吟行部会の3月活動報告

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開催日 : 3月18日(土)

行 程 : 本町駅~芭蕉終焉の地跡~南御堂~北御堂~御霊神社~愛日小学校跡碑~懐徳堂跡碑~珠幼稚園~適塾跡~栴檀の木橋~中央公会堂~句会場(チルコロ)

参加者 : 10名

新型コロナの影響で地元の泉北・河内長野を吟行地としていたが、久々に大和川を越え大阪市内中心部まで足を延ばした。昨夜来の雨も上がり、本町から淀屋橋にかけての御堂筋界隈は高名な俳人の句碑や近代的なビルと旧跡との対比も面白く、句材豊富な吟行であった。

会員の代表句(欠席者投句2句含む)・・・兼題:春、春場所、猫の恋、夏蜜柑

 今日も又梅の木眺め一休み  尚文

 春場所や呼び出し難し四股名あり  たけみつ

 カルメンの激しき踊り猫の恋  洋々志

 春コート裾ひらひらは無視します  まさこ

 恋猫の闇歪ませてをりにけり  ゆき雄

 踏青や無口な人の握飯  美枝子

 釣糸の眠げに並ぶ池の春  流以

 老梅もひと花咲かせる気概あり  河笑流

 中辺路の牛馬童子と初音聞く  都史子

 老爺逝き崩れ土塀の夏みかん  ふじ乃

 夏蜜柑ぺろりとひとつ母卒寿  楠子

 我もまた一心不乱に猫の恋  万未知

当日句

 特選 蕉翁の旅路の果てや入り彼岸  万未知

 佳作 碑文にて商都今昔涅槃西風  都史子