16期生の9月6日講座報告

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年月日 : 2023年9月6日(水) 曇り・雨

講座名 : 地球環境問題と私たちの未来

講 師 : 巌圭介先生(桃山学院大学 社会学部教授)

場 所 : 堺市立栂文化会館

 過去126年で最も暑い夏、6~8月全国の平均気温が統計上最高に(気象庁)という報道があったが、世界気象機関WMOも今後5年で世界平均気温は最高になるだろうと予測しているとか。言葉だけでなく、誰もが異常な暑さを実感した8月だった。

 今回の講座のテーマ、地球環境問題とは、まさにこの気候変動(地球温暖化)の問題だ。いわゆる産業革命(1750~1850年代)後の100年間のCO₂の排出量はその後の50年でさらに加速、なんと4倍以上に増加している。2015年のパリ協定で「世界の平均気温上昇を、産業革命から2度未満、できれば1.5度未満に抑える」「今世紀後半に温室効果ガス(大気中に含まれるCO₂やメタンなどのガスの総称)の排出を実質ゼロにする」と決めたが、50年で4倍以上に膨らんだものを50年でゼロに……?さらに先生から「あと20年程度で世界のCO₂排出をゼロにしなければ取り返しのつかない変化に見舞われる」と聞き、今日は悪い意味で目が点に。ようやく地球温暖化がいかに恐ろしいものかと気づかされた。(えっ、これでは私たちの未来はどうなるの?)脱炭素技術、いわゆるクリーンなエネルギーを作る技術も進み、大いに期待したいところだが、それを作るには、それ以上のエネルギーが必要だとか。(う~ん、どうする人間)

 ヒトが使える一次エネルギーは、たった3種、化石燃料・核エネルギー・自然エネルギ―だと教わった。安心安全なのは自然エネルギー。太陽光・風力・水力・バイオマスにせよ、すべて太陽エネルギーにかかわっている。と言われてもなかなか太陽エネルギーのすばらしさを実感することは難しい。そこで、太陽熱がいかに利用できるか実感できるものとして、講座に取り入れてくださったのがソーラークッカー作りとソーラークッカーによる調理体験。残念ながら、昨日まで晴れだったのが、今日はなんと曇り・雨。調理はできなかったが、ソーラークッカー作りに真剣に取り組み、完成。レンジシートとクリップだけで簡単に。後はお手製の黒い缶に卵を入れてゆでるだけ、だったのに残念。ゆで卵は宿題ということで卵1つずつをお土産に持って帰ってもらった。さらに先生からはソーラークッカーの型紙のコピーまでいただき、楽しみが増えた。

 午後からは、「どうやってCO₂排出をゼロにするのか(脱炭素への道)」についてグループ討論。皆さん真剣に意見を出し合っていた。その一つ一つの提案・意見にたいして先生から丁寧な説明があり、私たちも深く考えさせられる1日だった。私たちの未来を、若者たちや大企業、国家に任せるだけでなく、私たちシニアも地球環境問題について考え、できることをコツコツと無駄なく実行していきたいと思った。(一人で考えるよりみんなで考えるっていいものですね。知恵がわく。勇気がわく)         (K・T)

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

 CO₂をどう減らすのか?

 まずは、ミニで練習

 意外に簡単かも

 できましたね!

   

   完成!
巌先生発案のソーラークッカー3号
  「マンタレイ」