクシ!!」

下から覗いてみたり、写真を撮ったり~ 両生類と爬虫類、お友達になれましたか? (^^)/

里山保全部会の7月活動報告

 月   日   :  7月5日(金)

  場   所 :  富田林市彼方 (奥の谷)

  参加人数 :  14名

   活動内容

 本日は真夏。活動現場の奥の谷は緑に囲まれた山里ですが暑い。今月も参加者は 14名。里山保全部会の結束力は大です。

山組は今月もまたまた、山の小木や木の枝の伐採作業と厳しい傾斜地生えた笹や下草刈り。汗まみれになりながら、もくもくと頑張ってます。

畑組は今月も先ずは1ヶ月で伸びた雑草刈り、1年間で最大の伸びのようです。続いて大きく伸びた里芋も肥料やりと土被せ。かわいい実を付けたかほちや底に藁葺き。先月植えた黒豆、赤じそ等の世話畝づくり肥料やりと今月も大活躍。

今回は残念ながら収穫物のお土産はありませんでした。

山組は真夏の太陽に負けず今日も頑張るぞ!

傾斜キビシイ山の下草刈り

畑組は前月より生えた雑草刈りから作業開始

里芋は先月に比べグーンと大きくなりました

可愛く実を付けたカボチャに藁敷き。グーンと大きくなーれ!

植物部会の7月活動報告

月 日 : 7月3日(水)

行 先 : 六甲高山植物園

参加者 : 24名

 梅雨の晴れ間、晴れれば暑さが心配だ。 六甲ケーブル下駅には24名が集まり、ケーブルや植物園が団体扱いになる15名をクリア。 ケーブルカーは満開のアジサイ花が続くレ-ル道を山上へ。 そして上の暑さはそれほどでもなくむしろ快適。 植物園西入口では、今日のガイドをしてくれる女性職員が待っていてくれた。 

 本植物園はちょうど91年前に牧野富太郎の指導を受けて開園。 世界の高山植物や寒冷地植物、六甲自生植物、山野草など薬1,500種を野生に近い状態で栽培しているという。

 ガイドは入口付近に置かれた鉢植えのアリマウマノスズクサから始まった。 ジャコウハゲハの食草であるこの植物の和名は牧野富太郎がつけたとのこと、ユニークな色と形の花が咲いている。 サラサドウダンは花が終り実をつけていたが、垂れ下がった柄が最後の所で上に曲がる変わった実の付き方をしているとの説明に「確かに」。 そして植物を次々に紹介していく。 園内の通路に沿ってはノハナショウブ、カキラン、オカトラノオ、シライトソウやギボウシ、ホタルブクロ、キキョウ、ヤツシロソウ(キキョウ科)、ヒメユリ、クガイソウ、シモツケソウなどの今盛りの花と、花が終わったもの、 これから咲くものなどが入り混じって植えられている。 群生のキレンゲショウマレンゲショウマは蕾をつけ始めており、オニユリ、ヤマトリカブト、カワミドリ(シソ科)は葉だけで花はまだ先のこと。 池ではコウホネやスイレンの花が咲く。 昭和天皇に献上されたというエンコウソウの花を見たいと思ったが花はもうシーズンを終えていた。

 高山植物ではイブキジャコウ、シロバナイブキジャコウソウ、ニッコウキスゲの群生、バイケイソウ、タカネナデシコ、シナノナデシコ、コマクサ、シコタンハコベ、エゾルリソウ、チシマフウロ、エゾノツガザクラ、ヤマブキショウマ、ヒメシャジンなど全国各地、各高山の花が咲いていた。

 世界の植物では、アルプスの花エーデルワイスや北アメリカ原産の葉が筒状になった食虫植物サラセニアに一同、俄然興味が集中。

 アジサイ園に入ると花は丁度見頃の真っ盛り、多くがヤマアジサイで、その変種や改良種が植えられている。中でもここ六甲山で発見されたというシチダンカや牧野富太郎が命名したヒメアジサイ、他にマイコアジサイ、エゾアジサイ、キヨスミサワアジサイと他では余り見られないものも・・・

 気になった植物名の一つが、園内の彼方此方で咲いているハンカイソウ、大型のキクの仲間で、どこからでもよく目立つ。ハンカイとは??? 早速検索・・「劉邦に仕えた武将の名前。豪壮に直立する姿からその名が」とあった。植物学者は歴史の知識も必要ですね。  もう一つが、クガイソウのように穂先が垂れ下がって赤紫色の花、葉がワレモコウに似ている・・・名札も無く名前が??? 一緒にいたIさんの検索でトウウチソウ(バラ科、唐打草)と解る。 しかしその花こそがその日探していたカライトソウ(唐糸草)の別名であったと後で知りました。(M.K)

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度も上がります。

アリマウマノスズクサの花

ハンカイソウ

ヤマブキショウマ

カライトソウ(トウウチソウ)

ヤツシロソウ

コマクサ

ヒメアジサイ

シチダンカ

サラセニア

ニッコウキスゲ

エーデルワイス

手前はシロバナイブキジャコウソウ