15期生の3月2日講座報告

年月日 : 2022年 3月 2日(水) 雨のち曇り

講座名 : コケの観察

講師 : 木村 全邦 先生

場所: 橿原公苑

今日は日頃、特に気に掛けることも無く見かけるコケ植物の解説と観察である。

コケ植物は蘚類、苔類、ツノゴケ類の3グループのことを言い、日本で約1700種

世界で約2万種が見つかっている。

特徴としては光合成はするが、水を吸い上げる根は無く、水や養分を運ぶ維管束が無く

花を咲かせず胞子体の胞子で増え、オスとメスがある。約4.5億年前に藻類が陸上に

上がってコケ植物になった。先生から今日はこれ一つ覚えて帰って下さい!

今日の講座のキーワードは「胞子体」内容は復習して思い出しましょう。

 

午後からコケ観察がスタート。コケは樹、岩、土、水湿地などに生育しており簡単に

見つけられるがサイズが小さいので樹幹や地面に顔が着くほど近づけてルーペで観察

しては写真を撮る。先生が次々とコケを見つけて解説してくれるので皆さん観察と写真

撮影に大忙しでした。観察の最後に絶滅危惧Ⅱ類で生態が不明な「ヤワラゼニゴケ」が

見つかり観察出来てラッキーな講座となりました。

コケは環境(水、空気)が良い所では種類が多くなるので生育しているコケの種類で

その場所の環境を知ることが出来るそうです。何気なく見ていたコケを楽しみながら

コケの世界へ一歩、足を踏み入れた一日でした

木に顔が着くほど近づけてじっくりと観察

この時期にしか見ることが出来ない      胞子体が可愛い

先端の丸い部分に胞子が含まれている       コダマゴケ

絶滅危惧Ⅱ類のヤワラゼニゴケ。             来年は突然消えているかも?