15期生の9月28日講座報告

年月日 : 2022年9月28日(水) 曇り

講座名 : 粘菌観察

講 師 : 川上 新一先生(和歌山県立自然博物館)

場 所 : 堺自然ふれあいの森

今日は「ねんきん観察」である。”ねんきん”と聞くと我々の年代の者は「年金」と思ってしまうが、馴染みが薄い「粘菌」である。粘菌は動物でも、植物でも、菌類でもなく、アメーバ動物に属している生き物である。変形菌は色や形が多様で世界では1,000種以上あり、日本には600種以上が存在している。粘菌は朽ちた木や腐葉土を生息場所にして、子実体や変形体が見つけられなくても、肉眼で見えない粘菌アメーバが生息しています。餌は主にバクテリアや菌類、キノコや酵母。胞子の分散は風や雨そして甲虫やダンゴムシ、トビムシなどによって運ばれることも有る。粘菌のライフサイクルは子実体→胞子→発芽→粘菌アメーバ→遊走子→接合子→小さな変形体→変形体→子実体形成となる。以上、粘菌の基礎知識の講義を受け午後から粘菌探しに挑戦した。

簡単に見つかると思ったのは大間違いで「これが粘菌だろう!」先生からは「これはキノコです」「残念菌糸です」との答えばかりなので本気モードに切り替えて探して、やっと「あっ、これは粘菌です」の声を聞くことが出来た。最終結果、今日は5種類の粘菌を見つけました。最後に顕微鏡で粘菌の観察や粘菌図鑑の綺麗な子実体などの写真を見て、摩訶不思議な世界に引き込まれて、新しい自然を発見した一日でした。(T・O)

オートミールで飼育中のイタモジホコリ

今日1番目に発見されたキウツボホコリ

見つけた粘菌の撮影に行列が!

イソギンチャクのようなエダナシツノホコリ