第117回 吟行部会報告
日 時 令和4年4月16日(土)
場 所 岩室山 観音院
参 加 者 13名
コロナ拡大で部会もWEB句会が主流になって部員が顔を合わすことが出来なくなっていましたが、ようやく 今年度初めての部会を再開することが出来ました。泉北ニュータウンから少し外れた閑静な岩室山 観音院ご住職から観音院の縁起を伺った後、ご厚意で本堂をお借りしての句会。お天気にも恵まれて「御衣黄桜」「八重桜」の咲く院庭を散策しながら、新しい部員2名を迎えて、部会を行いました。 (文責 M.T)
当日参加者の代表句
- 山道をゆるり登りてきじの声 尚文
- 若布干す磯の香懐かし鳴門浜 ゆう一
- 三陸の若布刈る娘のまなこ澄み たけみつ
- 戦場の靴音鈍し春の泥 洋々志
- 和布刈舟関門峡の潮速し まさこ
- 雉の声女人高野の塔越へて ゆき雄
- 熱き湯に一瞬の青生わかめ 美枝子
- 行く春を惜しみて眺むる空は青 河笑流
- 風吹くな風吹くな小粉団の花 流以
- 故郷の焙る香ほのか板若布 都史子
- 子ら走りこでまり揺れる通学路 桂子
- 若布刈る磯に賑はふ土地言葉 ふじ乃
- 横殴り桜吹雪に舞う帽子 中楠萬壽子
- 行く春や常温で飲る吟醸酒 花井一道
当日句
特選 観音寺石段走る花の塵 洋々志
入選 御衣黄の葉よりも淡き花の色 都史子