16期生の10月2日講座報告

年月日  2024年 10月2日(水)  晴のち曇り

講座名:浄水場と植物園

講師: 施設担当

場所: 村野浄水場および大阪公立大学附属植物園

 

まだまだ暑さが続くなか京阪交野線「村野駅」に集合、日本一の供給能力を誇る村野浄水場の見学に向かった。昭和26年から淀川を水源として大阪府下に「暮らしの水」が供給されている。枚方市の磯島で取水された源水は4㎞離れたこの村野浄水場に送られ、取水されてから様々な工程を経て12時間で水道水ができる。水需要が増えるに従い現在は平面系1と階層系(ビル内)2の3系統で運営されていると学んだ。

長い間「大阪の水」はかび臭いなど不評であったが、オゾン処理を含む高度浄水処理が始まった平成10年以降はおいしい「大阪の水」になった。また、安全な水道水を供給するために様々な工夫がされていることも学んだ。取水口には源水の安全確認のため「コイセンサー」として炭鉱のカナリアの代わりに鯉が飼われていると聞いた。

午後は同じ交野線沿線「私市駅」にある大阪公立大学附属植物園のガイドウォークに参加した。人気の温室や派手な花壇は無いがしっとりと落ち着いた日本産樹木を中心とした広い植物園だ。来園者が観察しやすいように枝や葉が手に取れる高さに樹高が工夫されていた。入口にあるスイレン池の説明からメタセコイアと沼杉の林、関西のメタセコイアはここから広がったとの話を聞いた。ここでも気温や雨の降り方などで樹木が弱って、紅葉も以前ほどでなくなっているらしい。

 この植物園は日本の代表的な樹林型が再現されている。エゾマツやマングローブの2種の樹林型を除く13種の樹林型が再現され、あわせて外国樹林型も栽培されている。1時間のガイドウォークは30分ほど伸びたが、楽しむには不十分であった。はやりではないが、ゆっくりと色々な季節に訪れてみたい植物園だった。(H.I)

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度が上がります。

直径2.6mの導水管前に全員集合、取水口から浄水場まで4kmをつないでいる。

PACで源水中の微粒子を凝集させ砂でろ過するろ過工程の再現。見事に透明な水になった。

広い平面浄水施設を見て回る、甲子園6倍の広さ。工程を経るごとに水は透明になっていく。

施設内や府内のポンプ場もほぼ無人、この中央管理室で集中管理されている。

さあガイドウォークに出発、まずは温帯と熱帯スイレンを見る。熱帯スイレンは色濃く派手やね。

池の周りに広がるヌマスギの気根。メキシコでは4×2mにもなるらしい。

メタセコイアとヌマスギの林。樹幹や樹皮の外観や葉が互生と対生で違っている。

13種の日本産樹林型への林が始まる大きなクスノキの前で、枝や葉に触れるよう樹高が低く育てられている。

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