月 日 : 2025年5月21日 (水) 曇り
観察地 : 男里川河口
参加者 : 23名
観察種数 : 23種
今回の観察地の男里川は泉南市と阪南市の境界を流れる川です。河口の沖合には関西国際空港があり、大阪湾に残る数少ない干潟があって、多くの貝やカニやゴカイなどが生息しこれを餌とするシギやチドリの飛来地です。
集合場所の樽井駅前では空を飛ぶツバメや愛想のよいイソヒヨドリの綺麗な雄が出迎えてくれました。 海へ向かう途中ではグラウンドで、ヒバリやセグロセキレイ、ハクセキレイに会えました。 堤防を越えて海が見える場所に出るとさっそくコチドリやキアシシギ。ハマヒルガオが咲き乱れる場所では5羽のキョウジョシギまでお出ましで大感激でした。 対岸へ渡るために川をさかのぼりウド橋近辺で各自昼食、近くのコンビニでトイレを済ませて再度河口まで今度は左岸を歩きます。 河口近くでやっとお目当てのチュウシャクシギが中州で3羽休憩中でした。じっとしていてくれたので特徴のある下に反り返ったクチバシをゆっくりスコープで見ることができました。 河口に出るとミサゴが近くの上空で獲物を探して飛んだり、テトラポットで休んだりする姿も観察できました。雨の予報もあったので早めに鳥合わせして解散しました。
干潟で観察できるチドリは大きいものから主にダイゼン、メダイチドリ、シロチドリ、 コチドリの4種です。その他はシギ類です。
チュウシャクシギは中杓鴫(クチバシがヒシャクに似ている)と書き他に大杓鴫、小杓鴫がいますがそちらはめったに見ることはできません。旅鳥として春に渡ってきます。夏期に北極圏で繁殖するため 南半球のオーストラリアなどから超長距離移動の途中の休憩地として飛来します。これが旅鳥の「春の渡り」です。「秋の渡り」として見られるのはこの逆ルートです。(M.S、写真K.T)

キアシシギ(黄足鷸)

キアシシギ(黄足鷸)

キョウジョシギ(京女鷸)

キョウジョシギ(京女鷸)

コサギ(小鷺)

ムクドリ(椋鳥)

チュウシャクシギ(中杓鷸)

チュウシャクシギ(中杓鷸)

ミサゴ(鶚)

野鳥視線の先は?