植物部会の11月活動報告

観察日 : 11月2日(火)

観察場所 : 唐久谷・地蔵寺(河内長野市)

参加人数 : 22名

 降り立った神納バス停はすっかり秋の色だ。見回せば一面にススキやアキノエノコログサ、メヒシバ等のイネ科の穂が広がり、紅く染まったキツネノマゴやアメリカセンダングサ等の草紅葉が鮮やかだ。唐久谷に入ると道沿いはノコンギク、ヨメナ、イナカギク等の野菊の花が点々と続き、今盛りとばかり咲いている。ベニバナボロギク、ヨシノアザミ、アキノノゲシ、コセンダングサ等のキク科の花やイヌタデ、ボントクタデ、キンミズヒキ、ミゾソバ等の花も未だ充分に残っていた。その中に外来種でないスズメノヒエやイヌホオズキを見つけ、在来種がここに残っていたことに何故かほっとする。

 道中は樹木が実りの季節。ヤブムラサキ、アオツヅラフジの紫の実、ゴンズイ、サルトリイバラ、コマユミ、サネカズラ、イヌザンショウの赤い実の他にナツフジ、エノキ、ウツギ、アラカシ、キヅタ、タラの実を見つける。樹木以外でもカラスウリやトキリマメの紅い実は樹木の枝に絡んで目を引く。山道から明るい農道にでると、土手の草叢にリンドウやアキノキリンソウ、コウヤボウキ、アキノタムラソウの花を見つける。また道沿いに一団となったヤマハッカの花が咲き、その葉を揉めば好い香りが???・・・でもハッカの匂いはしません。昼食は法一面見事に咲くヤクシソウの花の前でとり、午後から最近に建設された2車線の広い道を進めると、沿道の草は刈られている。季節外れのウツギの花や残り花のハギの花が咲いているのは日当たりの良い所為か。道端にはあちこちにブタナのような黄花が咲いてるが、ブタナにしては花弁が少なく、花弁が繋がり重なっているものも???

 最後に立ち寄った地蔵寺の紅葉は色付き始めたところか、紅葉観賞にはちょっと早かったようだ。しかし好天の穏やかな秋日和に恵まれ、秋の草花にも充分癒された一日となった。(M.K)

イナカギク(ヤマシロギク)

ヨシノアザミ

リンドウ

コウヤボウキ

ヤクシソウ

地蔵寺の紅葉