いのちの営み探検部会の9月活動報告

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実施日   : 2024年9月16日(月)

観察場所  : 光明池緑地 ( 和泉市 )

参加人数  : 12名 

テーマ   : 昆虫ハンター“カマキリ”の観察

 カマキリの採餌行動や形態を観察し、バッタ類を追いかけて楽しむ予定が、カマキリが花を求めてくる昆虫を待ち伏せしている花が見当たらず、草むら・林縁部でも見付けられず、暑さも強くなってきたので諦めて早々と終了。

 昆虫は一般的に複眼と単眼という2種類の眼を持つ。甲虫類は成虫になると複眼のみ、逆に単眼だけのものもいるようだ。

【単眼】明るさ(光)を感じるための三つの眼。

【複眼】物の形を判断。個眼とよばれる数万の小さな眼が集まっている。複眼には網膜がなく、一つの個眼に入ってきた光は、その内部に像を結ぶのではなく、光は視細胞を一様に刺激し一つの情報をつくる。(いわばデジカメの「画素」に相当する) 一つ一つの個眼が少しずつ異なる位置で光を集め、デジカメが一つ一つの画素の情報から画像全体を形成するように、全体として一つの像を形成する。もし複眼の視力を人の視力に換算すると0.1に満たないともいわれている。カマキリの眼は昼間は緑色だが夜には光を吸収する黒色になりエサを探せる。

【偽瞳孔】複眼の中の黒点。見ている側から筒状の個眼の奥が見えている。一部の個眼だけが光の反射が無いので黒く見える。見ている角度により位置は移動。ガなど夜行性の昆虫は複眼のしくみの違いにより見られない。

 節足動物門の昆虫類ではなく袋形動物門に属するハリガネムシがカマキリや大型のバッタ類の体内に寄生することがある。ハリガネムシの一生は、水の中の卵→孵化して幼生(幼体)→カゲロウなど水生昆虫の幼虫が捕食→羽化した水生昆虫の成虫の体内で休眠→カマキリなどが水生昆虫を捕食→カマキリなどの体内に入り養分をとり幼生(幼体)から成体へ→カマキリなどを水辺へ導き脱出→雌雄が出会い産卵。

*写真はクリックするごとに拡大され、解像度も上がります。

出会えなかったカマキリとクルマバッタモドキの頭部 大きな複眼と小さな3つの単眼

クルマバッタモドキ/下左写真=耳(受信器官) 下右写真=各ふ節の下面は肉球状で滑らかな面に、その先には鋭い爪で凸凹面にも止まれる

暑~い!!日陰を求めて虫探し 上からササキリ・マダラスズ・オンブバッタ幼虫

ショウリョウバッタの触角時計

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