日 時:2021年10月27日(水) 晴れ
講座名:キノコ観察②
講 師:下 野 義 人 先 生
場 所:光明池緑地 (和泉市)
14期生は2年ぶりのキノコ観察講座です。午前の座学では先生から「前回説明したことを覚えていますか」との質問に皆さん顔を見合わせ苦笑い。前回の復習としてキノコとはどんなものか、分類や役割、生え方や調べ方から毒キノコの見分け方そして関西でよく見られるキノコを映像で説明してもらいました。先生はベニタケを研究されていますが、今年新しい種類を発見し「リュウコクヒメベニタケ」と命名して発表したそうです。
今日も新種を発見できるか期待を膨らませ光明池緑地へ。キノコの見つけ方を教えてもらいながら引っ付き虫もなんのその生えていそうなところに分け入り、木や枯れ木の株などに生えているヒイロタケ、スエヒロタケ、ハナビラニカワタケ、クジラタケ、マンネンタケや地面から生えているクロハツ、ヤグラダケ、ヒトヨタケの仲間などのキノコを見つけました。
昼食後は採集したキノコの名前や特徴などを詳しく説明を受け約30種を同定しました。キノコは種類が多く似ているのでよく調べてみないと分からない。現地での観察は、図鑑を見ながら色、形、カサ、その裏のヒダ、柄と下にあるツボの有無、そして匂い、味などにより判断しなければならないとのことです。赤いキノコを見つけた時、先生はカサやヒダ、柄、周辺の樹木の状況そして味見をして「辛い」ということでチシオハツと同定され、カキシメジも「苦い」と自ら味を確認されました。今回は専門家の指導の下での観察でしたが毒のあるものも沢山あり素人だけでは注意が必要です。
今日採集したキノコの中には先生が持ち帰って調べるものもあり、新種発見の可能性も楽しみです。しばらく晴天が続いていたため少ないのではと思っていましたが、講座生の中に「キノコ採り名人」も現れ、多くのキノコを見つけることができました。(T.K)