13期生1月22日講座報告

月 日:2020年1月22日(水)晴れ

講座名:管区気象台と津波防災

講 師: 施設担当者

場 所:大阪管区気象台・津波高潮ステーション(大阪市)

谷町4丁目地下鉄駅からすぐの大阪合同庁舎4号館内の大阪管区気象台へ。こんな所に気象台があるとは大阪生まれだが、今の今まで知らなかった。入場は比較的厳しく誰でもがビル内には入れず、事前に入場申請し、ICチップ入りの名札型カードを受け取り入場できる。16Fの会議室に集合し、担当者の方からの挨拶の後、気象に関する簡単クイズ(気象庁の予算は国民1人当たりいくらか)で始まった。気象庁は国土交通省に所属し20年、現在の職員数は5000人で、思ったよりも少ないと感じた。地震と津波の話で日本は常にプレートの圧力を受けている。津波の速度は発生時が800kmで浅い方向へは速度が遅くなる、まぁ~それでも陸地到達時点では30kmになる。次に現業室を見学。ここでは実戦部隊がモニターを見ながら天気、地震を監視している部屋に入れていただき説明を受けた。地震発生時は震源地をコンピュターが自動的に算出して「ここ」って教えるのかと思っていたが、実際は人間が携わらないと最終的には場所を特定できない。見学の最後、アメダスに設置されている我々がよく目にする雨量計、風速計、温度計などの実物を前にして計測方法の説明を受ける。

午後は阿波座駅近くの津波・高潮ステーションへ移動。まずは大阪の高潮災害の歴史とそれに伴う防災設備の説明を受ける。館内は高潮に関する展示物がリアルに表現されており海抜0mがどういったものか実物大の家屋の一部を展示してあり高潮水害の時はここまで水位が上がったと表示されており理解しやすい。皆が興味を持ったのが南海トラフ地震時の津波の影響を表示できるディスプレイ。居住地選択して表示させると津波が届くかどうかを確認でき、自身に関係する人たちの居住地が水没するかを予測できた。最後、津波が大阪を襲った時の3次元バーチャル映像は迫力がありなかなか見ごたえがあった。南海トラフ地震もそう遠くない時間で押し寄せてくる気配を2つの講義で感じ、本腰を入れて緊急避難用具を検討いたします!!(2班作成)

コンピューターがずらり並んでいる地震監視の現業室。緊急時には人がもっと増えるそうです。

アメダス装置(温度計・雨量計・風速計)の説明を受ける。地上の測定装置は意外とシンプル。

津波の恐ろしさを体感する。“いつか起きる災害に油断をしてはいけない!”