月 日 : 6月21日(土曜日)
行 先 : 河内長野の隠れキリシタン遺跡「鳴滝のマリア像」・ 渡口農園・河合寺アジサイ園
句会場 : OTOCafe HENOHENO
参加人数 : 17名
兼 題 : 「五月闇」・「父の日」・「蛍」・「枇杷」
急な暑さに身体も心もうまく適応できない中の吟行でした。行先として当初予定していた長野公園はカットして、「鳴滝のマリア像」へ。烏帽子形城にキリシタン大名の時代があったことは知られていても、市内に隠れキリシタン遺跡があることは案外知られていない。メンバーから春先にTVで紹介された「黄金橋近くの首なしマリア像」の案内を依頼されてコースに入れた。用水路にかかる鉄柵に足をかけて渡り、崖にひっそり佇む「鳴滝のマリア像」を見た。胸で手を合わせロザリオをかけていらっしゃるという。散在する隠れキリシタン遺跡の一つだそうだ。
その後メンバーの渡口さんの農園にお邪魔し、栽培されている夏野菜を見せてもらい、インゲンなど朝取り野菜をお土産として頂戴した。近くでベトナムの方の作られている空心菜やベトナム野菜も見せてもらった。
河合寺アジサイ園では、谷をわたる涼風とブルー系を中心にちょうど見頃の紫陽花を堪能した。 句会はその向かいの古民家カフェHENOHENOでゆっくり昼食をとった後開催した。
会員代表句
五月闇池面を走る雨の音 白流子
川沿いの蛍の住処今何処 尚文
山の墓地更地に返し五月闇 たけみつ
五月闇谷間(あい)の靄迫り上がる まさこ
ミスターのあの日の笑顔風薫る ゆき雄
五月闇髪おさまらず爪を切る みえこ
父の日のネクタイ締めて立ち飲屋 豊年
江戸切子酒を供えし父の日に 河笑流
鍛冶老いて打つ音澄みゆく朝涼し 流以
虹飛ばす高速船の波しぶき 都史子
煙出しを開けど厨の五月闇 ふじ乃
五月闇淡き潮の香漂へり 楠子
父の日を期待半ばに待つ身かな 万未知
地蔵尊大樹の枇杷につつまれて 佐都
少しだけ悪事たくらむ五月闇 行行子
遠き日の蛍の記憶親と共 さんご
父の日やそこ味あると炙り鱈 宗孝
当日句
特選 雨降らぬ夏至の光や花を射つ みえこ
入選 梅雨晴に蒼を尽くして空心菜 ゆき雄
入選 七変化谷間に咲きし花絨毯 たけみつ
文責 U・T