日 時 : 2024年11月26日(火)
場 所 : 堺自然ふれあいの森
参加人数: 9名
前日は微妙な天気予報で部会の実施を迷ったが、当日は穏やかな天気のもと9名でスタートする。<木本> 館前からの眺めははカキノキのオレンジ色の実が空に映え、秋らしさ感じる。スタッフさんに今咲いている樹の花はチャノキ(ツバキ科)とお聞きしたが早速に出会う。野生では高木になるそうだが此処のものは小さい。ゴンズイ(ミツバウツギ科)はまだ黒い実を付けており、それを包んでいた赤い果皮が眼を引く。センダンの実はまだ色付いていなかった。ニシキギは四角ばったコルク質の翼のある枝が特徴だが、日本各地では様々な方言名で呼ばれているようである。ニッサ(ニッサボク・中国原産)やスズランノキ(夏にスズランのようなベル型の花を咲かせる)と共に世界三大紅葉樹と云われているが、濃い紅色の紅葉はカエデ類やハゼノキなどとは少し違う色合いに感じられる。ヤマハゼが綺麗に紅葉していて扁平で無毛の薄茶色の実も見られた。
<草本> 草地では一度刈られた後なのか背の低いイヌタデやキツネノマゴが咲き揃っていた。また薄紫色のヨメナや花柱が5裂しているウシハコベの花も見付ける。ヨウシュヤマゴボウは葉が落ちて露わになったツヤのある赤い茎が美しい。足下には所々黄色のコマツヨイグサの花も咲いていた。薄の元にはまだ堂々たる風情のナンバンギセルが一つ咲いていて驚く。双眼鏡を覗いていた人が法道寺川の向かいの斜面にヤクシソウが咲いていると教えて下さるが確かめていない。
丘を登っていくと同定していないが薄い色のスミレを見付ける。館へ向かう尾根みちでは紅葉、黄葉はあまりみられなかったが、木本のフユイチゴやヤブコウジ(十両)の赤い実が見られた。また館の入り口近くで今まで気付かなかったジュズダマを見付ける。
昼食後、雨はまだ降りそうになかったので第二豊田川みちの方へも足を延ばす。途中に2.5m程のイヌザンショウの木があり赤い花柄でまるで花が咲いているように見えた。川沿いでは可愛いスズメウリの実や沢山の朱色のカラスウリの実が見られた。細長いタチカモメヅルの実に変化は無く、白い冠毛の付いた種子を見る事はできなかった。ついに雨が降ってきたのでここで引き返すことにした。(文・写真 Y.M)