植物部会の5月活動報告

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月 日 : 5月7日 晴れ

観察場所 : 陶器山尾根道(天野街道)

参加者 : 33名

 心地よい五月晴れの風に誘われてか33名という多数が陶器山に集合。 先ずはここ陶器山をよく知っているKさんの案内で、ギンランの咲いている場所を目指し尾根道を北へ、 道中の両側に続く木々の若葉がまぶしい。 この時期に緑道を歩くのは本当に清々しく気持ち良い。 お目当てのギンランは少し遅いのではと心配したが、まだまだ彼方此方に花を残していてくれた。 しばらくの撮影タイムをとり、来た道を引き返す。 途中にササユリを多く見かけたが、一部は早くも小さな蕾をつけていた。 道路沿いにはニガナ、ブタクサ、セイヨウタンポポ、オニタビラコ、ノゲシなどキク科の黄色の草花やオヤブジラミの目立たない花も、モチツツジの花はもう終わりかけていた。 ニガナを齧って「全然苦くないね」の反応に、調べてもらうと「苦菜という名前は、茎や葉を切ると白い苦みのある乳液が出ることからついたとされます。乳液というと毒のように思いがちですが、苦いだけで、食用や煎じて健胃や鼻づまりの民間薬として使われてきました」とのこと。 尾根道の樹木ではコナラが目立ち、木本のナガバノコウヤボウキは道沿いに最後まで見られた。

 午後は、陶器山を降りて、桃山学院教育大学沿いに南へ、道沿いでは先の草花に加えて、ウマノアシガタ、オッタチカタバミ、オヘビイチゴやユウゲショウ、チチコグサ、トウバナ、ハルジオンなどが群生して咲いている。その先には今日の第二の目的とした花の広場だ。 一面にハナニガナ、オヘビイチゴ、ムラサキサギゴケ、ミツバツチグリ、ニワゼキショウなどの花が咲くお花畑が広がる。まるで黄色の絨毯、これだけ一面に咲くと草花でも見事というほかない。その隅では、ヘビイチゴやニョイスミレ、イヌガラシ、ヤブタビラコ、クスダマツメクサの花も・・・。

 再び尾根道に戻り、ガンピ、カナメモチ、ノイバラの花とコウゾリナの群生を観察。コウゾリナの茎などに触って「それほど痛くないね」との感想。刺の先が二股に別れクッションのような働きをするため見た目よりは痛くはない構造になっていることを後で知る。タカノツメ、ウメモドキ、ツルウメモドキ、ネジキはまだ蕾状態であった。

 他にもイネ科の植物が多く見られた。 ミゾイチゴツナギは全ての個所で、カモガヤ、スズメノヤリ、ウシノケグサ、コバンソウ、ヒメコバンソウ、ネズミムギは下の道路沿い、トボシガラは最後の尾根道で・・・。(M.K)

ギンラン

ギンラン

ニガナ

ムラサキサギゴケ

ハナニガナなどのお花畑

カナメモチ

コウゾリナ

ツルウメモドキ

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