17期生の10月15日講座報告

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月 日:2025年10月15日(水)

講座名:浜辺の植物観察

講 師:木村進先生(大阪自然環境保全協会理事)

場 所:せんなん里海公園(泉南郡岬町)

 今日は,泉北高校でのビオトープ入門でお世話になった木村先生から、せんなん里海公園で浜辺の植物について学びます。猛暑は終わりましたが、まだまだ日差しは厳しい中での散策で、たくさんの植物について教えていただきました。

 せんなん里海公園には、砂浜・礫浜・礫質海岸、崖地があり、様々な環境で育つ浜辺の植物観察に適しているそうです。淡輪駅から出発、はじめは山手の植物を見ている感じでしたが海に近づくと海岸特有の植物が増えてきました。日射、風、波、塩分・潮の干満による環境の影響を受け独自の形・生態の植物が多いそうです。

 崖地では、ウバメカシが圧倒的に多く、その他にヒメユズリハ、クサギなどの木が断崖に張り付くように成長していました。砂浜・礫質海岸ではハマヒルガオ、ハマボウフウ、ハマゴウ、ハマサジ(特に塩水耐性が高い)などが見られましたが、当初予定していた6月であれば開花していた植物は多かったとのことでした。アメリカネナシカズラという植物はハマゴウに寄生している根を持たない植物とのことで、変わった植物も身近にいることを知りました。また、オカヒジキ、ハマダイコン、ハマボウフウなどは食べられるとのことでした。どんぐりの中にもスダジイのように生でも食べられるものがあり、試食したりしました。変わった形のハマユウの花と実、ゴクラクチョウカの花、そして沖縄の歌でよく聞くデイゴの花も見られました。足の速い陸ガニを見つけバトルの末捕まえて、最後には阪南市の天然記念物であるヒトモトススキを見て箱作駅に向かいました。朝からたくさん歩き、汗ばんでいましたが珍しい植物を楽しみ、浜辺の植物が一段と身近になりました。(Y.M)

浜の植物1

浜の植物2

浜の植物3

浜の植物4

観察風景1

観察風景2

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