年月日 2025年 1月15日(水) 曇り・小雨
講座名:琵琶湖の環境と薬用植物
講師: 滋賀県職員・施設の担当者
場所: 滋賀県庁・山科植物資料館
午前中は滋賀県庁で琵琶湖保全再生課の職員さんから「琵琶湖の環境保全について」お話を伺った。内容は、1.琵琶湖における課題の変遷 2.琵琶湖の水質と新たな水質管理の考え方 3.水草対策 4.ヨシ群落の保全 5.マイクロプラスチック等の状況 6.琵琶湖の全層循環(深呼吸) 7.MLGs(マザーレイクゴールズ)と、多岐にわたる内容。過去から現在、未来へとつながる保全への取組み。滋賀県だけでなく、私たち近畿に住む者にとって琵琶湖とは密接不可分の関係にある。未来に向けて、滋賀県が薦める「マザーレイクゴールズ」の活動を知り、私たちも貢献したいと思う。受講生からもいろいろ質問が出され、有意義な講座となった。
午後からは京都の山科へ移動、日本新薬の管理する山科植物資料館で学んだ。当資料館は1934年(S9)、回虫駆除剤サントニンを含有するミブヨモギの「山科試験農場」としてスタートし、国産の回虫駆除剤を開発した。それまではすべて輸入していたとのこと。1994年(H6)に「山科植物資料館」と改称、今日に至るまでに世界各地から収集した3,000種を越す薬用有用植物を栽植している。今回は冬場ということもあり、ミブヨモギをはじめ外で栽培されているものについては、生き生きとした姿を見ることはできなかったが、温室ではスパイスや機能食品素材となる植物を観察できた。ガイドさんの楽しいお話や親切な対応に感謝、また違う季節にも訪ねたいと思った。 K.T
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