16期生の3月4日5日の講座報告

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年月日  2025年 3月4日(火)5日(水) 曇り・雨

講座名:卒業旅行1泊研修

場所(講師)

  1日目・和歌山県立自然博物館(学芸員松野さん)

      ・紀州漆器伝統産業うるわし館

      ・紀州備長炭発見館

  2日目・南方熊楠記念館(高垣 誠 館長)

      ・天神崎(天神崎の自然を大切にする会理事 藤五 和久さん)

 最後の一泊研修。自然豊かな和歌山で、自然を語る上で忘れてはならない南方熊楠と、ナショナルトラストの先駆けといわれる天神崎について学ぶ仕上げの研修。早くから出ていた雨予報で予定変更も余儀なく、それに合わせて調整準備をしていただいた各施設の担当者の方々のおかげで有意義な研修ができたと感じた。
 まず、和歌山県立博物館ではバックヤードを見学、裏方の苦労や工夫を知ることで、博物館の展示物の見方が深くなったと思う。たっぷりじっくりと観察見学ができた。雨のために行けなかったところもあったが、雨のおかげで追加した紀州漆器伝統産業うるわし館では、伝統の紀州漆器に触れ、紀州備長炭発見館へは途中の奇絶峡の大きな岩を車窓から眺めながら移動し、備長炭の歴史についても知った。
 2日目の午前、南方熊楠記念館では、番所山散策と記念館の案内を高垣館長が2時間半のコースをしっかり組んで説明してくれた。エピソードも交えて飽きることなく楽しく学習できた。(他の団体がいたが、行動が重ならないようにスタッフと連絡調整しながら…ありがたい)
 午後は「天神崎の自然を大切にする会」の藤五さんから今年50周年を迎える会の取組について話を聞いた。磯を歩き、また林の湿地やその先の日和山へと続く道を進み、また水たまりでセトウチ(カスミ)サンショウウオの卵を観察し、天神崎の自然に触れた。雨の2日間だったが、いろいろな人の温かい思いに触れ、雨だからこそ知ることのできたこともあるのだろうと感じた。K.T    *写真提供 HさんNさん

和歌山県立自然博物館でバックヤード見学
 大水槽の裏、上から見るエイの姿もかわいい!動くのが嫌いなカエルアンコウ、寝てる?

ー21.5°で冷凍したアジ、超新鮮なエサ。うらやましい!バックヤードでは展示物をよく見せるための手作りのための作業台、努力と工夫のバックヤード

下段はクラゲの赤ちゃん、かわいい(かいらしよ~)

小さな水槽には”かいらしよ~”がいっぱい!

モササウルスの化石のレプリカをはじめ、いろいろな展示物に時間を忘れる

紀州備長炭発見館にて炭の学習

南方熊楠記念館、館長のガイドで番所山をめぐり、記念館でも詳しく案内していただいた。エピソードを交えて飽きることのない2時間半だった。

番所山がかつて熱帯植物園、動物園であったことがよくわかる。

熊楠の大好きな安藤ミカンとセンダンの木(写真は葉痕) 死の間際、熊楠は天井にセンダンの紫の花が見えたという

「天神崎の自然を大切にする会」の藤五さんから説明を聞く。会は今年、50周年を迎えた。駐車場や周辺の整備が進み、活動が受け継がれていることがわかる。

天神崎の海食台を望む。

セトウチサンショウウオの卵を観察、右下は和歌山県立自然博物館にいた成体(左)H氏写真

紀州漆器伝統産業うるわし館にて、大きなお雛様の前で

天神崎の自然が大切に守られますように

卒業旅行に関連する場所(神島は昭和天皇紀南行幸の際、熊楠との思い出を作られた場所)

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