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月  日 : 2025年  7月 9日 (水)  晴れ
講座名 : 地質観察①
講 師 : 佐藤 隆春 先生 (大阪市立自然史博物館 外来研究員)
場 所 : ノバティホール・石川・汐ノ宮(河内長野市)

 初めての地質観察の講義は、私選ジオパーク「汐ノ宮・石川・嶽山」の紹介から始まった。ジオパークとは、地球の成り立ちや自然を楽しみながら、その地域ならではの文化や歴史、人々の暮らしを体験できる場所。今日は汐ノ宮、石川での観察で何が分かるのかを、資料を見ながら説明を受けた。大阪南部の地形や地質、河川によって作られた地形(河成段丘)、河原の礫の観察で上流の地質が分かるなどを学び、午後のフィールドワークに期待が膨らむ。

 午後は酷暑になる予報の為、嶽山は中止して、汐ノ宮・石川での観察になる。まずは河原に降りて礫の観察。拾った石を先生に鑑定して頂くのだが、石が熱くてまるでカイロのようだ。又、珍しい石だと思ったのが鉱滓(コウサイ・溶鉱炉などでの作業で生じる不純物)だと分かりがっかりする人も。それでも花崗岩、安山岩、砂岩、泥岩、礫岩、チャートなどを手にしてしっかり観察だ。次は中洲に渡り、柱状節理の安山岩を触ったり座ったりして感触を確かめる。割れて転がっている安山岩をハンマーで割り、中に有るかんらん石や輝石などをルーペで観察した。水面を見ると、所々炭酸ガスの泡が上がっている。かつては「汐ノ宮温泉」と呼ばれる施設があったらしい。しかし、河原は日陰がほとんど無くて暑さの限界を感じ、場所を大きな日陰が有る公園に移動した。此処で差し入れのアイスキャンディーを食べやっと一息つく。小休止の後、河成段丘の観察のため坂を上る予定だったが酷暑なので中止にした。公園からの眺めを観ながら段丘の解説を受け、今日の講座は終了した。      (Y・S)

1500万年前の溶岩(柱状節理)

大きな日陰で小休止!

ハンマーで割って観察。これは、かんらん石?輝石?

いろいろな石。名前分かるかな?

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