吟行部会の10月活動報告

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月 日 : 10月18日

行 先 : 環濠エリア、大浜公園、能楽会館

参加者 : 14名

兼 題 : 秋の雨、刈田、新蕎麦、秋刀魚

今回は堺ボランティア協会 谷崎さん 永田さん のガイドで環濠エリア、大浜公園、能楽会館を吟行しました。歩き始めた途端に雨、堺事件発生の地 付近から雨は止み旧堺港へ、北側の工場壁面利用の巨大南蛮船壁画を対岸の旧堺燈台より眺め、堺の「黄金の日」の時代へと想像が膨らみました。 その後、大浜公園相撲場を見て能楽会館へ。 館主 大沢徳平氏より能舞台の仕組みなどを解説頂いた後、皆順番に足袋に履き替え、舞台に上がり床板の感触を確かめたり、面をつけて摺り足で歩く体験をしました。 午後からはフェニーチェ堺研修室にて句会を和やかに進行できました。(T.S)

会員代表句

 ・手が伸びる輝き誇る秋刀魚かな        白流子

 ・庭草にまみれて芒咲きにけり         尚文

 ・秋の雨読書も飽きてひとり酒         たけみつ

 ・三陸の海の色濃し秋刀魚の目         ゆき雄

 ・新蕎麦に列なす暖簾素通りす         みえこ

 ・山麓の青屋根濡るる秋の雨          豊年

 ・秋雨に蜘蛛の巣雫湛えおり          可笑流

 ・新蕎麦や亭主の手元乱れなく         流以

 ・柿の葉を照り返しをり夜半の月        都史子

 ・祭りには欠かせぬ義母のさいら寿司      楠子

 ・日の入りや刈田の向こう遠き峰        万未知

 ・ぴっぴっぴ刈田拡げるコンバイン       佐都

 ・天平の屋根より落つる秋の雨         行行子

 ・刈田から風にのりたる青い香よ        さんご

 ・あちこちに小蛙おどる刈田かな        宗孝

当日句

特選

 ・灯台を労いつつむ秋時雨           白流子

入選

 ・海見やる助左衛門に秋の雨          万未知

 ・爽籟の館守りし翁面             宗孝

 ・能舞台面摺り足に秋惜しむ          都史子

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