植物部会の11月活動報告

月日 : 11月3日(水)祝日

場所 : 島の谷(河内長野市)

参加人数 : 17名

 「文化の日は好天に恵まれる」と言われるが、まさに今日は朝から絶好の秋空が広がる。祝日のせいか参加者は少なめだ、しかし未だ終息が見えないこのコロナ禍中、この位の人数が丁度良いのでは・・・と気分よく天見駅をスタート。線路沿いの遊歩道を進めると山側にはノコンギク、シロヨメナ、ケシロヨメナと野菊が今は盛り、樹木や野草は結実の季節を迎え、早速に見つけたのが赤いカラスウリにヤマガシュウの黒い実、続いてヘクソカズラ・アオツズラフジ・テイカカズラ・トキリマメ・スイカズラ・ヤマノイモと次々に蔓性植物の実を観察していく。樹木ではシラキ・マユミの変わった形をした実やネズミモチ、カナメモチの丸い実を見つけるが、未だ熟していなくて色も浅いようだ。シロダモは黄褐色の花を咲かせているが同時期になる実はつけていなかった。蟹井神社までの僅かな距離を大幅に予定時間を超えるほどのゆっくりペースで進むが皆さん余り時間を気にする様子はない。神社下の道ではカヤの実が路面のあちこちに、それを齧ってみる人も。

 島の谷への道に入るとヤブムラサキの優しい紫色の実やコウヤボウキの花を見つける。地蔵御堂の前ではカテンソウの実、そして道沿いではヤクシソウやアワコガネギクの黄色花が目立ち、淡紫のヨメナを含めてキク科の植物が纏まってあちこちに咲いているのが綺麗だ。途中、集落から谷へ下り、田畑の真ん中で遅めの昼食をとった。

 午後は田畑と民家が続く里山の道に戻り、ヤクシソウが一面に咲く集落の奥の林縁手前を折り返した。道中では、アキノキリンソウの花を2ケ所で見つけ、アキノタムラソウやヤマハッカの花も残っていた。帰路では、見過ごしたダンコウバイの黄葉と液果をゆっくり観察して解散となった。周りの山々の紅葉は少し早いようでしたが、ヤマウルシやヤマハゼの紅葉はすっかり色づき、里山の秋を充分満喫した一日でした。(M.K)

ヤマガシュウの実

シロダモの花

アワコガネギク

サネカズラの実

ヤクシソウ

ダンコウバイの黄葉と液果