2022年度の「マップ作り部会」は場所を天野街道の陶器山の一部とし、陶器山トンネル上の休憩所を起点に南へ大野台西住宅地付近までをA・B・Cと地区を分け、一年をかけて定点観察します。地区をまたぐものは多く見られるところに記載しています。 なお、特に観察したい場所がある時などは柔軟に行動したいと思っています。
日 時 : 4月25日(月)
場 所 : あまの街道陶器山尾根道
参 加 : 12名
初回を前日の雨の影響を受ける事なく開催できほっとする。
<番外> まずはキンランが咲いていると聞き、地区外であったが会いに行く。美しい姿は一株だけでも出会えると嬉しくなる花である。
<A地区> *木本 コナラの若木に付く虫えいを発見。直径4㎝もある大きな物で、ナラメリンゴフシ(楢芽林檎フシ)の名の通り陽の当たったところが少し紅くなっており、まるで林檎のようで美味しそうにすら見える。その他アラカシ、カマツカ、クサイチゴ、コナラ、モチツツジの花を見ることができた。 *草本では オオイヌノフグリ、オニタビラコ、オヤブジラミ、セイヨウタンポポ、チチコグサ、ツルニチニチソウ、ニガナ、ノゲシ、ヒメオドリコソウ、フラサバソウ、ヤエムグラなどの花を見る。
<B地区> *木本 イブキジャコウソウ、ガンピ(蕾)、クサイチゴ、クロバイ、ニセアカシア(ハリエンジュ)、ミツバアケビ等の花を間近に観察。サルトリイバラやカキの実はまだ青い。 *草本では オッタチカタバミ、カスマグサ、カタバミ、カラスノエンドウ、カンサイタンポポ、シロツメクサ、セイタカハハコグサ、スイバ、スズメノエンドウ(実も可愛らしい)、スズメノヤリ(実)、タチツボスミレ(数は少ない)、ハルジオン、ヒメウズ、ヤブヘビイチゴなどを確認。
<C地区> *木本 アオギリ(実、クルクル回りながら落ちてくるところを見てみたいものである)、アメリカマルバヤナギ、コバノガマズミ、ナワシロイチゴ(蕾)ムクノキの花を見る。 *草本では ギシギシを見付ける。黄色いコウゾリナやトウバナの花も咲き始める。その他ケキツネノボタン、コメツブツメクサ、シャガ、タチイヌノフグリ、ナガミヒナゲシ、ブタナ、ヤワゲフウロ等を確認。
良く見かけるシャガは3倍体のため種子はできないのだと云う。花の構造も3・3・3…3本の雄蕊も雌蕊のヒラヒラした柱頭の付属体の裏に隠れている。これからシャガを見る目が変わりそうだ。 以上です。これからも部会員それぞれの観察力、知識、持ち味を出して頂き、楽しい観察会にして行ければと思います。 Y.M(文・写真)