15期生7月28日講座報告

年月日:2021年 7月 28日(水) 晴

講座名:ビオトープ入門

講師:木村 進先生  

場所:大阪府立泉北高等学校

 最初に完成して17年目のビオトープ池の見学へ。池の周囲の草刈りをやり過ぎたせいで観察出来る植物が少なかったがガマ、ヒメガマ、ヨシ、オオミクリ、ガガブタ、マルバヤナギ、ノハナショウブ、キショウブなどの説明があり、網で池の植物の天敵のザリガニやヌマガエル、アメンボウ、ヤゴ等の採取を楽しんだ後は生物実験室でオオカナダモ、ミジンコなど10種類の顕微鏡観察である。皆、現役学生にタイムスリップして先生の説明を聞くのもそこそこで顕微鏡を覗き込み細胞やミジンコの心臓の動きなど観察して時間がたつのを忘れてワイワイ!ガヤガヤ!盛り上がりました。

 座学は木村先生の泉北高校でのライフワークであるビオトープ池の造成から現在までの池の変遷、動物、植物の生態の変化や変わりゆく池の表情などと、生徒達と収集したPH,水温、水位、水質等の蓄積されたデーターに基づいて現場で携わってきたお話を興味深く聞くことが出来ました。四つ葉のクローバーの確率は1万分の1といわれるが生徒達が実験研究して3割が四つ葉になるシロツメクサの鉢がありました。

 今日の講座のビオトープとは何か? 講座終了後は知っている人は理解を深め、知らなかった人は身近に感じることが出来たら、今日はいい1日でしたね。(O.T)

ビオトープ池を縄張りにしているシオカラトンボがヒメガマで一休み

何が獲れるか?                   ビオトープ池で生物採取

顕微鏡観察 お気に入りはどれ?

みんな、現役の学生ですヨ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

14期生7月28日講座報告

月 日:2021年7月28日(水)曇りのち時々雨

講座名:高山植物観察と梅花藻鑑賞

講 師:湯浅 清明先生(伊吹山もりびとの会)

場 所:伊吹山・醒ヶ井

 日本百名山の一つで自然豊かで高山植物の宝庫といわれる伊吹山へ出発。伊吹山の特徴は①風が強い②雪が多い③霧が多いの三つである。また標高が低い山であるが、石灰岩層の山であることと地理的な環境条件などの要因で植物相が豊かである。

 西登山道から「伊吹山お花畑植物ガイド」を片手に山頂向けて植物観察スタート。優しいピンク色のカワラナデシコ、葉先が3裂になっているアカソの群生の中にひっそりと咲くシモツケソウ、葉が輪生の薄い紫色のクガイソウ、低木の下にキヌタソウ、白くかわいいヤマホタルブクロなど、次々に出合う植物に興味津々の受講生は写真・メモと忙しい様子。途中雨が降り出したが観察を続け山頂へ。小雨と風の中での昼食後、黄色が鮮やかなキンバイソウ、岩場に生えるハーブの香りがするイブキジャコウソウなど見て西登山道から駐車場へ向かいバスで一息つき次の目的地へ。

 雨に降られ疲れ気味ながら、清涼を求めて醒ヶ井・地蔵川で梅花藻を見学。人通りは少なく閑散とした雰囲気で、ゆったりとした時間が流れていた。初めて梅花藻を見た方も多く心が癒された。無事予定時刻に到着し9月の再開を楽しみに解散となった。早朝より一日お疲れさまでした。(S.N)

準備万端!霧が立ち込める中観察スタートします

上段左→カワラナデシコ 右→アカソ 
下段左→シモツケソウ 右→クガイソウ

上段左→ヤマホタルブクロ 右→キリンソウ 
下段左→キンバイソウ 右→イブキジャコウソウ

きれいな川に梅花藻とスイカ

15期生7月21日講座報告

年月日 : 2021年7月21日(水) 快晴

講座名 : 里山歩き

講師  :  桑田幹雄先生   相原正温先生   泉谷一弘先生

場所  :  錦織公園(富田林市)

 錦織公園は里山を意識して、30年前に作られた公園だそうだ。丘陵の地形を出来るだけそのままにして作られたので、広くてアップダウンの多い公園だ。先ずはパークセンターで資料を受け取り、植物観察に出掛ける。植物観察一覧表を手に、歩きながらチェックを入れていく。時々止まって説明を受ける時、今回は先生が三人いらっしゃるので、密になること無くしっかり聞くことが出来た。途中、大きな松ぼっくりを拾って種の形を調べたり、黄色のきのこを見つけて名前や食べられるか?などの質問をしたりして、先生方との観察は楽しそうだ。

 昼食前、今回の目的の一つ、コモウセンゴケを見に行った。小さくて可愛い花だけど、根元には腺毛のある葉で虫を捕らえる食虫植物だ! 今日は捕まった虫を見ることは出来なかったが、一度見てみたいと思う。

 午後は座学から始まった。短い時間だったが、桑田先生から植物分類の基本を、資料を見ながら学んだ。観察に出掛けると、学んだことが気になるのか、葉を眺めたり手に取ったりして、複葉の子葉が偶数か奇数かなど話しているのが聞こえた。新しい事を知ると楽しみも増える!厳しい暑さで疲れていたが全行程クリア。 頑張った一日だった。(Y.S)

コモウセンゴケ 可愛い花です

里の家での座学、ほっこりします

栃の実です。秋になるのが待ち遠しいね

ヤブカンゾウ  花びら見てみよう

吟行部会の7月活動報告

第113回吟行部会報告

  1. 日  時:令和3年7月17日(土曜日)10:00~15:00
  2. 場  所:河内長野周辺散策(長野神社、西條酒造、石川、スーパーイズミヤ)     句会はノバティー南館会議室
  3. 参加者 :14名
  4. 活動内容:

コロナ禍で、メール句会ばかり続きましたが、久しぶりの吟行会でした。参加者の方々は、皆さんお元気で、この部会でしかお会いできない方々にもお目にかかれました。当日は、過去最長(62日間)の梅雨が明け、汗が噴き出るほどの暑さの中、長野神社~西條酒造~石川(河原)と散策しスーパーイズミヤの「ゆいテラス」の気持ちのいい空間で各々昼食をとり、一息入れて句会の会場であるノバティー南館の会議室に移動して句会を行いました。 本当に久しぶりで、和気藹々と楽しいひと時でした。      報告文責 佃慶子 写真責 松下洋介

 参加者の代表俳句は下記の通りです。

  • 垣根越し軒下簾浪漫あり    智勲
  • 簾越し小さな庭も京風情    尚文
  • 梅雨晴れに羽根を繕うからすかな  松園
  • 縁側の簾を潜り友の顔   ゆう一
  • 夕立やスニーカーが駆け抜ける  たけみつ
  • 窓を開け一会の風と昼寝かな  洋々志
  • 登り窯包みて揺らし蝉時雨   ゆき雄
  • 初ゼミや飛び出せ吾も旅の空  あきこ
  • 水遣りの手に触れ匂う青トマト  美枝子
  • 朝焼けの峰に湧く雲山の山   流以
  • 夏の日の海の向こうの翔タイム  河笑流
  • 初生りの隠れて小さき割れトマト  都史子
  • 背負い児の寝息きこゆる夕焼けよ  田村桂子
  • 夕立に伊予青石の蘇り    ふじ乃

当日句

  •  特選  大樽の鎮座の酒肆の溽暑かな  ゆき雄
  •  入選  方陰に杉玉ゆらり蔵屋敷   田村桂子

14期生7月14日講座報告

月 日:2021年7月14日(水) 曇りのち雷雨

講座名:地質観察②

講  師:佐藤 隆春先生

場  所:香芝市ふたかみ文化センター・ドンズルボー(二上山)

 梅雨明け前の不安定な天気のなか講座が始まりました。今回は二上山のドンズルボーの観察もあり皆さんその名前からどんな所か興味津々です。ドンズルボーとは漢字で書くと屯鶴峯、鶴が屯(たむろ)しているように見えたことから名付けられました。

 午前中は座学で佐藤先生と当カレッジの石ころ部会のメンバーがまとめた「ドンズルボーの火山砕屑岩」という冊子を使って、ドンズルボーで火山活動を読み解くというテーマでドンズルボーの風景や地層の写真を交えて約1500万年前の火山噴火による火山砕屑岩層などの地層や噴火の仕方などを説明してもらいました。ドンズルボーの火砕流の堆積物は溶岩を含んでおり溶岩ドームの崩壊で発生したということです。

 午後からは二上山博物館で凝灰岩・サヌカイト・金剛砂など二上山の石を見学した後、皆さんお待ちかねのドンズルボーに移動です。ドンズルボーでは火砕流堆積物の観察から始まり、火砕流の中からガスが激しく上昇すると軽いものは上に、重いものは下に沈むので下部に重い岩片の大きいものが多く、上部は小さくなるということや流れた方向などを地層を見ながら解説してもらいました。先生から豆石(火山豆石とは細粒火山灰が湿気の多い噴煙の中でくっついてできた5ミリ程度の大きさのもの)を探してというリクエストに皆さん戸惑っていましたが、豆石のある凝灰岩の地層を教えてもらい目を凝らして探し見つけることが出来ました。何層にも重なった火山灰や火山岩の地層をみて太古の火山活動に思いを巡らせたところで雷雨となり、残念ながら講座終了となりました。(T.K)

いくつもに重なった地層に圧倒されそうです。

豆石はこの地層にあります。わかるかな。

見つけました!! これが豆石です。

火山噴出物が堆積してできた凝灰岩のドンズルボー。

15期生7月14日講座報告

年月日 : 2021年 7月 14日(水) 晴

講座名 : 河口・干潟の生物

講 師 : 貝塚市立自然遊学館 山田  浩二 先生

場 所 : 近木川河口・二色浜

 南海二色浜駅に集合し、近木川河口に向かい、河口の葭原でカニ釣り体験をした。短い竿に各自たこ糸を結び、餌はチクワ、スルメ、ソーセージで開始し、クロベンケイガニ、ハマガニ、アシハラガニの3種類のカニが釣れた。葭原の中やコンクリート土手の下に隠れていたり、葭原の泥の穴にいて付近に餌を置くと顔を出してくるカニもいた。餌は食べるが、葭がひっかかっり途中で落ちてしまう等、釣り上げるのは一苦労だった。クロベンケイガニの脱皮したての脱皮ガラも見られた。脱皮後1日もしないうちにまた黒くなるそうだ。

 近木川は1990年代は大阪府の2級河川中ワースト1の水質汚染の川だったが、2000年代には工場排水と市民運動による生活排水の改善により、現在もワースト10にも入っていないそうだ。

 二色浜では磯の生物採集と観察をした。カニは2種類採集し、同定によりヒライソガニ(甲羅が平たく色や模様は個体差がある)とケフサイソガニ(ハサミの根元に房状の毛がある)を観察した。ユビナガホンヤドカリが沢山採集でき、素早い動きに驚いた。ハクセンシオマネキ、亀の手や淡黄乳白色のヒモイカリナマコも見られた。二色浜はアマモの自生地としては大阪湾の最北端、フジツボは赤ちゃんの時は動くこと説明を受けた。(T.U)

ハサミがクリーム色のアシハラガ二(河口で)

これ何やと思う?

同定したヒライソガ二

ヤドカリの動きは素早い!

写真部会7月の活動報告

日 時 : 令和3年7月14日(水) 9時半

行 先 : 堺市 白鷺公園

参加人数 : 7名

内 容 : 8か月ぶりの撮影会(蓮の花の撮影)。当日集合時間の直前にわか雨があったが快晴。午前中でも暑く連絡事項を伝達し11時に終了。次回9月はY.Mさんに世話人をお願いし、10月は屋内勉強会も再開したい。(H.O)

昆虫部会7月の活動報告

  1. 日  時 : 7月13日(火)10:00~
  2. 場  所 : 長野公園(河内長野市)
  3. 参加人数 : 14名
  4. 活動内容 : 今年度初の昆虫部会の活動を再開しました。暑い中にもかかわらず、14名の方々に出席して戴きました。今回は長野公園に場所を変更し、みんなで暑い中虫網を持って採集に。次々に様々な昆虫を見つけては皆で、綺麗なトンボやね~、この虫何かな?と同定する人、また採集に行く人とワイワイしながら久し振りに有意義で楽しい時間を過ごしました。日陰に吹く風は汗をかいた身体に何とも心地よく、エノキやサクラの木に太陽を浴びてキラキラ光っているタマムシを観察したり、クビアカツヤカミキリを見つけて害虫なので駆除したり、ウバユリが咲いているよと教えていただいたりとカレッジならではの充実した一日でした。同定後、皆で昼食を済ませて解散としました。また今回は25種の昆虫を採集する事が出来ました。(K.T)
  • 写真コメント
  • アオメアブ:生きているときは複眼は緑色。死ぬと暗褐色にかわる。
  • クビアカツヤカミキリ:特定外来生物に指定。サクラやモモの木を食害する害虫。
  • ヤマトタマムシ:成虫はエノキ、ケヤキの葉を食べる。日本の甲虫の中で最も美しい。
  • ニイニイゼミ(ぬけがら):体に丸みがあり全身に泥が付いている。
  • キマワリ:枯れ木や朽木に多い。木の周りをぐるぐる回っていることから。
  • クサカゲロウ:触角が長く翅の長さを超える。

アオメアブ

クビアカツヤカミキリ

ヤマトタマムシ

ニイニイゼミ抜け殻

キマワリ

アミメクサカゲロウ

 

14期生7月7日講座報告

月 日:2021年7月7日(水)

講座名:昆虫入門②

講 師:鈴木真裕先生

場 所:堺自然ふれあいの森

 梅雨の真っただ中、バスから降りられないぐらいの猛烈な雨の中、ずぶ濡れで「ふれあいの森」にやっとたどり着きました。今日の講師は当カレッジ久し振りの鈴木先生です。座学から開始しました。

 46億年前の地球誕生後の4億8千年前に昆虫の祖先が現れ、1億5千年前にはほとんどの昆虫が地球上に生まれてきた。昆虫の定義は6歩足であること。そして最も種類が多い生物であること、その中で日本国内で一番多いのは何でしょうか? 1位はコウチュウ目、2位ハチ目、3位ガ、チョウ目、4位ハエ目、5位カメムシ目の順でした。次に生物の多様性のついて教えてもらい、日本は世界でも珍しい特殊な形の自然がある。それが【里山】であるとのことです。1960年代の「堺ふれあいの森」と現在の姿を比較すると田畑が減ってきて、人間の手が入らない➡森林化して「生態系が単純化して行く」そして①開発乱獲②人間活動の縮小③外来種の増加④気候変動の4の危機が迫っている。昆虫も絶滅危惧種がどんどん増加、侵略的に外来種も増加していること、日本特殊性の里山を次の時代に残していかなければならないことを学んだ。

 午後は雨も小降りになり、フィールドへ。きょうは鈴木先生が専門の水生昆虫を主体に池湿地と田圃で採集した。マメゲンゴロウ、ゴモクムシ、裏返って再餌するマツモムシ、ヒメアメンボ、ヤスマツアメンボ、ヤゴではカトリヤンマ、ガムシ、フタスジサナエ、トンボもハグロトンボ、ヒメアカタテハ、キマダラセセリ、ハラビロ等、バッタ類はヒメクサキリ、ショウリョウ等。昆虫オタマジャクシ等。同定では三蜜も何のこと?とばかりでした。今日もお疲れ様でした。(hiro)

きれいな ヒメアカタテハ

水辺が好きな ハグロトンボ

同定ではどうしてもこうなるんですね

まだ尻尾が残ってるシュレーゲルアマガエル

 

15期生7月7日講座報告

年月日:2021年 7月 7日(水) 雨

講座名:緑化入門

講師:池田 栄子先生  井上 昌美先生

場所:堺市都市緑化センター

  観葉植物の効果として、部屋が明るい雰囲気になりホットした落ち着いた気持になる。これは緑の色が安心・安定の色で生理的・心理的効果を持っていることによる。そして、素敵なインテリア、空気清浄や加湿調整効果、植物を育てる喜びがプラスされる。今日はこの効果を体感しようと観葉植物を土の代わりにハイドロボールを植込み材に使い鉢底に少しだけの水をためて育てる方法のハイドロカルチャーでテーブルヤシとカラーサンドで観葉植物つくりを 井上先生から作り方のレクチャーを受けた後スタート! 鮮やかなカラーサンドが10種類以上並んでおり、どの色でどんな模様を? 全色を使う人、5~6色の人、ナチュラルな砂の流れ模様、山を描く、色と形を細かく組合せた模様など自分好みの観葉植物作りを楽しみ、先生からお褒めの言葉も頂き全員が満足してニッコリ❕ 枯らさないようにして長く楽しもう。

 午後は池田先生によるセンター内の植物ガイドでした。センター内には数多くの草本、木本があり、見慣れた植物でも改めて解説を聞くことで気付かされることが有り勉強になりますネ。紫陽花の花後の剪定方法や挿し木のやり方などの実用的なお話も有り、生憎と天気は悪かったが充実した一日でした。(T.O)

まずは、カラーサンド観葉植物作りのレクチャーから

完成、見事な出来栄えでしょう❣

緑化センターの吉祥の庭で

紫陽花の挿し木をしてみよう

マップ作り部会6月活動報告

 月日 626

場所 松尾寺近辺の里山

参加人数 11

活動内容

 梅雨空の中、松尾寺に着くとハンゲショウが私達を歓迎してくれた。3ヶ月ぶりの観察なので、花や実を観察出来る植物はずいぶん変わっていた。

 A地区(お寺から民家のある所まで)ではウワミズサクラの実が見られた。房状に咲く花はよく知られているが、実を見るのは初めての人が多かった。熟した実は塩漬けや果実酒として食べられるそうだ。日があまり当たらないせいか、ここに咲くキュウリグサもハコベもトキワハゼも花が小さい。21種の花や実のなる植物が観察出来た。

 畑沿いのB地区では、草が刈られた後で様子が一変していた。一見よく似ているが異なる、ジャノヒゲとヒメヤブランが近くに咲き、美しい紫のウツボグサ、ピンクの可愛い送りますミゾカクシなどが見られた。また湿った所にしか咲かないヌマトラノオが咲き始めていた。イネ科の植物も多く咲き始め、49種の植物を観察した。

 丘に登って行く地区では、木本が多く、今食べられるウスノキやヒメコウゾの実、秋に期待できるナツハゼやアケビの実、食べられないイヌビワやサルトリイバラの実も見られた。マンネンダケも参加者の目を惹きつけた。観察後に花合わせをする場所にはピンクのネジバナと薄紫のヒナギキョウ(在来種、キキョウソウやヒナキキョウソウより色が薄く、茎一本に一輪ずつ咲く)が群生していた。また近頃よく見かけるハナハマセンブリの姿も見られた。C地区は雨が降り始めたため急いで観察したが、全部で24種の花や実が観察出来た。最後に3月報告の最後の写真の名前は「アオキの花」です。

(FK, 写真 RN, SH, YM)

ハンゲショウハナハマセンブリ

14期生6月30日講座報告

月 日:2021年6月30日(水)曇り

講座名:信太の森の自然観察②

講 師:田丸八郎先生(信太の森FANクラブ代表)

場 所:信太の森ふるさと館、信太山丘陵、惣ケ池湿地

  コロナ禍4月7日以来、今季2回目の講座がやっと開講出来ました。講座生の皆さんも久しぶりの再会で近況の話に和気あいあい。幸い梅雨の中休みの晴れに恵まれました。

 午前は「信太の森ふるさと館」の座学で開始です。信太丘陵の成り立ちと歴史、文化、自然保護運動の取り組み。そして丘陵と惣ケ池湿地の四季の生物をスライドで解説を受けた。その後、鏡池のスイレンの花を見ながら惣ケ池公園に移動。

 昼食後は惣ケ池湿地での自然観察がスタートしました。今の季節は花の開花が時期的に少なく、残念ながら木本主体となった。アケビ、ムベ、エノキ、葉脈が透けて見えるトウネズミモチ、シャシャンボなどを観ながら、グウチョキパーの木=カクレミノで盛り上がりました。湿地では昆虫類も多くなかったがチョウ類ではジャノメチョウ、ホタルガ、ミスジチョウ、ルリタテハが観れた。トンボ類はシオカラ、ハラビロ、ウチワヤンマ、イトトンボ数種。二ホンアカガエル、ウシガエル(鳴き声)鳥類はメジロ、ウグイス、ヒヨドリ、コゲラ、エナガ、シジュウカラ、カワラヒワも啼いてくれた。湿地を抜けて公園予定地の草原で夕立になり、木陰で休憩をとり最後に外来種のムラクモカレハガの幼虫(自衛隊さんに付いて東南アジアから?)を見つけて観察会は終了。蒸し暑い中お疲れ様でした。(S.H)

鏡池のスイレンの花

ぐうちょきぱーのカクレミノです。わかりますね?

これが天ぷらで美味しいタラの芽の木です。

ムラクモカレハガの幼虫

15期生6月30日講座報告

年月日 : 2021年6月30日(水) 曇り

講座名 : きのこ入門①

講師  :  下野 義人先生 

場所  :  ラブリーホール ・ 烏帽子形公園(河内長野市)

 午前の座学ではスライドを交えての説明。先生の資料を見ながら、キノコはどんな生き物なのか。ナラ枯れとキノコと関係が有るのか。又、キノコの調べ方や毒キノコの話などを学んだ。スライドでいろいろなキノコを見て、午後からの採取に備えた。採取時の注意点は根元を一緒に取ること。同定するには カサ・柄・ツバ・ツボの有無 等の確認が必要だからだ。

 午後、烏帽子形公園に移動して、先生と共に採取をスタートした。歩き始めるとすぐに声が上がる。大きなキノコを発見し、早速採取! この時期は秋と同じくキノコのシーズンだそうだ。その後も白・茶・薄桃・黒色など形も大きさも様々なキノコが次々見つかった。

 その後は同定作業。先ずはよく似た物同士に分けて並べて、先生に同定して頂いた。今回はテングタケ科のキノコが多くあり、その中のアケボノドクツルタケは一本食べると人が死ぬ程の猛毒だそうだ。見た目は綺麗で美味しそうなのに怖い! トリュフなどの、ショウロ属らしき球体のキノコも有り、ナイフで切って中を確認すると、ショウロ属では無くスッポンタケの様だった。

一時間ほどの採取で、50種類を超えるキノコを採取し、同定する事が出来て、満足した気持ちで1回目のキノコ観察を終了した。(Y・S)

歩き始めてすぐにゲット!大きいよ!

美味しそうなのに怖い!アケボノドクツルタケです。

ワヒダタケ 裏のひだの輪模様が決め手です。

沢山のキノコが採取出来ました。