マップ作り部会の9月活動報告

日 時 : 2024年9月23日(月・祝日)

場 所 : 堺自然ふれあいの森

参加人数 : 6人

 ふれあいの森では沢山の赤トンボと季節外れの桜の花に迎えられる。昨日は彼岸の中日。心配された暑さも和らぎ皆さまほっとされた様子で森の館前から観察を開始する。

(A地区)  濃い緑の葉の大きな薄はトキワススキ(常盤薄)。その前にはアキノノゲシや小さな花をびっしり付けたヨモギ、キンミズヒキ、イヌタデなどが咲いていた。下の草地に降りていくと斜面にはまっすぐ茎を伸ばしたキンエノコロが群生、弧を描いた大きな穂はアキノエノコログサ。キツネノマゴ、ヒナタイノコヅチ、カタバミ、ツユクサ、ピンクの花は綺麗だが厄介な実になるアレチヌスビトハギ(全地区)などを見る。イタドリ(虎杖・タデ科)は雌雄異株で繊細な感じの白い花を上に伸ばしているのは雄株、雌株はピンク色の実を沢山ぶら下げていた。 

 木本では クリのいがやアラカシの実はまだ緑色。毛深い薄茶の花を咲かせているのはシリブカガシ(尻深樫・ドングリの底が凹んでいる)で今咲いている花は来年実になり、落果して芽を出すのは更に翌年の春だそうだ。タラノキは横に枝を張り頭に白い小さな花を沢山付けている。赤く見えたのはゴンズイ(権萃・材にならないので役に立たない魚のゴンズイからとられた?)の実で5~6月に咲くと云う花を残念ながら見損ねてしまった。白とピンクのフヨウの花も咲いていた。   

 畑ではソバの白い花が満開で肥料のような臭いが漂っている。豆果のラッカセイ(落花生・花後に子房柄が地中に潜るように伸びて実を付ける)の花は鮮やかな黄色。畑の近くではオヒシバ、アメリカタカサブロウ、中心が濃い色のピンクのホシアサガオ、小さな花のハキダメギク、コニシキソウ、アメリカセンダングサ、ツリガネニンジン、センニンソウ、ヒヨドリバナなどを見る。またヒガンバナや黄色いオミナエシも咲いていて秋らしくなってきた。薄の根元にナンバンギセルが見られると館の方に教えていただいたが、今まで見たことのないほど立派なものでびっくりする。ヨウシュヤマゴボウの大株では白い花と黒紫色に熟す前の赤い実が美しいコントラストを見せていた。 

 田んぼでは稲がたわわに実りその足元に紫色のコナギ、淡紅色の愛らしいイボクサなどが見られた。

(B地区)  所々でスズメウリ(C地区でも)の花や可愛らしい実を見ながら、コモウセンゴケを目当てに里道に向かう。お昼近くになっていたので今日の花はしぼんでいたが蕾はまだ残っており花期の長さ(6~9月)を感じた。その後は見晴し台には上がらず、里道を館に戻って昼食にした。

(C地区)  昼食後第二豊田川みちを歩く。ダンドボロギク、アメリカセンダングサ、ヤブガラシ、白い花のマメアサガオ、アカネ、アキノタムラソウ、ダイコンソウ、ツユクサ、アメリカイヌホオズキなどを見る。楽しみにしていたタチカモメヅル(立鴎蔓・キョウチクトウ科)、場所によっては絶滅が危惧されているそうだが此処では毎年見られる。今日は花と実も観察できた。後日、白色の冠毛の付いている種子も見られたらと思う。ミズタマソウは本当に綺麗で良い写真を撮ろうと皆さん頑張るが・・・? C地区ではキツネノマゴやタデ科のイヌタデ、ミズヒキ、ハナタデなど姿も大きく群生していて、明るい草地のA地区との違いが良く解った。 

 今日は祝日でふれあいの森も家族連れでにぎわっていた。鳥大好き少年の目には遠く及ばないが、シニアもカエルや昆虫など色々見付けて自然を楽しんだ一日となった。  (文・写真 Y・M)

ゴンズイ

アカネ

タチカモメヅル

タチカモメヅル果実(袋果)

ミズタマソウ

コナギ

ナンバンギセル

ヨウシュヤマゴボウ

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