17期生の5月8日講座報告

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年月日  2024年 5月8日(水曜日) くもり

講座名: 植物入門(木本)

講 師: 堺植物同好会 出原 茂樹 先生

場 所: 堺市立栂文化会館 西原公園

 人にも暑がり、寒がりがいるように、生物はそれぞれ特性を持ち木々を友達として観察することでそのルーツや人類の文化との関係性がわかってくるとユーモアをまじえ わかりやすい言葉で説明して下さる出原先生の講話に興味深く聞き入った。

日本や世界の バイオーム (気温・降水量などに影響を受ける生物群系) について学習。

温暖な関西平野部は照葉樹林に分布し シイ類、カシ類、クスノキが多く生えるが、山地では夏緑樹林に分布し冬になると葉っぱを落とすブナ、ミズナラ、カエデ類が多く生えている。

今回、観察フィールドで見られる植物から🍃🌱🌿 問題が出された。

(1)十両はヤブコウジ 千両はセンリョウ 万両はマンリョウ では、一両は? 百両は?  (2)備長炭の原木は何? (3)触れるとかぶれる樹木は? (4)お墓に供える樹木は?  (5)葉が成長するとき、その形が変化していくのは? (6)葉の裏側の主脈を指でなぞるとイボイボが確認できるのは?  (7)白い花をホワイトリカーなどにつけてお酒として楽しめるのは? など 植物に詳しい講座生はすぐに答えることができ盛り上がった。

先生が研究のために訪れた亜熱帯多雨林小笠原諸島奄美大島の写真では、本島にはない珍しい植物や亀の刺身を食べる文化を紹介、近大鮪の養殖の様子のビデオなど説明のユニークさで「面白いね~」と声が上がっていた。

午後からは資料を手に、座学で教えていただいた強い光を好む陽樹、その下で日照量が少なくても成長する陰樹陽樹林陰樹林が混じった交樹林などコナラやアラカシを実際見ることで、森林の遷移の課程がよりわかりやすくなった。また、人の手が入っていない雑木林自然林を散策しながら爽やかな新緑の匂いを感じ森林浴を楽しむことができた講座となった。  (A・N)

問題の答え・・・(1) 一両はツルアリドウシ 百両はカラタチバナ     (2) ウバメガシ    (3) ヤマハゼ ヤマウルシ    (4) ヒサカキ(ビシャコ)    (5) カクレミノ    (6) シャシャンボ    (7) ニセアカシ

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

問題を絵にして説明されるので理解できます

栗の花と同じ匂い  照葉樹のシダジイ

青々とした森林 爽やかな風
癒やされる講義になりました

緑の葉に混じって鮮やかに目立つ紅葉している葉っぱが存在する ホルトノキ

真っ白い花を咲かせるカナメモチ

人の手が入っていない自然林                 見応えがあります