15期の11月9日講座報告

年月日 : 2022年11月9日(水) 快晴

講座名 : 奈良公園の巨樹観察②

講 師 : 甲斐野 幸一先生(グリーンあすなら代表) スタッフの方2名

場 所 : 春日山原始林北遊歩道・若草山

今日も青く澄んだ空の下で春日山原始林と若草山を巡る講座が春日大社前からスタートした。右側は春日大社の神山である三蓋山、左側は世界文化遺産の春日山原始林の遊歩道を若草山山頂へ向かうが、この道は自然道ではなく昭和初期に整備された自動車道で道幅も広く原始林には不釣り合いかな。途中でナギ【春日大社の神木で鹿は食べない。葉型は広葉樹のようだが針葉樹である】カゴノキ【幹の模様が「鹿の子」に似る】イチイガシ【樹高が30mほどに大きくなり、神社や寺院に多い木】モミ【常緑針葉樹の高木で樹高は30m以上になる】などの解説や原始林もカシノナガキクイムシによる「ナラ枯れ」が増えており、対策と駆除活動の話や樹齢460年の杉の切り株を見たりしながら山頂に到着。

鹿にお弁当を食べられないように注意しながら昼食を済ませ、山頂から原始林をじっくり観察してスタート地点を目指して奈良の街並みを見ながら銀穂の揺れるススキと紅葉したナンキンハゼに囲まれた結構な急傾斜の石段と山肌を下るのは大変でしたが、今日一日秋を満喫して家路に着きました。 (T・O)

イブキの穴にスギが立っている「水谷神社の寄生木」

葉はチョウが実は鳥が食べる幹に棘があるカラスザンショウ

原始林の最大のスギの幹回りがこれ、8m有ります

奈良公園をきれいにしている糞虫、ルリセンチコガネ