吟行部会の12月活動報告

このエントリーをはてなブックマークに追加

第116回吟行部会報告

日時;令和3年12月18日(土)10時10分~15時

場所;久保惣美術館 句会会場;和泉市シティプラザ

参加者;11名

この冬一番の強い寒気が流れ込んだ日に12月度吟行部会の開催となりました。折悪しく泉北高速鉄道も人身事故で延着しましたが、皆様定時に集まって下さって久保惣美術館で展示品を鑑賞しました。その後、薄日の射す中を句会会場の和泉シティプラザへとバス組・歩き組に分かれて移動、句会に取り掛かりました。(M.F)

当日参加者の代表句  

今も尚華やぐ心クリスマス  尚文

敗戦後震(ふる)え凍(こご)えたもがり笛  ゆう一

ランプ宿野天にプカリ柚子湯の香  たけみつ

日本海拉致半世紀虎落笛   洋々志

吹き寄せし落葉蹴飛ばし下校の子  まさこ

虎落笛役行者の叫びとも   ゆき雄

年の瀬や干支の大絵馬虎となる  美枝子

小さき手を逃げてはぷくり柚子湯かな  流以

四方より鳥の声降る冬日和   河笑流

柚子風呂に笑顔笑顔の老いを見る  笑子

容赦なくひとり居叩く虎落笛   都史子

寒声(かんこゑ)の途切れとぎれに明けの浜  ふじ乃

当日句

特選  冬うらら太古の青銅酒器に酔ふ   流以

入選  年経りし象嵌の彩冬一日   まさこ

入選  遣り水の流れし先に寒椿   ゆう一