部会は雨が心配されましたので当日朝に中止としましたが、知らずに来られた方と世話人とで甲斐田川沿いを光明池まで歩いて来ました。その様子を簡単ですが御報告します。
日 時 : 2023年6月26日
場 所 : 甲斐田川沿い~光明池
参加人数: 3名
<甲斐田川沿い・C地区~光明池>
リング状になった白い花が可愛らしかったヘラオオバコは焦げ茶色の長い果穂を付けていた。 ネジバナは至る所で見られ、花の捻れ具合を楽しむ。 先端が二つに分かれているキシュウスズメノヒエ(紀州雀の稗・イネ科)は熱帯アジア、アメリカ大陸原産。名の由来は1924年に日本で初めて和歌山県で発見されたためと云う。 ずらり並んだヒメジョオンに混じってピンク色の花を付けた沢山のハナハマセンブリ(花浜千振・リンドウ科)を見る。 それに良く似た花のノハラナデシコ(野原撫子・ナデシコ科)は少数派。 ちょっと珍しいメリケンムグラ(米利堅葎・アカネ科)は茎の途中の葉腋に1㎝ほどの真っ白い花を付けている。 頭に紫色の小さな花を咲かせているのはヤナギハナガサ(柳花笠・クマツヅラ科)。面白い形のイヌコモチナデシコ(犬子持ち撫子・ナデシコ科)。 またミヤコグサの仲間はまだまだ鮮やかな黄色い花を付けていた。
4月に観察した樹々の花々は実に変身。今はトウネズミモチが白い花を付け、満開のネムノキは見応え充分。アカメガシワの雄花・雌花を間近に観察する。テイカカズラは落花しているものが多かった
<光明池の土手>
4月の下見の時には綺麗に刈られていた大きな斜面は、今は草と低木にびっしりと覆われている。 縁では立ち姿の美しいヌマトラノオ(沼虎の尾・サクラソウ科)が静かに咲いていた。 斜面の中ではカキラン(柿蘭・ラン科)を観察。一週間前に下見をして確認していたのだが、まだ綺麗な花を咲かせてくれていて嬉しくなる。 イネ科では動物と同じ名前のカモノハシ(鴨の嘴)を初めて見る。丸みを帯びた棒状の花穂は1本に見えるが2つの総がピタリ合わさったもの。印象的なので次に見た時にもそれと解るのではないかと思わせてくれる。 他にウツボグサやクサイチゴ(木本)を見かける。
当日は時折雨に遭いながらも、様々なものを観察できましたので、報告させて頂きました。植生リストも作成していますので詳しくお知りになりたい方はお問い合わせ下さい。 Y.M
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