第114回吟行部会報告
日時 : 令和3年10月16日(土)10時~14時半
場所 : 泉北・美木多 美多彌神社、放光寺、和田家跡 (句会は美多彌神社内の美修館にて)
参加者 : 11名
天気が心配されましたが、当日は晴れて散策日和となり、光明池駅を出発。緑道を歩き、鴨谷地区を抜け、まだまだ農村風景が残る美木多地区へ。途中放光寺、和田家跡を廻ってから、美多彌神社へ。古い由緒ある神社の由来、新しい耐震方式の石の鳥居、境内の尻深樫の森、例年3月に行う流鏑馬の話など、豊島宮司さん自ら楽しくお話していただきました。更に境内では、近くの人たちが参加の、竹明かり作りや注連縄用の稲わら袴取りなどを開催して、この地区のコミュニティーセンターの役割をしており、感心致しました。私達は敷地内に新しく建てられた「美修館」をお借りして、話題の多い、楽しい吟行会でした。
当日参加者の代表句
- 石段の木の実選びて持ち帰る 尚文
- 葉佃煮せっせと作る夜長妻 ゆう一
- 土器の底縄文人の木の実かな たけみつ
- 鬼ヤンマ去ってまた来てまた去って 洋々志
- 悉く鰯雲なり西明し まさこ
- ぐうの掌に木の実を隠し「どっちかな」 ゆき雄
- 畔の道前へ前へと飛ぶばった みえこ
- 人工呼吸音(おと)が返事の夜長かな 流以
- 秋の川映す雲なく澄み渡り 河笑流
- 秋風や登城の道の割れ瓦 都史子
- 長き夜夢の合間に朝が来る 桂子
- 落ち栗で一膳分のおこわ炊き ふじ乃
当日句
- 特選 秋麗やお宮見守る王の森 河笑流
- 入選 御祈祷の母子に号鼓の秋日和 流以