16期生の11月6日講座報告

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年月日  2024年 11月6日(水)  晴

講座名:九度山紙漉き体験

講師: 九度山まちなか語り部の会および紙遊苑

場所: 九度山町・紙遊苑

 南海高野線「九度山町」駅に集合し、午前中は語り部の会山根さんご夫妻に九度山町のまちなかを案内いただいた。午後からは慈尊院の奥にある紙遊苑で古来から伝わる高野紙の紙漉き体験をした。

九度山駅を出発しすぐに、橋の上から眺める丹生川の川岸にプールにあるようなスタート台が見えた。「昔はあそこで水泳の練習をしたんですよ、その名残です」との説明を聞き、のどかなむかしが偲ばれた。続いてアップダウンのある街中を歩き「真田の抜け穴」や「真田庵」など九度山の人たちが愛する真田幸村ゆかりのスポットを見学した。その後弘法大師ゆかりの慈尊院や丹生官省符神社を見学、神殿前から高野三山を拝した。

午後からは紙遊苑での昼食後、弘法大師が伝えたとも言われている歴史ある高野紙の作り方を教わり、実際に紙漉き体験をした。高野紙は「コウゾ」の白皮を材料とし「トロロアオイ」の粘液を加えて漉き取る。その工程は①3回ほど漉き取り②水気を落とす③板に張り付け空気を抜く④乾燥させる。均質に漉くいとるには慣れとコツが必要なので講座生は何度も紙漉きをやり直し、力を入れてタオルで水気をとり、板に張り付け、空気を抜いた。その後漉いた紙は十分に乾燥され1週間後手元に届いた。(H.I)

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

紙遊苑から紀の川方面を望むと九度山の街並みを楽しめる

真田幸村父子の屋敷跡に建った真田庵

弘法大師が母に会うため月に九度下山してきたという慈尊院、九度山の町名の由来かな?

悪戦苦闘して原料をすくい上げる、出来上がりが楽しみだ

タオルで水気をとる、自然に力が入る

板に張り付け乾燥させ出来上がり、最後の仕上げに空気を抜く