18期生の4月30日の講座報告

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月 日 : 2025年  4月 30日 (水)  快晴

講座名 : 植物入門 木本

講   師 : 出原 茂樹 先生 (堺植物同好会副会長)

場   所 : 堺市立栂文化会館  西原公園

朝から快晴のさわやかな天気で講座日を迎えた。

今日の講師は出原茂樹先生です。学生時代から樹木に関心を持ってきたとの自己紹介をされ、聞き取りやすいさわやかな声で講義が始まりました。

樹木の分布は気温や降水量で分類され、これをバイオーム(生物群系)と称し、世界のバイオームの区分、日本のバイオームの説明がありました。日本は北から針葉樹林、夏緑樹林、照葉樹林、亜熱帯多雨林があるとのこと。代表的な樹木のスライドを交えて説明していただきました。中でも、亜熱帯多雨林の小笠原諸島、奄美大島の説明は圧巻で、先生の調査活動を踏まえて面白く説明された。講義の最後に昆虫の食害の説明がありました。マツノマダラカミキリ⇒マツ枯れ、カシノナガキクイムシ⇒ナラ枯れ、クビアカツヤカミキリ⇒サクラ、ウメ枯れの説明で、サクラ、ウメの被害は甚大とのこと。

午後は、観察順路に沿って樹木名が記載された資料を片手に、新緑の西原公園に出ていきました。玄関を出てすぐにウバメガシ、次にハンノキ、ケヤキ、ヤマモモと、木の特徴、話題などを交えての説明を楽しみました。自然の雑木林が残っているところでの陽樹、陰樹の遷移の説明は、自然の面白さを知ることが出来ました。カツラの葉は秋には甘い香りがする、秋に良い香りがするキンモクセイは日本にはオカブのみでメカブは無い、ニセアカシアの白い花をお酒に漬けて楽しむ、などのお話も楽しみました。池の周辺ではサクラの根元のフラス(木くずと幼虫の糞の混じったもの)を観察し、サクラ枯れの甚大さを知りました。

爽やかな新緑の中に咲くイヌシデの花、シナサワグルミの大きな花、ニセアカシアの白い花なども観察し、きれいなケヤキ並木を通り本日の講座を終えました。      (M.A)

講義風景

コナラ(真ん中の大木)(陽樹)とアラカシ(陰樹)

サクラの根元のフラス 見上げると枯れ始めている

ウバメガシの実の赤ちゃん 2年かけて実になる

新緑のケヤキ並木は気持ち良し

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