吟行部会の6月活動報告

日時 :令和 6 年 6 月 15 日(土)

行先 :浜寺公園(バラ園、惜松碑)、大鳥大社

句会会場:日本料理「竜起」

参加人数:17 名

兼題 :ゆすらうめ 代田 蝙蝠(こうもり) 葭簀(よしず)

 浜寺公園のバラ園では、池の睡蓮や、時折吹く風、小川を流れる水の音に、ほんの少し暑さを忘れつつ散策することができました。また、噴水プールではしゃぐ子どもたちの声を聞きながら、惜松碑に刻まれた万葉仮名を鑑賞し、公園の松林の歴史を学びました。その後バスで大鳥大社へと移動し、参拝の後、旧熊野街道である鳳商店街を通り抜け、句会会場へと向かいました。(S.A)

〈会員代表句〉
薄昏て代田おのおの月一つ       白流子
古の海の思い出葭簀張り        尚文
葭簀張り祖母がコツクリ昼寝する    ゆう一
天地や田の字つらなり代田なる     たけみつ
田植え待つ田の多きこと能登岬     洋々志
亡夫と往く産土の地のゆすらうめ    まさこ
億万の光生ましめ代田風        ゆき雄
菓子紐の一人あやとりゆすらうめ    みえこ
生物の気合が入る代田かな       豊年
貴船には屋根にも葭簀涼を食う     河笑流
葭簀張り命澄みゆく老いてこそ     流以
お稽古の今朝の席入り葭障子      都史子
鬼遊び鬼も子も摘むゆすらうめ     ふじ乃
雨ごとに嵩む紫陽花まだみどり     楠子
水鏡あすは総出の代田かな       万未知
代田より流るる風と大合唱       佐都
なんとなく一日が過ぎ葭簀巻く     行行子

〈当日句〉
特選 「グレイス」の名札残して薔薇の散る  みえこ
    いにしへの高師の浜の松落葉       楠子

*写真はクリック毎に拡大し、解像度も上がります。

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