植物部会の9月活動報告

月 日 : 9月7日(水) 曇り

観察場所 : 千石谷 (滝畑)

参加者 : 15名

 今朝の滝畑ダムは雨上がりの薄曇り、山は靄がかかりこれからの天気が気になるが、10時 滝畑のダイトレ登山口を出発。天候の所為か参加者は15名と少なめだ。先ずはハシカグサ、サワオトギリやヤブラン、センニンソウ、アキノタムラソウ、ヒヨドリバナ等の花を観察しながら急な登山口道を登り、千石谷林道に出る。ここから折り返しの大滝まではなだらかな広い上り道が続く。この季節、千石谷の沿道では夏の花であるダイコンソウやイワタバコの花が未だ咲いており、センニンソウ属やヌスビトハギ属、イヌタデ属、キンミズヒキ属等の夏から秋の花が真っ盛りだ。早速によく似たヌスビトハギ属のヤブハギとフジカンゾウの花を見つけその違いを観察。そしてキンミズヒキとヒメキンミズヒキは雄蕊の数が違うこと。よく似たイヌタデ属のヤナギタデとボントクタデは葉に黒い斑点の有る無しで分かるが、舐めれば瞭然ということで一同味見タイム。そして「辛~い!」「蓼食う虫も好き好き」の蓼とはこのヤナギタデとのことで一同納得。他にもよく似たセンニンソウとボタンヅルは葉の形に違い、オトコエシとヒヨドリバナは葉の形と花に違いが有り、ガンクビソウとシュウブンソウもその花の付き方に違いがあることを確認する。

その他ではカエデドコロ、マツカゼソウ、ヤブマメ、ゲンノショウコ、エノキグサ、イヌコウジュ、コメナモミ、ミズタマソウ等の花を観察。 楽しみにしていたタカネハンショウヅルの花を全員で探してようやく見つけるが、花は未だ蕾状態で、釣鐘状に開花した綺麗な花を見ることができなかったのは残念。天気は曇りでそれ程暑くならず、夏から秋の草花に癒され満足した観察会となりました。  番外編として、滝畑ダム湖夕月橋近くに一面白いソクズの花が咲き乱れているとの情報があり、一部の人は帰路そこに寄り追加観察。(M.K、写真 Y.M & M.K)

サワオトギリ

ヤナギタデ

カエデドコロ

イワタバコ

センニンソウ

ソクズ