植物部会の7月活動報告

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月 日 : 7月3日(水)

行 先 : 六甲高山植物園

参加者 : 24名

 梅雨の晴れ間、晴れれば暑さが心配だ。 六甲ケーブル下駅には24名が集まり、ケーブルや植物園が団体扱いになる15名をクリア。 ケーブルカーは満開のアジサイ花が続くレ-ル道を山上へ。 そして上の暑さはそれほどでもなくむしろ快適。 植物園西入口では、今日のガイドをしてくれる女性職員が待っていてくれた。 

 本植物園はちょうど91年前に牧野富太郎の指導を受けて開園。 世界の高山植物や寒冷地植物、六甲自生植物、山野草など薬1,500種を野生に近い状態で栽培しているという。

 ガイドは入口付近に置かれた鉢植えのアリマウマノスズクサから始まった。 ジャコウハゲハの食草であるこの植物の和名は牧野富太郎がつけたとのこと、ユニークな色と形の花が咲いている。 サラサドウダンは花が終り実をつけていたが、垂れ下がった柄が最後の所で上に曲がる変わった実の付き方をしているとの説明に「確かに」。 そして植物を次々に紹介していく。 園内の通路に沿ってはノハナショウブ、カキラン、オカトラノオ、シライトソウやギボウシ、ホタルブクロ、キキョウ、ヤツシロソウ(キキョウ科)、ヒメユリ、クガイソウ、シモツケソウなどの今盛りの花と、花が終わったもの、 これから咲くものなどが入り混じって植えられている。 群生のキレンゲショウマレンゲショウマは蕾をつけ始めており、オニユリ、ヤマトリカブト、カワミドリ(シソ科)は葉だけで花はまだ先のこと。 池ではコウホネやスイレンの花が咲く。 昭和天皇に献上されたというエンコウソウの花を見たいと思ったが花はもうシーズンを終えていた。

 高山植物ではイブキジャコウ、シロバナイブキジャコウソウ、ニッコウキスゲの群生、バイケイソウ、タカネナデシコ、シナノナデシコ、コマクサ、シコタンハコベ、エゾルリソウ、チシマフウロ、エゾノツガザクラ、ヤマブキショウマ、ヒメシャジンなど全国各地、各高山の花が咲いていた。

 世界の植物では、アルプスの花エーデルワイスや北アメリカ原産の葉が筒状になった食虫植物サラセニアに一同、俄然興味が集中。

 アジサイ園に入ると花は丁度見頃の真っ盛り、多くがヤマアジサイで、その変種や改良種が植えられている。中でもここ六甲山で発見されたというシチダンカや牧野富太郎が命名したヒメアジサイ、他にマイコアジサイ、エゾアジサイ、キヨスミサワアジサイと他では余り見られないものも・・・

 気になった植物名の一つが、園内の彼方此方で咲いているハンカイソウ、大型のキクの仲間で、どこからでもよく目立つ。ハンカイとは??? 早速検索・・「劉邦に仕えた武将の名前。豪壮に直立する姿からその名が」とあった。植物学者は歴史の知識も必要ですね。  もう一つが、クガイソウのように穂先が垂れ下がって赤紫色の花、葉がワレモコウに似ている・・・名札も無く名前が??? 一緒にいたIさんの検索でトウウチソウ(バラ科、唐打草)と解る。 しかしその花こそがその日探していたカライトソウ(唐糸草)の別名であったと後で知りました。(M.K)

*写真はクリックする毎に拡大し、解像度も上がります。

アリマウマノスズクサの花

ハンカイソウ

ヤマブキショウマ

カライトソウ(トウウチソウ)

ヤツシロソウ

コマクサ

ヒメアジサイ

シチダンカ

サラセニア

ニッコウキスゲ

エーデルワイス

手前はシロバナイブキジャコウソウ